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必死のお願い。

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 3Dソフトの学習の励みに…という訳でもないのですが、割と近作の3Dアニメ作品を見ました。ディズニー映画の火星を舞台にした冒険作品です。(タイトルを忘れてしまいました。)
 最近の私は、アリの生活に興味があるのですが、図らずもこの作品、アリの世界をモデルにとった作品だったようです。まぁそれはさておき、最近のディズニー映画って3Dアニメばかりなんですね。DVDを借りに行って改めて知った次第です。

■■■以下、『今日の音楽』です。■■■

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 本日はアダム・アントです。彼のソロ作『Friend or Foe』です。別にアリの生活に気をとられるあまり”アント”氏の音楽を聴こうと思った訳でもないんですが。
 このアルバムは、アダム氏がバックバンドの離脱に心を痛めた後の作品です。タイトルは「敵なのか! 味方なのか!」って感じで少し過激になっています。詩の内容はザックリとしか知りませんので、それはともかく、アダム氏のメロディーメーカーとしての魅力の良く出た傑作です。かなり良く売れた前作2枚よりも私は好きです。この時期に彼のピークがあったんじゃないでしょうか。
 今、取り組んでいるアニメが、西部劇をモチーフにとったものなんですが、このアルバムも実はそんな感じです。なんでしょう、エンニオ・モリコーネ風味って言いますか。ギターの低音弦の単音リフが実に印象的です。
 日本の著名アーティストたる小沢健二氏が大胆に借用した曲のオリジナル曲も含まれています。あの曲を新宿のHMVで初めて聞いた時には驚きましたねぇ。アダム・アントをカバーする(後で調べて知りましたが、正確にはカバーではなく、鮎川誠氏のレモンティー方式)日本人なんて居るんだ!って感じですか。メイクだけだったらホタテマンの時の故・安岡力也さんとかが有名なんですけど。
 まぁ蓄積の無い人間が評論家みたいなことを言っても始まりません。それよりも上に掲載したイラストです。これはアナログLPのライナーに載っていた写真を私なりに描いたものです。奥の人がアダム氏。手前のギタリストはマルコ・ピローニという人です。
 この写真がとてもとても好きだったので、今日、描けて凄く嬉しい。仕上がり的にはまぁまぁでしょうかね。
 マルコさんはアダム氏を長く、実に長い期間サポートした名ギタリストです。
 この人も古い人で、まだ限りなく単なるパンクスの一人だった頃のスージー・スー(Siouxsie Sioux)や、シド・ビシャスと一度、音を出した事もあったという、まぁUK初期パン伝説の人って感じでしょうか。ただし花開いたのはパンク・ムーブメントの次に来たニューロマ期だったという。
 イラストの元になった写真ではグレッチという会社のエレキギターを構えています。ホワイト・ファルコンという機種です。実にカッコいいギターです。見栄えのするギターは多いですが、その頂点の一角は間違いなくホワイト・ファルコンでしょう。
 マルコさんは大柄な人なんで、ホワイト・ファルコンが似合いますね。私が持つとモダンカンカンのリーダーみたいになっちゃうでしょう。もちろんモダンカンカンは偉大なバンドです。念のため。
 マルコ氏のホワイト・ファルコンの詳細情報なんですが、縦のグレッチ・ロゴ、インペリアルペグ。アーム無しのGマーク・ブランコ・テールピース。そしてデュアルモンドのダイナソニック・ピックアップです。
 上で申し上げた通り、この作品はギターの低音弦の魅力も詰まっているんですが、ダイナソニックが乗ったグレッチで低音弦ゴインゴインと言えば解答はデュアン・エディと言うしかありません。そんなに早弾きとかの派手なプレイは無い人ですがカッコいいです。
 私の世代ですとやっぱり「>ピーター・ガン」でしょうか。アート・オブ・ノイズがリメイクして、私が高校生くらいの時に日本でもヒットしていて良く耳にしました。
 ですが一般的にはあまり知られた人でもないのが歯がゆい所。ビートルズにも影響を与えたウンヌンとか言われる重要な方です。

 真意の程は分かりませんが、モリコーネ的世界のアルバムにダイナソニックのグレッチを使用するというのは実に粋じゃないかと思います。アダム・アント周辺のギタリストにホワイト・ファルコン使用ギタリストはもう一名存在するんですが、彼はハイロートロン・ピックアップです。どっちもシングルコイルですね。実は私もグレッチのギターを持っているんですが、それは割と普通にフィルター・トロン。ハムバッカーです。
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 (画像をクリックすると、少し大きくなります)
 マルコ氏は、ずっとアダム氏の後ろでギターを弾いてたんですが、どうやら近年、アダム氏が精神のバランスを崩した後に袂を分かったようですね。実に残念です。
 アダム氏はその後、すっかり良くなったみたいで、新しいバンドを率いて快調に活動を続けているようで嬉しいんですが、新しい若いギタリストが問題です。やっぱりマルコ氏に較べてしまうと見劣りがして仕方無いです。
 バンド自体はツイン・ドラム。女性コーラスも居てみずみずしい魅力に溢れた感じに仕上がっているようです。
 最後に、アルバム『Friend or Foe』に話を戻そうと思います。つい最近、CDで買い直したんですね。未発表のデモなんかが含まれていて、まぁ露骨に旧来のファン向けの商品なんですけどCDでは持っていなかったのでむしろ喜んで買いました。