ヤマアラシ帝国〔04〕

 ストリートミュージシャンの演奏する中を歩いて行こうとしているヤマアラシ氏のイラストです。アルマジロさんがお箏を弾いています。

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 以下はラジオ日記です。

 NHK第一「文芸選評」を聞きました。短歌の日。選者は歌人の東直子さん。東さんはご著作がたくさん出版されるという好調な創作活動のただ中におられるのだと伺いました。

 兼題は「お茶」でした。

 新茶の季節ですね。

 実は私、きのうの当ブログ・エントリにて「お墓参りをした」と書きましたが、その際にお茶の刈り入れをする赤い骨組みのマシーンを4~5台見かけまして。いたるところの茶畑で刈り入れをしています。

 このあたりに住んでおりますと茶刈りマシーンは珍しくありません。これは地上1メートルちょっとの位置に操縦席があって、その下あたりに鋭い殺人カッターが付いていてお茶を刈る仕組みです。

 お茶の木のウネウネをまたぎながら移動するんで長い数本の骨組みで構成されていて基部にタイヤがついていてゆっくりと移動できるのです。それでいてトラックの荷台に乗せて運べるような大きさにまとまっています。

 私のウチのお墓は市内でもちょっと奥の方にありまして、高度的には高いんですけど、きのうは自転車でさらに高い位置まで登ってからすこし戻してお墓に行くという行動であったため景色はさらに良く、人家は少なくあたりは茶畑だらけです。

 駿河湾を見下ろす位置に広がる茶畑のウネウネ。

 刈り入れ直前のキラキラと輝くお茶の葉っぱ。

 あるいは爽やかな香りに包まれながら坂を上ったり下ったりしました。

 写真を撮っておけば今日のブログに載せられたのに。惜しい。

 しかし「お茶」に関しての予習は充分でした。

 投稿された短歌の傾向としてはむしろ「お茶と私、あるいは親しいふたり。そこに介在するお茶の時間、お茶の戻っていくひととき」みたいな静かであったり、内側に強いものをたたえながらもやっぱりお茶のある時間は静か。みたいな感じのものが多かったように思います。

 私の感想としてはちょっと意外でしたけど、最後に紹介された「湯飲みについた茶渋をこすり落とす」「きのうまでの前世を茶渋と重ね、新しい生に切り替わるのだ」みたいな短歌はすごいなと思いました。

 私にとっての「お茶」は最近よく書いてますけどボーッとしている時に気合いを入れるカフェインとしての飲料という位置付けであって「がんばるぞ」みたいな心境の時が特に最近は多いです。

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 NHK・FM「世界の快適音楽セレクション」においてはゴンチチ演奏するところの「マイニチ」という曲が良かったです。

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 聞き逃しサービスで先週の「ジャズ・トゥナイト」を聞きました。ベニー・グッドマンさんの特集。良かったです。改めて聞いてみると楽器がどれもよく鳴っていてエキサイティングな音楽なんだと気付きました。2時間ほどの時間たっぷり聴けましたけど、4回ほど聞き直してしまいました。

 先々週のホレス・パーランさんというピアニストの特集も良かったですけど、番組最後に聞いたアリス・コルトレーンさんのライブ録音「Shiva-Loka」が良かったです。