「赤舌」タグアーカイブ

妖怪…赤舌はん〔2〕

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 「赤舌はん」なんですけど、興味深い点があります。
 「具体的にこんな悪いコトをする」っていうのよりも、「凶事一般の門番的な存在である」みたいなコトが書かれているんですよね。
 水木しげるさんの文によりますと、「(赤舌の)クチが開いている間は悪いコトが起きる」みたいな感じでしたっけ。

 それと水門のソバに座って人間界をにらんでいるみたいな。そんな感じのコトもおっしゃっていたように思います。
 あとは黒い雲とかそういうモヤモヤした感じね。とりまいていると。

 それらをアレンジして、クチから黒い水を吐き出すイメージを描いてみました。

 U.K.サブスっていうイギリスのロックバンドの曲に「フロード・オブ・ライズ」っていうのがあるんですけど、「ウソの洪水」っていう意味ですね。
 イラストを作成中の私の中のイメージは、そんな感じで進めました。

 チャーリー・ハーパー氏の歌唱による歌のイメージがこんな感じなんですよね。「みにくいウソがドバー!」みたいなね。

 このイラストを描くためにネットの動画サイトで「フロード・オブ・ライズ」を聞きなおしてみました。30年ぶりですよ。
 この曲が収められているアルバムはCDで買い直していないので、長いコト聞かずにいました。
 思っていたのとけっこう違いました。
 最初はスローテンポのアルペジオで始まるだなんて全然忘れてましたね。

 それとギターに思いっきり、リバーブがかかっていて2度ビックリ。
 ずいぶんライブな感じの音作りでした。

妖怪…赤舌はん〔1〕

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 今日からはしばらく「妖怪・赤舌はん」シリーズが続きます。

 最近の世間一般では、“ひょっこりはん”という芸人さんが人気だそうですね。もしかしたら古いのかも。
 私は世事に疎いですから自信がありません。

 ともあれ「赤舌はん」なんですけど、私が参考にしている書物、水木しげるさんによる描写とはかなり違います。
 もうすこしケモノっぽいんですが、まぁ、かなり変えたと。
 変えたっていうか元のモデルを気にしてないって申しますか。
 その辺の感じは当ブログに何回か来られている方は、もう分かってますかね。
 「ひじくろはん、あんまり気にしてねーな」みたいなね。

 ひじくろはん考案の「赤舌はん」は、はたして何才くらいなのか、性別はどっちなのか…。よくわからない得体の知れない感じになりました。
 ミステリアスな存在です。
 イギリスのロックバンドであるレヴィロスに昔いたベーシストの芸名がユージン・ミステリアスっていったんですけど、その辺はどうでも良い情報ですか。
 歴代のベーシスト全員。良いベースラインなんですけど、どうもリーダーでシンガーでもあるリーゼントの旦那が考えたフレーズみたいですね。

 ロックバンドのリーダーで作曲者でもあるってパターンは珍しくないですけど、その中でも「フレーズは奏者にある程度まかせる」っていうパターンと「コレをコノように弾いてくれ」っていう場合に分かれるっぽいです。
 レヴィロスの場合は旦那さんがひとりで作ったデモを聞いてもベースがいつものまんまですので、きっとベーシストを雇う際にも自分作のデモを聞かせて「こういうの弾ける?」みたいな感じに進めているのかなっていうのが私の想像です。

 バズコックスの故ピート・シェリー氏の場合も、彼が関わったマガジンの「ショット・ザ・ボス・サイド」を聞くにつけバズコックスで聞かれるベースフレーズそのまんまですので、氏の場合もベースライン込みで作曲する感じなのかなって思います。
 マガジンの他の曲のベースとは全然違いますからね。他のベースラインはバリー・アダムソン作なんでしょうか。その辺は全然詳しくないんですけど。あのドロッとした感じね。すごく独特で。
 バリー・アダムソン氏の最初のソロ作は買って聞いた覚えがあるんですけど、やっぱりドロッとしてたんで、まぁおそらく間違いないかなって思います。

 脱線しました。「赤舌はん」ですよ。
 自分で言うのもなんですけど、けっこう気に入りまして。
 調子よく何枚かイラストが描けましたので、明日から順次、紹介してまいりたいと思います。