「ハダカデバネズミ」タグアーカイブ

ハダカデバちゃん帝国〔17〕

 以下はすべてラジオ日記です。

 NHKラジオ第1「文芸選評」を聞きました。俳句の日。選者は長野県松本市より小林貴子さん。飯田市のお生まれだそうです。

 兼題は「わかさぎ(公魚)」。

 紹介された俳句の中では「釣り上げたわかさぎがネックレスのようだった」という作品が私は良いなと思いました。

 氷に開けた穴から釣り糸を引き上げると「ツララッ」ってわかさぎさんたちが連なって上がってくるその輝き。

 なるほどこれは装身具な感じがあると思いました。

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 「ひるのいこい」も聞きました。今週も3曲目は寺内タケシさんの演奏。

 曲は「グッドバイ・マイ・ラブ」。最近この手の選曲が続いておりまして、ひょっとしたら番組の裏にテケテケサウンド好きの徳田章さんがいらっしゃるんじゃないかといぶかしんでいます。

 選曲テーマとしては、バレンタイン・デイがあった週ですので「ラブ」関連だったようです。

 寄せられたお便りとしては女の子が女の子からチョコをもらってびっくりという内容のもの。聞いている私も驚きました。

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 NHK・FM「世界の快適音楽セレクション」も聞きました。久しぶりに丸ごと聞けました。幸せを感じます。

 冒頭に紹介される聴取者からのお便りとしましては、NHKにかかってきた電話の声から。やはりこの番組を楽しみにしている方からの感謝の言葉でした。

 今日かかった曲のテーマは「ホワイトの音楽」ということでした。

 マイケル・ジャクソンさんの「Black Or White」を聞きました。メッセージがありますね。ポール・マッカートニーさんとの共作もそうしたものだったのではないかと思います。

 私も自分の知る音楽の中から「ホワイト」の音楽がないかなと探してみたんですが、Alice Bagさんの「White Justice (Live at the International Women’s Day March)」というのがありました。詩の内容はわかりませんが、もしかしたら近い内容ではないかと考えました。

 Alice Bagさんはアメリカはロサンゼルスにおけるパンクロックの波の最初の方の人で、当時はかなり激しい音楽をしていたようです。女性であり、またメキシコ系ということでそうした人のパワーを解放する音楽表現として当時のパンクロックは使いやすいツールだったのかなという感じ。今でも歌うスタイルは違っていてもその時々で適切だと思われる表現方法で思いを伝えているのかなという印象です。

 番組の内容に戻しますがヒカシューの楽曲「白いハイウェイ」を聞きました。

 ヒカシューといえば、ヴォーカルを務める巻上公一さん。FCAアーティスト賞のご受賞おめでとうございます! これは静岡県民としては言っておく義務があるんですけど。灰野敬二さんなんかに次ぐ受賞だということです。日本人としては。めでたいことです。

 あとは英ロックバンドであるクリームの「ホワイト・ルーム」も聞きました。番組進行のゴンチチ、三上さんによると「エリック・クラプトンさんは客演に良いものがあるね」というような意見。私もほとんど同じ思いです。数年前にNHKのラジオ番組で数時間にわたってクラプトンさんの演奏を聴く企画がありましてそれを聞いた感想もそんな感じでした。ご出演された野村義男さんが「オレにとってのクラプトンは「クリームは大好き」です」みたいなことをおっしゃっていたと思いますけどここでも私は同意見でした。ちなみにゴンチチのチチ松村さんの意見としては「クリームはクリームでもホワイト・クリームかな」という正中線を貫く鋭いことをおっしゃっていて優勝だなと思いました。以後は私も「この人なら大丈夫かな」っていう人と対面した場合には「ホワイト・クリームだよね」って言ってみようかなと思います。

 その他にはゴンザレス三上さんが音楽に親しんでいった過程におけるおウチに同居していたおじさんが買ってきたベルト・ケンプフェルト楽団のお話などを聞きました。

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 本日エントリの後半は、あと数曲ほどですね。私の知る楽曲の中から「ホワイトの音楽」を記しておこうかと思います。

 まずはフランスはナンシーという都市のバンド「oTo」の楽曲「White Fly」です。1982年の作品。ニューウェイヴですね。鬱屈とした世界。目玉だけギラってしている若い人達の音っていう感じかなと思います。

 このバンドは「Anyway」っていう曲もデキが良いので聞いて何かを感じた方は聞き進めてみると良いかも。私は大好きです。「Satisfaction」という曲は見ての通りでございましてローリング・ストーンズのカバー。変化球のカバー作品です。

 別のバンドいきましょう。一転して超弩級メジャーな音。Junior Seniorの「White Trash」。久しぶりに聞きました。心配になるくらい楽しいですね。

 アジア方面からも1曲。このタイミングを逃したらいつ書けるかわからない。マレーシアのバンド白天鵝樂隊の楽曲「黃金漲價」です。これは実はショッキング・ブルーの「ビーナス」のカバーです。いかにもこの湿気の多いお国柄サウンドって申しますか。原曲にないパーツをくっつけちゃって自分たちのものにしているその姿勢に勇気付けられますね。1980年の作品です。ほかにも秀逸なカバーがございますので未聴の方はぜひどうぞ。

 頭がユルユルになっちゃいましたので清水靖晃さんの「空白を満たしなさい」を聞いて頭のネジを締め直しました。良いですね。この曲は2022年に「世界の快適音楽セレクション」で紹介された際に録音しておいたものです。

ハダカデバちゃん帝国〔15〕

 以下はラジオ日記です。

 NHKラジオ第1「ふんわり」を聴きました。木曜のパーソナリティーである六角精児さんが大好きだという歌手の大西ユカリさんがご出演。

 パワフルな大西さんの歌を聞きました。

 私が大西さんを初めて知ったのは高田文夫さんのラジオでのこと。CDを買って聴いていたことを思い出します。もうかなり前になりますね。今の大西さんは当時よりもかっこよくなっていると感じました。

 番組では大西さんがお好きだという音楽の紹介もありました。

 「The Dramatics – In the rain」という曲が私は気に入りました。1971年の曲でソウルな感じ。歌詞の内容としては「雨で涙を隠したい。外に出たい」という悲しい恋の歌なのかなという印象。

 映画みたいな始まり方をする曲でした。風雲急を告げる感じ。私としましては「The Shangri-Las – Leader Of The Pack」を思い出したんですが、聞き返してみたらけっこう距離があって「これは違ったか」と思いました。

 それで「Classics IV – Stormy」を聞いてみたらこちらはそんなに離れていないかなと思い、気を良くしました。こちら1968年の曲でして、歌詞としては「太陽のようなあなたが去って今は嵐。雨の中に私はいます。ブリンバックザッツサ~アア~~ニィデーィェィー。ポポッポー」というようなことらしいです。

 両者ともだいたい似た感じっぽいですね。普遍的な心情を歌っているということなのか。はたまた違う事象を歌った暗喩的なものが表面上は似てしまったのか。私にはわかりませんが。

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 日記的な記述としては朝に重い荷物を運ぶ作業をしました。キャベツを買い忘れてしまったのに後で気がついたんですが、このまま乗り切ろうと思います。

ハダカデバちゃん帝国〔14〕

 ラジオ日記です。

 NHK・FM「ジャズ・トゥナイト」を聞き逃しサービスで聞きました。

 ずいぶん久しぶりです。この番組を聴くのは。1月はまるまる聞けませんでした。何度か記述しましたが、お正月に掘り当てたニューウェイヴな鉱脈の探査で手一杯だった余波です。マそれは良いんですけど。

 John Lewisさんのアルバム「Grand Encounter」の紹介でした。「名盤誕生日」という企画の一環。1956年の2月に録音された作品。4回ほど繰り返して聴きました。

 ジョン・ルイスさんはピアニストであるんですが、ギタリストのジム・ホールさんの演奏も聴ける作品でございました。ジャズ評論家の大友良英さんが解説を務める番組ですが、その大友さんも多くホールさんの演奏について言及されておりました。私としても同感。やはり5曲目の「Skylark」はおそらく多くの人が知るホールさんのその後の姿をダブらせるんだろうなと思って聞きました。

 まだチャーリー・クリスチャンちゃんの影響下にもある若いころのホールさんとのことでした。

 ジム・ホールさんについては去年の暮れでしたかこの番組「ジャズ・トゥナイト」で1曲聴いたと思います。歌ものの伴奏でした。私は正直、言われなければジム・ホールさんだとは気づけないような内容。しかし興味深かったのではイリノイ・ジャケーさんも一緒に演奏していたことでした。

 キチンとおぼえていないんですけどもしかしたらJohnny Hartmanさんの「If I’m Lucky」だったんでしょうか。聞いてみるとこの曲はかなりジム・ホールさんっぽさは感じられるような気がします。ジャケーさんのテナー・サックスも入ってますけど演奏を聴いてジャケーさんとわかるような私ではないです。

 ジャケーさんって私の中ではもっとリズム&ブルースとかでガンガンやってるイメージでした。この人からチャック・ベリーさんは影響を受けたと自身で語っているんですが、ベリー氏以外にもロッケンロール創世記におけるその影響っていうのはちょいちょい言われる人なんですよね。エレキギターの最初の方の人たちが、さぁシングルノートでもアンプで鳴らせばバンドで埋もれずにソロ取れるぞってなったときに何を研究すれば良いか? それは一日の長に勝る管楽器の人たちだったみたいで。

 あらためて調べてみますとスイングジャズとかビーバップ。あとはジャンプブルース。おおよそジャケーさんはこんな感じで認知されているみたいです。

 有名な演奏を聴いてみました。1949年のエド・サリバン・ショー。なるほどこれはロックンロール。フレーズの機微であるとかモロに借用している部分もかなりあるようですし全体の雰囲気自体がすでにロッケンロールを発明していると言っても決して過言じゃない。足を向けて寝られませんね。

 あとはドラムのジョー・ジョーンズさんの叩きっぷりがすごい。フロアタムをスネア側に置くという配置をはじめて見ましてびっくりしたんですが演奏がすごすぎて大きなことと思えない。それとジョー・ジョーンズさんとフィリー・ジョー・ジョーンズさんは別人だっていうことを再確認しました。あとはバスドラムの口径が大きいです。後年の映像を見ると常識的なサイズに落ち着いて行ったようなんですが。そのほかスティックのお尻の方に持ち替えてフロアタムを叩く細かい(けど豪快な)技などを拝見いたしました。

 最後にラジオ番組「ジャズ・トゥナイト」に戻すんですけど、最近の作品も聞きました。ピアニストの藤井郷子さんのトリオによる即興演奏を聞きました。すごかったです。