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地下の虫さん〔05〕

 本日のイラストも実在する地下のムシを参考にして、私が勝手に作ったムシ「チカカマムシ」です(名前をちょっと変えました)。

 触手で周囲を探りながら走り回るという生態であるらしいのです。

 ちょっと、せわしないですね。

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 今日のラジオ日記なんですが、NHKラジオ第1「らじるラボ」。

 三木鶏郎(みきとりろう)さんの「冗談音楽」が世に出た契機について知りました。

 放送に出演する際に10分ほども与えられて「音楽だけじゃ間が持たないかな」という三木さんご自身の判断から、演奏の合間に笑えるようなトークを挟む構成を考えたのだとか。

 構想としては、もしかしたら以前から持っていたのかもしれませんけど仕事になるということでカタチになったのかな、なんて思いながら聞きました。

 NHKが持つ音声アーカイブスからでした。

 アーカイブといえば、きのうの晩になりますが、作曲家の湯浅譲二さんと、監督映画の松本俊夫さんについてのネット配信を少しだけ見ました。

 湯浅さん秘蔵の古いテープ音源の紹介など。古いシングル盤レコードの視聴などもありました。

 しかし、きのうの私は生活面でなかなか大変で。

 地区の会議が終わって帰宅の後、1時間ほど見て、寝てしまいました。

 楽しみにしていたのですけど、きのうは会議の他にも、お昼に10キロほどの荷物をリュックに背負って数キロの道のりを自転車に乗って運搬するなどという活動もあったため、すぐに眠くなってしまったのです。

 ところで松本俊夫さんの作品といえば映画「薔薇の葬列」。それくらいしか私は知らないんですが。

 ピーターさんが主演。白黒作品でしたかね。当時のゲイボーイっていうんでしょうか。そういう人々が出てきて非常に興味深いんですが。

 後半は衝撃的なお話になっていくんですけど、それとはまた別にちょっと変わった映画だなっていう印象です。

 しかしきのうのネット配信で、事情に詳しい方たちによる解説を聞きまして。「松本さんはこういう作家なんですよ」っていうようなご説明ですね。それを聞いて「そうだったのか」なんて思ったんですけど、私が抱いていた疑問についてのヒントになりました。

 つまり虚構と現実を行ったり来たりする作風というか。松本俊夫さんとしては、あえてそうすることで浮かび上がらせたいもの、“狙い”とか“意図”があったみたいです。言われてみれば「なるほど、そうなのか」って思いますが、言われなければ気づきませんでした。

 「昔の映画だからヘンテコなのかな」なんて簡単に思っていました。映像はキレイだなって思いましたが。

 しかしやっぱりああいう不可解なのって意識的にしている面が多分にあったのだなァと初めてわかったんですけど、そうなるともう一度、映画の本編を見たくなりますね。

 配信の内容としては他には、寺山修司さんの世界にも話が及び、血縁の方もご出演。間近で見た当時の事情なども語られました。

 寺山さんのラジオ・ドラマにも話が及んだのだと思います。

 私は「おはようインディア」というラジオ・ドラマがすごく好きです。これもやっぱり寺山さんが関わっているんですが、どうも大部分はまた別の方が書いているらしいのですけど、構成としては現実と虚構を行き来する。この場合、留学生として日本で生活していた女性が別に職業的な役者さんではなかったみたいなんですけど、お話の上でも留学生役として演じてらして。

 現実を反映している部分。当時の世相スケッチなんかも含めて。それと同時に全く虚構のエピソードもあるみたいな。文で説明するのは大変なんですけど、私的にはすごく良いんですね。お話自体も可愛らしくて、いとおしいものなんですけど。迷子のイヌを探すんですけどね。小学生の男の子と一緒に。

 まとめますよ。今日はいろいろゴッチャにして書いてしまったので。

 私の中で“謎”というか扱いに困っていた映画「薔薇の葬列」ですが、事情に詳しい方の解説と、ラジオドラマ「おはようインディア」についての私が理解する“良さ”みたいなものから演繹して、「薔薇の葬列」を理解するにあたっての糸口を得た。というような本日のブログの文章の趣旨でした。

 ネットの配信は、ほんの少ししか見れなかったんですけど、それでも得たものはあったかな、という感想。そして感謝でした。