「ヤマアラシ」タグアーカイブ

ヤマアラシ帝国〔21〕

 何枚か描いてきてやっとイイ感じのヤマアラシさんの省略の仕方がつかめてきたように思います。ここまでけっこう手こずりました。しかしこれが奇跡の1枚であるとも限らないので、もう少しがんばらなければいけないでしょう。

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 以下はラジオ日記です。

 すべてNHKのラジオ放送です。

 「ビバ!合唱」を聞きました。

 詩人・新川和江の世界と題した内容。

 「ふーむの歌」という曲名にひかれて聞き始めました。おもしろいですよね。

 詩の内容としては「世界は「ふーむ」でいっぱいだ。さがそう、さがそうよ。」という感じ。子どもたちが「ふーむ」を発見していくような歌。

 作曲は新実徳英(にいみとくひで)さん。合唱は東京都豊島区立仰高小学校のみなさん。「仰ぐ高く」って非常に良い校名ですね。

 発見する喜びを表現するような高揚感と一心に見つめて集中しているときの、とぎすまされた心境の両端をいくような曲だったと思います。

 この合唱における指揮者は渡辺陸雄さんでした。

 前にも書いたかもしれませんが新実徳英さんのことですけど、こどもの合唱を指導している時の気迫あふれる表情をネット上の短文SNS上で見たときには驚きました。

 「現代の音楽」で「四人組コンサート」を聞くに際しては同時期に動画サイト上で自作を語る作曲家ご自身のお話が聞けるので参照する私なんですが、特に新実さんはたぶんご自宅の仕事場での収録であって、それを見ると非常にやさしい語り口というか内省的といっても良さそうなその表情なんですけど、「こどもの合唱を指導するときにはこんな感じに目の前の歳若い人たちから良いものを引き出そうと力をこめるんだなぁ」とわかったんですね。

 新実さんのブログにおいて合唱の世界の昨今のようすについて提言されているわけなんですが、引用しますけど「困難・克己・偉大という領域を避けているように」見えると。「大きな変革を待ち望んでいますよ」という文面であって、これは熱いなと思いました。イコールそれらをこどもたちの合唱に当てはめるっていうことなのかはわかりませんが、やっぱり現代音楽の人だと感じました。

 番組の主眼である詩人・新川和江ですけど、この人は女性の存在だったりその人生というのがテーマとして大きくあったようで、簡単にネットで少し巡ってみただけですが心が動きました。

 最後にまた新実さんに戻します。ブログの別のページに音楽と平和の関係というか安全と平和がないと素晴らしい演奏も生まれ得ないというようなことが書かれていました。全くその通りだと思います。新実さんが日本国憲法の公布と同年生まれだと知りました。

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 「現代の音楽」。笙の演奏を聞きました。雅楽系の楽器ですね。3人の女性演奏家グループであったという「ショーガールズ」の2週目。おひとりが亡くなられてしまったということで折り目となる演奏会。師匠にあたる方を招いての演奏は聞き応えがあったと思います。

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 「吹奏楽のひびき」変拍子はつらいよ、と題しての回。進行は指揮者の下野竜也さん。

 とてもおもしろい回でした。下野さん自らの実感として指揮者という職業柄、作曲家の書いた譜面を読み解く際の困難なども伝えていただきました。

 聴いた曲としては最後の田村文生さん作曲の「スノー・ホワイト」。12分超にわたる激しい世界。堪能いたしました。岩城宏之さんの指揮、東京佼成ウインドオーケストラの演奏でした。初演魔として知られる岩城さん。現代音楽の牽引者であったということなんですが、とくに同業者の方にとっては譜面の読解力の凄さが伝わって来るんだと思います。

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 「子ども科学電話相談」。「鳥」「心と体」「天気・気象」の日。

 鳥の先生の上田恵介さんは番組が終わり次第、富士山のふもとに赴き野鳥観察をするご予定だということ。富士山は山の鳥を観察するには良い環境だとする文章をネットで読みました。低いところから高いところまであるのが良いようです。生えている木にしても昔から手が加わっていないというので、もしかしたら良いのかもしれないと思いました。

 それと「天気・気象」の点でも富士山の話題が出ました。山の上は太陽に近いのに平野よりも気温が低いのは何故なのかという質問。高度と気圧の関係で気温が下がるというご回答だったと思います。気象予報士の福田寛之さん。

 今回の問題作は「心と体」の先生である篠原菊紀さんに寄せられた質問。「正夢」とか「予知夢」に関するもの。これは科学の先生としては回答が難しそう。質問者の子としては完全に信じているというか彼なりの根拠があり真摯にそれらを伝える立派な態度を見せてくれました。ロジカルに考えようとする姿勢もあって多くの聞く人の心も動かしたようすでした。篠原さんとしては脳の働きの曖昧さ、その実際なんかをざっくりとした態度で伝えようとがんばっていたと思います。引き込まれてしまうやりとりでした。

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 きのうの夜のことになりますが、「クラシックの迷宮」を聞きました。

 片山杜秀さんによる「小澤征爾研究」です。これは大変に面白い。その第3回。

 とくに初回の中国であったり満州におけるお話。小澤さんのお父さんのお話はドキドキするほど面白くて3回聴き直しました。

 現実生活と理想的社会のあり方との距離が今より断然に近かったのかなと思いました。片山さんの表現による誇大妄想狂とも言える人たちがその気持ちのままあっちに行ったりこっちに行ったりという世の中のありよう。別にみんなそれでハッピーだったわけじゃないでしょうけど今とはかなり違ったんだななんて思いました。

 きのうの内容としては齋藤秀雄さんの役割とその位置について学びました。

 オーケストラ団員の一員として過ごし、そのうちみんなをまとめる役割に携わり、団員の交代には反対し、ジョセフ・ローゼンストックの指揮法に学び、さらには音楽教育にも力を注いだということでした。

 現場であったりこれからの人たちを育てたい期待したいという熱意にあふれた人だったのかなと思いました。

 小澤征爾さんの指揮による演奏をいくつか聞けました。まさにその齋藤さんの影響の濃い演奏で、優れた学習者であったことも理解できたと思います。小澤さんはその後、タイプの違う指揮者について、そのそれぞれを学んでいったということなんですが、たぶん来週にもその続きが聞けるのではないかと期待しています。こどもの頃に小澤さんのご著書を読んだことがあるのですが、あとで知るバーンスタインさんに肩を抱かれての凱旋帰国の時だと思いますけど口絵のお写真を思い出します。

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 最後はネットのニュースサイトで読んだ、ジャズの話題です。

 ギタリストのメアリ・ハルヴォーソンさんのインタビューを読みました。とても良い内容。

 なかでもジョニー・スミスさんのギター演奏には入れ込んだと語るハルヴォーソンさんでした。個人的にはとても納得しました。ちょっとした時にかいま見える包容力というかやわらかい部分でしょうかね。ポルタメントっていうとより具体的なのか。そうした面に注目するともちろんロバート・ワイアットさんの世界にも容易に接続するのかなと思います。なるほどねと染み入るような気持ち。

 ハルヴォーソンさんもまたこれが学習者としては人並み外れたものをお持ちだと思われるので、さらに多くのものを取り入れていると思いますが、私が感じていた以上にもうちょっと入り込めたかなと思いました。

 文中ではオリジナルであることへの努力にも触れられていました。大量に学び、個としての位置を確立するという難しいことができているハルヴァーソンさんは立派というか、同業のギタリストからジャズの歴史の中に見る「特異点」とも評されているとのこと。私はそこまで深くは分かりませんが、この人かなりヤバいんではというのは強く伝わってきます。

 なんと6月に日本に来て演奏されるそうでありまして、見に行けないのが本当に残念。

 前のNHKのラジオ番組「ジャズ・トィナイト」で聞いたTomeka Reid Quartetでの来日。これはトマ・フジワラさんもドラマーとして来るわけです。なんかもう名演間違いなしって感じであってすごく聞きたいですけど今の私の状況としては諦めるより仕方ありません。残念。

ヤマアラシ帝国〔20〕

 日記的な記述です。

 朝にさほど重くない荷物を運搬する作業を挙行いたしました。

 2日前にもスーパーマーケットに行って主に野菜類を購入してきたんですが、あくまで突発的なものでした。今日はその他のものの補充。

 しかし変則的に動いたせいか、玉ねぎを買い忘れてしまって。午後にも行きました。

 雨が降ってきて大変でした。しっかり濡れた感じ。天気予報としては軽い雨は降るかなと思ってたんですけど、そんなものではなかったです。

 本日のブログ用イラストは「カサをさすヤマアラシさんとハナグマさんがなかよくしている」というものですけど、前もって用意していたイラストでありまして、たまたま本日の午後の天気を反映したようなシチュエーションになってしまいました。まぁ、よかったです。

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 ラジオ日記的には「文芸選評」を聞きました。NHKラジオ第1。

 今日は短歌の日。選者は永井祐(ながいゆう)さん。兼題は「飽きる」おもしろい。

 ちょっとしたことで気持ちが萎えちゃう瞬間などの短歌も多くて、とてもよく見ているなぁと感心しました。ジュースの自動販売機の取り出し口に手を伸ばそうと屈んだ瞬間にジュースを飲む行為に飽きちゃうであるとか。

 最近は若い方の間で「カエル化現象」なんてものもあると聞きますけど近いのかなと思ってみたり。

 私が好きだったのは「生きるの飽きたわというお母さんの布団のフチの金魚を増やす」というもの、「島に住んでいるヤギ。名前は「ノン」と「ビリー」。飽きずに食べて。寝ている」というもの。でした。イイですね。

ヤマアラシ帝国〔19〕

 NHK・FM「ジャズ・トゥナイト」を「聞き逃し配信」で聞きました。“名盤誕生日”の企画。ソニー・スティットさんとオスカー・ピーターソンさんのトリオ編成のアルバムを丸ごと聞きました。スティットさんはチャーリー・パーカーからの影響が大きい人なんだそうです。渡辺貞夫さんなんかにも似ている感じ。ようやくパーカーさんと渡辺さんの関係が理解できました。遅くなりましたが私が死んじゃう前にわかって良かったです。アルバムの感想としては全曲良かった。

 番組後半でかかった新譜のコーナーも非常に良くて今回は全編良かった。どの曲にも興奮がありました。しかしやはりメアリー・ハルヴォーソンさん参加のTomeka Reid Quartetは特に良くて15分の曲を聞きましたがアッという間。ドラマーはトーマス・フジワラ氏。この人はたぶんハルヴォーソンさんと良くやっている人。コード・ガールのメンバーとして私は知りました。ワイルドな風貌の人でその印象通り激しくも叩ける人でもありますが繊細な表現も奥行きがあるっていう振り幅広くそれがシームレスにつなげられる力量の持ち主じゃないでしょうか。今日聴いた曲なんかもそんな感じで。素晴らしい演奏でした。文句のカケラもございません。

 このラジオ番組「ジャズ・トゥナイト」においては先々週でしたか。「北海道ジャズ」というのも聞きました。そこで聴けた「トータルノックアウト」というバンドの新録音は良かったです。立体的な演奏というのでしょうか。いかにも大友良英さんが気に入りそうなバンドだとも思いましたが、顔見知りだということで特別にラフミックスでの音源提供でありました。朝に採れたばっかりのお野菜が竹で編んだザルの上にボンボンと載っかってキラキラしているといった印象を受けました。ラフとはいえ主眼は打ち出せているミキシングだったのではないかと思います。

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 伊集院光さんとアナウンサー礒野佑子さんの番組「伊集院光の100年ラヂオ」を同じく「聞き逃し配信」で聞きました。

 ラジオドラマ「君の名は」。伝説的な作品ですが、録音としてはほとんど残っていないのだと知りました。そうなんですね。

 わずかに残っている部分を聞けましたが、文体の素晴らしさに感動。名文家ですね。脚本家の菊田一夫さん。見事なものでした。

 番組の作りとしては菊田さんの意図であったという「人々に残る戦争の影」という面を大事にしつつ恋愛感情を絡めたドラマチックな人と人の交錯を伝えていただけました。

 伝説として伝わる「女湯から人がいなくなった」というのもムベなるかなって感想が実感をもって理解できました。

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 NHK・FM「出会いは!みんようび」を聞きました。こちらはリアルタイムで聞きましたが、「聞き逃しサービス」でも聞きました。

 今日は「島根県の民謡」。非常に興味深いわけですけど、楽しい回でした。人々の楽しい顔、表情が浮かんでくる曲が多く聴けたと思います。

 どじょうすくいの「安来節」なんかがまさにそんな感じ。あれって島根のものなんですね。

 いずれも島根にゆかりのある方の歌の録音で聞きましたが、特に隠岐という島における民謡の豊かさを学習しました。なんでも港に停泊する遠く離れた土地から来た船員さんたちが伝えた民謡が今も歌われているのだそうで。

 「キンニャモニャ」という曲は元は熊本から伝わったものだということでしたが、とりわけ楽しくて、曲中「みんな寄っといで」という内容の“はやし言葉”がかぶるもの。人々の集まりの中で演奏されるにふさわしい「楽しもう!」という気持ちがストレートに表現されていると感じました。

 番組中、進行役の森口博子さんが「こどもの宿題の民謡があれば」という破天荒な提案を相手役の浅野祥さんに対してお願いする局面あり。「新民謡」があるくらいですから「令和民謡」があっても良いわけですよね。古きを知り新しき創造に躊躇しないという姿勢はあってしかりなんだろうなぁと感じましたが、言うにしてももう少し考えても良いのではとも思いました。まぁどうなんでしょうか。

ヤマアラシ帝国〔17〕

 長くなりますが去る5月9日のラジオ日記です。

 個人的にも記録しておきたいことが多くありましたので過去のことになりますが長々と書いていこうと思います。

 NHKラジオ第1「ふんわり」のことです。

 木曜のパーソナリティは俳優で音楽家の六角精児さん。アナウンサーは澤田彩香さん。ゲストは六角さんと親しい落語家の春風亭昇太さん。

 春風亭さんは公益社団法人「落語芸術協会」の会長でもあり、番組中そのお話も出ました。

 まずはその落語芸術協会が入っている建物のお話について。「花伝舎」という東京は西新宿、十二社通り(じゅうにそうどおり)。昔は小学校だった建物です。ここで会議をやったりするそうです。知りませんでした。

 私にとっての花伝舎というのはJSPAっていうミュージックシンセサイザー関連の団体があるんですけどその本部が入っている建物、あとは知らないって感じでしたけど落語芸術協会もそこなんですね。やっぱり芸術関係の団体が多く住所を置いたりしているみたいです。

 元は淀橋第三小学校だった建物でありまして、私が初めて選挙の投票をした場所です。十二社のあたりは私の青春の大半が詰まっています。

 基本的には校舎をそのまま使っているようなんですけど、入口の子供たちの絵が貼ってあったりプラスチックの水槽なんかが置いてあったあたりは壁がぶち抜かれてロビーみたくなっているようです。そのほか投票箱が置いてあったりした体育館なんかも基本的にはそのままみたいでネットで写真を見て懐かしく思い出しました。

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 春風亭さんはご出身が静岡県の清水区ですのでご郷里の話題も出ました。楽しかったです。

 清水区というのは今は静岡市の一部ということなんですが、昔は「清水市」でした。市民の49パーセントがヤクザ。49パーセントがサッカー選手。残りの2パーセントが春風亭さんであるとか漫画家の故さくらももこさんであるとか海道はじめさん(スナッキーで踊ろうで知られる民謡歌手)など、芸術関係に優れた人材をも輩出する地区です。

 そんな生育環境にはぐくまれた春風亭さんは今でも清水エスパルスというサッカーチームの応援で遠くまで行ったりすることもあるんだと知りました。熱心だと感じました。

 そういえば六角さんが以前に同番組で清水にて「カレーを食べた」という話をしていたことを思い出しました。最近の清水には「もつカレー」という取るに足らないご当地グルメがあるんですけど、春風亭さんに紹介された名店に行かれて満足されたとか。私も缶詰でですけど買って食べたことがあります。おいしかったです。

 いわゆる「鶏もつ」を使ったカレーなんですが、むしろマズく作る方が難しいカレーという料理をご当地グルメとして売り出すあたりが清水区民らしいなと思います。食べてみるとおいしいのが腹が立ちます。

 清水の話題としては他に昔そのあたりを走っていた路面電車の話題も番組内でされたと思います。これはさすがに地元の人らしい話題だと思いました。

 昭和50年(1975年)に廃線になったということですのでそれなりに古い人じゃないと思い出を語れません。

 上のお写真群は私が以前に撮影したものなんですが10年ほども経ってしまいましたので「いつ、どこで撮ったものなんだか」全く記憶にございません。静岡の図書館に行ったときかもしれませんが自信ゼロです。

 あらためて地図を眺めてみますと思ったよりも短い路線ですね。

 私は過去に自転車で「三保の松原(みほのまつばら)」まで行った際に廃線跡が細長く続く公園になっているんですが、その辺りを並走したり中に入ったりしたことがあります。

 当時に走っていた電車が置いてありました。写真に撮ったハズなんですが行方不明で発見できず。その時の感想は「この電車で三保の松原まで行けたんだな…」と思いましたけど間違いでした。おそらくその電車が置いてあるあたりが終点なんだと思います。かなり人が多く住んでいるあたりまでしか走っていなかったんですね。それも道理だと思いますが認識を改めた次第です。

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 ブログをご覧の方には特に県外の方なんかですと「三保ってどんな場所なんだろうか?」と疑問に思う方もおられるかもしれません。お写真を掲載しておきましょう。

 私が以前に撮影したものです。こちらも14年ほども前でして古くてすみません。あまり参考にならないかも。

 三保の寒々しい粗末な海岸から見える素晴らしい富士山のお写真です。3月に撮ったみたいですので冠雪しています。

 やっぱりイマイチ遠いですね。

 「ふるさとは遠きにありて思うもの」と申しますけど「富士山は近くで見る以外は全部ゴミ」ということがよくわかるお写真だと思います。当ブログをご覧の方におかれましても、富士山を見るならぜひ富士市に来ていただきたいと思う私です。

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 以上、5月9日のラジオ日記でしたけど、もうちょっとあります。

 六角精児さんが番組最初で言っていたことです。アメリカのフォーク歌手デイヴ・ヴァン・ロイクさんについてですね。

 あまり聞かれなかった不運の人みたいな感じで、彼を素材にした映画もあるというご紹介でした。六角さんにしても「CDは持ってるけどそんなに聞かない」なんて感じだそうで。ボブ・ディランさんとのつながりも濃い人なんですけど、まぁ実際そんなにお名前を聞くこともないって感じですか。

 私にとっては「アラバマソング(ウイスキー・バー)」をガラガラ声で歌っていた人という認識です。しかしこのバージョンは私はかなり好きです。

 最初に聞いたのはハタチの頃。就職してデザイン会社に勤めていた頃に当時のTOKYO FMでかかったのを聞きました。ラジオをつけっぱなしの勤務環境だったんですよね。

 あらためて「アラバマソング」について調べてみると元は演劇の曲なんですね。Kurt Weillさんという方の作品なんだそうです。この方のことも調べてみたらドイツ生まれでDessauというところで生まれたんだとか。

 また出ましたよ。Dessau。この名を冠した80年代中頃のボディ・ビートというかEBMのバンドがもう当時の私は大好きで。前にも書きましたけどね。

 せっかくなんでまだ書いてなかったことも書きましょう。

 ネット上の短文SNSでDessauのことを検索してみると今でも熱愛している方がいるということがわかります。この人は元ブレイン・ドライブの人ですね。そういうテクノな感じの男性ふたり組ユニットがあったんですけど。

 実は私はこのユニットにおハガキを送ったことがあります。まだ彼らのデビュー前ですよ。

 「バンドやろうぜ」っていう雑誌が当時にございまして、確かそのバンドメンバー募集のページだったと思いますけど、「天才募集」みたいな文面でメンバー募集していたんですね。私は加入したいとかじゃないんですけど、確かDessauであるとかMinistry。あるいはSkinny Puppyなんかも書かれていましたか。当時かなり新しかったんですよ。少ししてから一般的になったかもしれませんけどまだほとんどMinistry。ヤバい。気づかれていないっていうか具体的にああいうバンドやろうという人が少なかった頃でした。そのメンボを発見してから半年くらい経った後に「そろそろメンバーが揃ってライブをしている時期じゃないか?」という頃合いを見計らって「ライブやってたら教えて」みたいなおハガキを出したんですよね。それでまた半年くらい経った後にお返事がきました。

 「まだライブはやってないけど、ふたりはがんばっています」という文面でした。

 なんでも直前くらいまでにマネージャーをしていたという人物からの返信でした。おぉそうなんだって思ったんですが、その後も気にしていました。

 するとまたしばらくしてメジャーデビューしたみたいなんですよね。

 しかし私はその音を聞いたのは最近のネットの時代になってからです。彼ら流のEBMだったんだろうなという感想でした。

 私がDessauに感じていた粗野で乱暴な感じは、さほどなくて言ってみればスタイリッシュって言いますかね。このお二人というのが背が高くてお顔立ちも秀でているという望んでも得ること難しい要素を備えていたことも一因じゃないでしょうか。かなり売れる要素があったので、もしかしたらですけど制作サイドから「ちゃんと売れるものにしたい」的なものがあったのかなと思いますけど、あくまで私の妄想です。

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 すっかり長くなってしまいました。

 すでにラジオ番組「ふんわり」とは関係なくなっています。

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 この5月9日というのはですね。私がアメリカの音楽プロデューサーであり自らのバンドでギターを弾いたりしていた人、スティーヴ・アルビニさんが亡くなったのを私が知った日でもあるんですね。

 音楽的には上述のDessauにも近いですけど直接的な関係はないんだろうと思います。

 いやもうまだまだ若い。びっくりしました。私にとってはBig Blackの「ソング・フォー・アバウト・ナントカ」というアルバムですね。「Colombian Necktie」。震えましたよ。めちゃくちゃ聞きました。

 アルビニさんは割と汚いものの言い方でも知られた方だったんですけど、わりと近年に差別的な言動は間違っていたとする反省を表明されたりしていて。というのも基本的にはすごく真摯な人だったんですよね。じゃないとああいう音は作れないとも思いますけど。マイキングに独自の哲学と繊細さを持っていた人だったみたいです。あとは貧困に苦しむ人の住居の問題であるとか、クリスマスを楽しく過ごせるように物資を送るという活動をしていたということがら。それらはこの日に知りました。

 「おかしいじゃん」であるとか「不当だよ」っていうことには強烈に反応する人だったのでしょう。私が好きな人ってそういう極端な人が多いですけどね。

 そんなに大ファンだっていうわけでもなかったんですけど、重要人物でした。遅ればせながらご冥福を祈りたい。そういう気持ちです。