所用あって、近所まで出かけました。
驚いたのですが、案外、風景が変わっています。
思えば去年1年は忙しかったので、近所といえども、1年以上のブランクのある探訪だったのです。
行く道すがら、決して小さくない驚きの連続です。
冠婚葬祭用とおぼしき商用ホール。大きな薬屋さん。そのいずれもが新しいです。かと思えば、私が子供の頃からある、浄水場のタンク塔の配色までが変わっています。ちょっとしたSF感覚です。あたかも、ひと晩寝て起きたらちょっぴり世界が変わっているというような、何とも言えない違和感です。
自分ひとりが過去に取り残されて、世の中が先に行ってしまったかの印象です。
新しく整備された住宅地も二つばかり見ました。
これは、自分が遠隔地に住んでいて、久しぶりに帰省した時に味わう感覚とはまるで違います。
何しろ確かに私はずっとこの地に住んでいた実感はあるわけで、「あれまぁ、いつの間に!」と、訳も無くアセってしまいます。
しかし、だからと言って、私に時間を巻き戻す力などある訳でもなく、現実をただ受け入れるしかないのでした。
要するに、1年に渡り、おウチに閉じこもって仕事をしていた私の責任なのです。
いやしかし、ヒトの営みってダイナミックな物です。そして1年って案外長いのだと思わされるのです。
まだ子供達は冬休みのようです。至る所で子供の声や、姿を見ます。
かと思えば、働くおじさんの姿もチラホラと見ました。
お正月と、冬の平日。
その切り替わりを横断した、私の小さな近所の旅でした。