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おカーさん〔26〕

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 きのうのラジオ番組「文芸選評」での選者の先生について、個人的に調査を行いました。
 フルネームは関悦史(せき・えつじ)さんという方でした。

 ネットの動画サイトで2本ほど見ました。
 想像していたより完璧なまでのアブソリュート普通のオジさん。作曲家の鈴木治行さん感もある。がやはり俳句がスゴいですね。
 動画で何本か紹介されているのを見ました。
 住んでいる町が被災した際の桜の開花を読んだ句にビックリ。
 「おぉっ!」って驚く句が多い印象。
 若い頃には東十条に住まわれていたんだそうです。

 同じく俳句の佐藤文香さんとの動画も見ました。
 佐藤さんが「俳句は古いものと思われているが、むしろ最新のものも取り入れられる表現形態である」みたいなコトをお話しされていて、はぁ、なるほどねぇと思いました。

 それと「句会」の様子が見れたのが有意義でした。
 こういう感じなんですね。まぁ他にも色々あるんでしょうが。

 私の想像では和服の人もチラホラいらして、シシおどしが「カッコーン・チョロチョロ」という感じのものを考えていましたが、やっぱりそういう夢みたいなワールドは存在しないみたいでガッカリ。
 背広のオジちゃんが多い。めちゃくちゃ現実。当たり前ですけど。
 部屋としては普通の会議室風。悲しい。

 しかし話される内容は「言葉をどう扱うか」に終始しているようで、とても興味深かった。
 真剣な感じでした。
 こんなに真剣に日本語を考えている人たちがいることに感動しました。

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 きのうの晩のコトになるんですが、NHK・FMで音楽家の大友良英さんのラジオ番組(の、聞き逃しサービス)で、ヨーロッパのジャズ・ギタリストについての特集を聞きました。
 私にとってはギター演奏であればかなり聴きやすいという事がわかりました。

 番組の要旨としては「アメリカで生まれたジャズ音楽はピアノなどを軸に発展したが、ヨーロッパにおいてはギターの果たした役割が大きい」みたいな感じでした。
 とくにジャンゴ・ラインハルトが打ち立てたロマンチックなジャズが、多くの人に衝撃を与えたみたいです。
 まぁ私が理解したのはそんな感じだったんですけど。

 番組内でかかった曲としてはやはりまずはジャンゴ・ラインハルトさんの曲。
 ゴンチチさんの番組でも何曲か聞いているんですが、きのう聞いた曲は特にギターの鳴りがよく聞き取れる曲だったと思います。とてもイイ。
 今でもたまにあの独特なカタチをしたセルマーっていうんですか、ブリッジが細長いヤツ。あんな感じのギターを持ってる方がいますけど、思うにおそらくジャンゴさんのファンなんでしょうね。
 私がちょっと聞くだけでもあれは追いかけたくなるよねって思いますけど。

 テリエ・リピダルさんのワウ・ギターも聞きました。
 「SAS644」という曲。
 きのうの番組の中では私的に言って最大のヒットがこの曲でした。
 これはカッコよかった。フリージャズというのかもしれませんが、コード感はある感じのギリギリを攻めてました。
 
 ドラムの演奏が遠近感があってダイナミックでコントラストというか陰影をつけていたように思います。

 他も聞けてよかったなという曲ばかりでしたが、簡潔に。

 アッティラ・ゾラーさんの69年作。この時代ならではなのかわかりませんがサイケというか、途中でバンド全体にリバーブが深くかかってビックリしました。
 演奏としては非常に激しくて、こうした曲の際のベースの動き方なども参考になりました。奮闘してましたね。

 マーク・デュクレさんで12弦ギターの演奏。細かいフレーズをキレイに鳴らしていたんですが、別に12弦ギターだけの人じゃないっていうのがまたスゴい。

 以上、世の中スゴい人がたくさんいるねっていう特集でした。

 番組後半はまた違った趣向で進みました。
 新型コロナというかCovid-19と書きます。
 この先、また違う疫病が発生する可能性も十分あるのでキチンとしておこうと思います。
 Covid-19で亡くなられた音楽家の話題。
 ウォレス・ルーニーさん。トランペットの方。
 亡くなられたという知らせだけは私も知っていたんですが、「なんかたくさんの人に愛されたトランペッターが亡くなられたらしいぞ…」とだけ感じていたんですが、演奏を聴いて納得しました。これは素晴らしい。なるほど惜しまれる。
 曲としてはバンドの演奏がまた素晴らしい。マイルス・デイビスさんのバンドにいらした方ばかりの構成。以上、そんな感じでした。

 大友良英さんはやはりジャズ側の人間ですので非常にお詳しくてまたわかりやすい解説で参考になりました。

おカーさん〔25〕

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 シトロエン・アミさんのお尻を描きました。
 今の車であっても意欲的なデザインは存在しますので、安易に「昔のおカーは良かった」とは言えないんですが、アミさんにおけるお尻のテールランプ。コレは味わい深いなと思います。

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 以下はラジオ日記です。

 NHKラジオ第1「文芸選評」。俳句。兼題は確か「暖かい」だったと思います。
 今日の選者の先生は私よりも少しだけ若いくらいなのかな、という男性。
 おもしろい先生でした。
 俳句として成り立つかどうかのキワッキワを攻める感じの感性をお持ちの方。
 主張があって良かったと思います。

 ただまぁ今日は大変に雨が強くて、雨音でスピーカーからの音が聞こえないこともしばしば。
 それに加えて静岡では竜巻の警報のために番組中断も多かったので改めて「聞き逃しサービス」を聞こうと思います。

 10才の女の子からの投稿もありました。大変に受け答えのしっかりした方でした。
 今、イラストの仕事をしておりまして、それが小学4年生向けの理科の教材ですので、ちょうどこのお子さんくらいの年代ですね。
 こんなしっかりした子も見るかもしれないと思うと仕事にも熱が入ります。
 今夜中に全部仕上げようとがんばっている最中なんですが。

 NHK・FM「世界の快適音楽セレクション」。テーマは「家の音楽」。セレクターは湯浅学さん。
 六文銭の曲がメチャクチャ良かった。
 それとナラ・カイミさんの低音を活かしたボーカルが非常に良かった。
 日本語でジャズを歌う草分け的な存在の方の「家に帰れない」という曲も良かったです。
 歌の内容がとてもコミカルなのですけど技術的にも磨かれた技が感じられてタダモノじゃないと感じました。

 それとチャーリー・クリスチャンさんのジャズ・ギターが素晴らしかった。
 最近この番組でジャズ・ミュージックを聴いた際に感じる個人的な感想とゴンチチさんおっしゃるところのコメントの内容が似たものに近づいてきていて危機感を覚えることしばしばです。
 やはり生涯イチ・パンクロッカーでいたいと望む私としてはジャズに近づくワケには断じてまいりません。

 NHKの聞き逃しサービスで、先週の放送ですが、音楽家の大友良英さんが選曲した「ヨーロッパのジャズ・ギタリスト」の特集というのが聞けるようです。
 あと数時間でサーバから消えてしまいますので、この番組を聞いて「どういう演奏を避ければジャズに近づかずに済むのか」について学習しようと思います。

 ところで私も個人的に手持ちの音源からの「家の音楽」を選んでみました。
 2曲に絞りました。

 ・アモン・デュール2。「ジェイル-ハウス-フロッグ」。アルバム「ウルフ・シティ」より。
  素晴らしいですね。
  変な展開。アモンデュール2の真骨頂が感じられます。
  そうした秀作は多いんですがこの曲もそのひとつです。
  私の妄想ではジャムって展開を決めて一番変な発想をした人を「君、優勝!」って言って作ったんじゃないかっていう。そんな感じなんですけど。
  その路線で行くと私の一番のオススメはアルバム「メイド・イン・ジャーマニー」。
  おそらく「俺らなりのビートルズ「サージェント・ペパーズ」を作ろう」的な意気込みだったんじゃないかって思うんですが。

  ンでまた、この人たちの当時のパンタロンのスソの広さがまた大変に素晴らしいのです。
  やっぱりこういうのは履いておくもんですね。
  私も実は1本、ラッパなジーパンを所有しておりまして、昔の私はメチャクチャ長髪で六文銭でしたから我ながらスゴく似合ってたんですけど、まぁハタメからは単に汚い格好したアンちゃんがレトロな扮装してるなくらいにしか思われなかったでしょう。
  おしむらくは写真を撮っていなかった。
  というか私はいつも単独で行動しておりましたから極端に写真が少ないんですよね。
  なんとか工夫して撮っておくべきでしたね。

 ・スリッツ。「アドヴェンチャー・クローズ・トゥ・ホーム」。
  この曲も“変”といえば変ですね。
  自由な感じでとても良いです。

おカーさん〔24〕

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 以下はラジオ日記です。

 NHKラジオ第1「らじるラボ」。
 番組内コーナー「FMリクエストアワー・リターンズ」。
 送信電波としてはAM放送なんですけど、聞いていると不思議なものでFMっぽさが感じられます。

 当時のDJを務めていたアナウンサー起用がそうさせるのかもしれません。
 今日はディスコ・ミュージックの特集。
 NHK・OBの鈴木桂一郎さんが矢つぎばやにディスコの名曲を紹介。
 ご自身でもかなりディスコに入れこんでいたようで、相当にお詳しくてビックリ。曲紹介の熱量が違います。自ら出た言葉は強い。

 当時、洋盤をいち早く入手し即座に放送の電波に乗せるということもしていたのだとか。
 ドナ・サマー様のエレクトロニックなディスコがそうであったそうですが、打ち込み音楽の権化みたいな存在ですから、旧来のディスコ・サウンドだけではなく今につながる新しい波に対応していたことが伺えます。かなり柔軟だったようです。

 当時の赴任先の高松の様子も聞けて良かったです。70年代末という、地方が地方らしかった時代というか。地域性。

 私にとっての香川県というと観音寺市を舞台にした「青春デンデケデケデケ」。わずかにそれだけなんですが、エレキブームから10数年が過ぎ70年代後半、当然ながらディスコで踊る若い人たちもいたんだなということがわかりました。
 徹夜明けにうどんを食べて自転車で帰るっていう描写がリアルでした。これは青春ですね。

 番組の運びとしてはスピーディーで充実したもの。
 鈴木アナは60代後半なんですが、やはり体力があれば自分が動きたいように動けるということがわかりました。参考になります。
 そんなワケで私もお昼から筋トレをしました。

 番組の中で聴いた曲も記しておこうと思います。
 非常にバランスのとれた内容。
 尺としてそれなりの余裕があったので代表的な曲はかかりました。
 私が嬉しかったのはボニーMの「サニー」。それとピート・シェリーさんの「テレフォン・オペレーター」ですね。

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 私もディスコソングは好きですので個人的に好きな曲も記しておこうかと思います。
 どなたに向けた情報なのかわかりませんが。

 最近の調査で知った中でヒットだったのはヘレナ・サロさん。スエーデンの方。81年。
 ローラースケートを履いて踊るサマを描写した曲のようです。
 [Helena Salo – Rullskridsko-Disko]。
 3分足らずの短い曲ですが、みずみずしいメロディラインが楽しめます。

 せっかくですので地域性の強いものを何曲か挙げておきましょう。

 [Szücs Judit – I love Budapest
 「アイ・ララ・ララ・ブダペスト♪」っていう楽しい曲。
 これは1990年ですからディスコとしては割合に最近かなと思います。
 「ハンガリーでは90年でもディスコだったのか!」っていう衝撃があるんですが、曲としてはとても良いと思います。

 [Paul Jabara – Honeymoon in Puerto Rico
 これは1979年物。「プエルトリィィィィコ」っていうスゴい巻き舌が楽しめます。
 7分ある長い曲なんですが充実しておりまして、むしろ中盤以降が聞きもの。
 ラッパ隊のがんばりがとても素敵です。
 「ラッタッタッタタッタ」ていう同音連打が鮮烈だと感じます。

 以上、ロコツなまでに地名を冠したディスコ・ソングのご紹介だったんですが、曲名としての地域性はともかくですね。
 ディスコって地域性が薄いというか人工的な音楽ですので、ポップス生産地としては辺境であっても名曲が多いです。けっしてあなどれない。
 私の知る限りでも相当にあるんですが、目に付いたものをこれまたダレに向けた情報なのかわからないんですけど記しておきましょう。

 [Roxana Beleva _ Песента на щурците
 ブルガリア。85年。狂おしい系のメロディ。
 節回しが大変に日本人のココロにもフィットすると思うんですが、いかがでしょうか。

 [Rudy – Rien que des amis]。
 良い曲だと思うんですが、反面とても80年代的というか古色蒼然とした面も隠せないでしょうか。

 もう1曲、“締め”になるような曲が欲しいですね。

 [Duo Snoli – Prava prilika]。
 79年。ユーゴスラビア。チトー大統領ご存命の頃。
 全然悪くないですけど、小粒かなって気もしますね。

 [Ekstazė – Prarasta meilė」。
 これならどうだ。リトアニア95年。
 「ハホホーン♪」っていう名調子が楽しい。めくるめく感じね。うれしいじゃないですか。むしろユーロビートな感もありますけど、メロディに土臭さがあるんでディスコに混ぜても違和感ないかなって思います。

 なんとかおさまりが良さそうかなって思いますのでこの辺で。
 上記の曲は今ならネットの動画サイトで聴けると思います。
 ヒトテマかけてでも聞きたい向きの方はゼヒどうぞ。

おカーさん〔23〕

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 今日のおカーさんイラストは「シトロエン・アミ」です。フランスの古い車です。
 しばらくつづきます。

 アミさんを知ったのは小学生の頃にありました「スーパーカー・ブーム」の時だったと思います。
 子供にとっては特に人気のある車種というのでもありませんでしたから、写真1枚だけを目撃したんですが、異様ですよね。
 ほかにはあまりないデザイン。
 実在する自動車のようには思えませんでした。
 過度にグニャッとしてる気がします。
 この車体前部の「へこみ」ですよね。
 しかしこの異様さのおかげでずっと覚えていました。

 今回の「おカーさん」シリーズを進める上で改めて調べてみました。
 やっぱりデザインが非常に独自。すばらしいです。

 そもそも名前すらわからなかったんですけど、「アミ」っていうかわいらしい名前で良かったです。
 ちょっとダンボールバットっぽい感じもありますし。

 イラストを描くにあたっては資料探しに苦労しませんでした。
 大変に普及した車なんですね。ビックリしました。
 本当はヘッドライトが角ばった異型ランプのものが多いみたいなんですけど、私は丸いライトの方が好きですので、そっちを描きました。