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死者を引率するキャット〔28〕

 自分で言うのもなんですけど、どうにも可愛らしい絵ですね。

 いちおう「死んじゃった人たち」という想定なんですけど、どうしたもんか。

 描いているうちにガンガン可愛らしくなっていってしまうんですよね。しかし今さら後には引けない状態。

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 今日は久しぶりにお昼寝をしてしまいまして。3時間ちょっと休みました。夜にもかなりよく寝れたハズだったのですけど疲れがたまっていたみたいです。庭仕事のね。

 以下はラジオ日記です。

 NHK・FM「現代の音楽」を聞きました。

 起床後に番組表をチェックしてみると、今日は作曲家の望月京(みさと)さんが自作を語る回であるとか。

 実は最近、録音しておいた過去の「現代の音楽」を聞き返す機会がありました。細川俊夫さんの「渦」の初演の模様ですね。細川さんの「渦」はつい最近も尾高賞受賞の演奏を聞いたんですけど、2年ほど前にも聞いていたという発見。さっぱり忘れていた自分がイヤになりますけど、「作曲家の個展2」という企画の際のものでした。毎回ふたりの作曲家の作品を取り上げて演奏するワケです。つまりその時に望月さんの作品も放送されたと。私は望月さんの曲については良い印象を持った記憶があります。

 それで朝から「そういえばmp3につけておいた題名として望月さんの名前を見た直後だよ」ってワケでゴソゴソと取り出して聞きました。「結び(むすび)」という曲。この曲はやはり良い曲で、いろんな文化による音が鳴らされて結びついていくという意図なんでしょうか。それにも納得がいく、それと私としては知らずに聞いても楽しいなという感想を持ちました。

 そんな事をしているうちに放送の時間。きょうは時節柄「ソーシャル・ディスタンス」という。「距離」ですね。その辺に焦点を当てて自作を取り上げ聞いていくという趣向。

 興味深く聞きました。また望月さんという方が現代音楽が鳴らされる、作られる意味をというものをご自分なりに非常によく考えている方だということもわかりました。

 それで午後からというか昼寝がすんでからネットの動画サイトで他の曲も少し聞いてみました。「ブレインズ」という曲がこれは大変に素晴らしかったです。

 弦楽四重奏のための作品。

 脳科学者の先生との対話から生まれた作品ということでした。

 なんでも(かなりはしょりますけど)脳の基本的な活動として他者の模倣があるということで、バイオリンの1本が鳴らす音が伝播していく様子などの描写を含んだ曲であるようです。

 私の印象としては、とろけるようなフレーズやら、鋭く回転する薄片のようなフレーズやら、油がしみてジュクジュクになっていくような局面やら。とても楽しみました。

 伝搬するものが伝播しきれずに余っていく…みたいなことも意図としてあるそうです。なんて感じのご本人の弁による記事を読みました。とくに日経のサイトのインタビューが興味深かったです。望月さんは非常に面白い人なんで他の文章だったりも読みたいなという感想なんですが、別の感想もありました。

 細川俊夫さんとの活動もおありだっていうことなんですけど、細川さんの「渦」ね。偏心しているが故に回転体が正円とはならずに渦を形作っていくという発想が元にあるんだそうで。はしょりましたので興味のある方はご本人の弁を参照して欲しいんですけど、さらに細川さんとしてはその渦を模したフレーズが伝搬するシステムを曲の中で鳴らしているんですね。楽器群を5つかに分けておりまして。おそらく「渦」っていうのが1ヶでは無くて、たくさんグルグルと巻いている風景なんだと思いますが。音楽的な挑戦としてみても興味深いですよ。

 望月さんに戻しますけど。伝搬するイメージ。時にそれが豊かな風景を描くみたいな。私が思うにね。そういうのは望月さんにも共通するのかなと思いました。