アニメ化帝国・キバハリアリ〔02〕

 「キバハリアリはおそろしい」のカラオケ音源です。

 下のプレーヤーで聞けます。容量は7MBほどです。

 私も歌いたい! という方は下に歌詞を載せておきますので歌ってみてください。きのう掲載したのと同じ画像です。

 歌いだしは6.5秒付近です。

 冒頭の「キバハリアリは……」の部分ですが、私の希望としては「キバハリアリわん、キバハリアリわん」という感じの「“トロみ”をきかせた歌い方」でお願いしたいです。

 以前にも引き合いに出しましたが、「東京メガネ」の古いコマーシャルソングみたいな感じです。

 「メガネわん、顔のん、一部ですん」っていう感じの曲です。

 私がかつて「新宿ぺぺ(という集合商業施設ビル)」の前でよく耳にしていた曲です。

 まぁ別に好きに歌っていただいてかまわないんですが。

 ───────────────

 きのうも書きましたがこの曲は以前に当ブログ上にて掲載しました「アリネコタワー」を作り直したものです。そちらの古い方というか原曲とした音源も下のプレーヤーで聴けるようにしましたので興味のある方は聞いてみてください。

 ───────────────

 作り出してみて初めてわかったんですけど、この曲ってキーがずっと同じだったのですね。完全に忘れていました。基礎の部分が非常に単調です。ひとつのリフで延々と押すっていうタイプ。まぁいかにもAC/DCとかが好きな私が作りそうな曲だと、自分で作り直してみて思いました。

 作り直すときには原曲をいちいち参照することをせずに作りました。

 そのせいで、もしかしたら「ずいぶん変わっちゃってるな」という印象を持たれる方がおられるかもしれません。

 私自身も両者を聞きくらべると、そう思います。

 それになんだか普通の曲に近づいてしまったような気がします。少しさみしいです。もうちょっと変な方が自分らしいのではないかって思うんですが、しかし見ず知らずの方にお聞かせするんであれば新しく作りなおしたやつの方が当たりさわりがなくて良いかなとも思います。

 古い方は私がほとんど誰ともしゃべらずに過ごしていた時期の作品ですから当然のことながら誰かに聞かせるつもりもなく作ったものなんですよね。当時の私らしさ100パーセントでありまして、そんなものを不特定多数の方と共有しようというのは、よく考えると間違っているかもしれません。

 それに何と言っても新しく作った方は「歌モノにできた!」という嬉しさが大きくあります。

 ───────────────

 もう1点、作り直してみて思ったことがあります。

 この曲に影響を与えた曲の存在に思い当たりました。

 the Datsunsというニュージーランドのバンドの楽曲「Harmonic Generator」です。こっちはちゃんとコード進行がありますけど、リフがけっこう似てます。年代的にも合います。発売後すぐに買った記憶があります。私の自作曲の方はその翌年とかそんな時期に作ったんだと思います。

 「Harmonic Generator」についてもうちょっと書きたいんですけど、もうこの曲が私は大好きで大好きで一体何回くり返し聞いたか。今でも全く飽きません。完璧。度々すみませんがこのバンドのメンバーにとってもAC/DCは絶対にフェイバリットでしょう。断言するのが当たり前すぎて恥ずかしいくらいです。あえて申しますればAC/DCのガレージロック的展開って言えるかなと思います。

 ───────────────

 制作環境にも触れておきます。

 いつも通りコルグ社の「ガジェット3」というソフトで作りました。「アナフィラキシィ~」の部分で鳴っているシンセサイザーはコルグ社が昔作っていたシンセ「モノポリー」のソフトウェア版です。

 今週の月曜日に、ちょうどタイミングよく半額セールでしたので導入しました。

 このシンセのもつ機能であるクロス・モジュレーションというかオシレータ・シンクというか金属的な響きですね。これにかなり助けられました。良かったです。

 普段はほとんどプリセット音色をそのまま使うことはないんですけど、今回は、ほぼそのままで使いました。買ってすぐに当てずっぽうで選択した音色が「これじゃ!」ってことになりまして。5分もかかっていません。

 「ユーカリの樹液……」の部分も同じく「モノポリー」のソフトウェア版です。この音色もプリセット出発ですが、こっちはもうちょっと作り変えた記憶です。

 しかしまだ買ったばかりですので自由に音を作れるという段階には程遠いのが現状です。

 非常に音の“立ち”が良いというか苦労せずに存在感のある音が出るので楽ですね。悩まずに済みます。優秀なシンセだと思います。

 一応、他の音についても書いておきましょうか。別にこんな細部に興味がある人が当ブログを見ているとも思えませんが。

 今回はオーバーハイムのエキスパンダーか何かを意識したと思われるシンセを多用しました。「ガジェット3」に最初から入っていたシンセです。

 ベースだけローランドのTB-303を意識したと思われるシンセです。これも最初から付属しているシンセですね。この音色に関してはエディットにエディットを重ねました。かなりこだわりました。そんなにたくさんパラメータのあるシンセじゃないですけど、そういうシンセほど全部のパラメータを触るものですし、そうなるといきおい「この音色の細部にまで自分は責任が持てる」ってなります。

 いつも書きますけど「ガジェット3」は初心者向けである分、ちょっと高度なことはできないんですが、テクノポップみたいな簡単な音楽をするには向いていると思います。機能の割には安価ですし良い環境ですね。

 この先もこの簡単さを失わずにいてほしいと思います。

 シンコペートさせたい人は別のソフトを買えば良いのです。

 ───────────────

 上のお写真は本日の富士山です。風が強かったせいか、空がキレイでした。富士山の左肩の付近、宝永山のくぼみのところに雪がたまっているように見えますね。

 ───────────────

 そんなワケで本日の日記的記述なんですが、ラジオで「シティポップ特集」を聞きました。2時間の企画。NHKラジオ第1「ふんわり」より。

 俳優でミュージシャンの六角精児さんが選曲した「オレの思うシティポップ」という切り口。

 こうした企画の際にありがちな曲群とは違う曲たちが聴けました。

 改めてシティポップのあり方、その作られ方、需要のされ方なんかも含めて浮き彫りになった気がしました。

 やはり一面的なものの見方だけでは、特に当時を知らない人によく伝わらないかもしれませんし、リアルタイムに接していた私のような人間にしろ、抜け落ちてしまっている部分を思い出させる、そんな時間でした。

 色々と聞いたんですけど、冒頭にかかった野口五郎さんの「グッドラック」は非常に久しぶりでした。子供の時以来。ずっと聞いていなかったのに部分部分の歌詞を覚えている自分にビックリ。

 かつて六角さんのバンドに10年在籍していたという江上徹さんの曲も聞きました。アル・クーパーを意識したという「夜想曲」。これはなるほどアル・クーパーでした。ネットの動画サイト上ではいろんなライブ会場でのそれぞれ違うバージョンが聞けました。こちらも良かったです。

 私が個人的に思い出した当時のシャレた曲というのも記述しておこうと思います。草刈正雄さんの「センチメンタル・シティ」です。当時よく耳にしましたし、好きな曲でした。

アニメ化帝国・キバハリアリ〔01〕

 今日から「キバハリアリさんのアニメ」を作っていきます。

 まずは「歌詞」を公開します。

 曲(mp3)の公開は明日です。

 オーストラリアに住んでいるおそろしいアリさんです。

 「この曲を聴けば、キバハリアリさんのことを多く知れる」という歌詞にしました。

 かなり好戦的なアリだということです。

 オーストラリアではよく知られたアリなのだそうです。

 しかし住んでいる場所が乾燥地帯なんだそうで、もしかしたらあまり人の生活圏とは重ならないのかな、と思います。

 名前の通り、大きなキバ。それとお尻に針をそなえています。針からは毒液が出るそうです。

 毒はかなり強くてヒトを倒すとか。その場合、アナフィラキシー・ショックによるものだと言われていますから、すでに一度、刺された人が危ないということのようです。

 体の大きさはかなり大きくなるのもいて、2.5センチほどある種類もいるそうです。

 アリというよりはアシナガバチの羽がないヤツが地面をウロウロしているみたいな感覚なんだそうで、想像しただけでもこれはけっこうなインパクトです。

 体つきは独特で、よく見る他のアリにくらべてゴチャゴチャしています。“くびれ”の数などが多いというか。

 キバハリアリは、古いアリの特徴を今に伝えているらしいのです。シーラカンスというおサカナが、今の目で見ると色々と見かけない部位が多くついていて「なんか特徴が多いな」って感じますけど、ああしたあり方と似ているのかなと思います。

 オーストラリアには他の大陸では滅んでしまった動物が生き残っていたりしますし、加えまして、あまり他のアリと競合しない砂漠に住んでいる。そんなふたつの点がさいわいして今まで生き残っているということなんだそうです。

 ───────────────

 歌詞を上の方から眺めていって「読んでくださっている人が疑問に思いそうな点」を軽く説明していこうかと思います。

 高くジャンプして攻撃…文意の通りなんですけど、ジャンプするアリなのです。ただし大きい種類ではなくてキバハリアリのうち「1.5センチくらいの小さい種類」のなかにジャンプするキバハリアリがいる。高さ2~3センチ、距離にして10センチほどだということです。それでもかなりこわいなって思います。

 前向きに生きるだけなんだ…中には後ろ向きにジャンプして遠ざかっていく種類もいるみたいなんですけど、この歌詞が扱うキバハリアリは前向きにガンガン攻めてくる種類です。なんでもカラダの仕組み上、前向きにしか飛べないやつと、後ろ向きにしか飛べないやつとに分かれるみたいなんですよね。生まれついての方向性の違いってことなのかなと思います。

 小さく刻んで食べるよゴゴー…食料を巣に持って帰ったあとに小さく刻むということです。それらを食べるのは幼虫とか巣の中にいる女王アリに限られるんだそうで、働きアリはそういうお肉系はクチにしなくてユーカリの樹液を吸うのだそうです。

 ミルメシア…というのはキバハリアリの学名です。歌詞に織り込ませれば歌ってるうちに覚えられそうかな、便利だな、と思ってこんな歌詞にしてみました。

 歌詞についてはだいたい以上です。

 ───────────────

 先に申し上げました通り、曲の公開は明日です。

 以前に当ブログ上で公開した曲「アリネコタワー」を作り替えました。10月4日に公開した曲です。興味のある方はリンクからジャンプしてください。

 まだ私が東京に住んでいた頃に作ったものですから、かなり古い曲。今の私は還暦(60歳)近くですが、30代後半だった頃に作りました。

 ───────────────

 歌詞を記した画像に「(アリ演説(アジ演説))」と書いてあります。

 解説しておきます。これはこの曲の原型を作りました場所に関係しています。

 上にも書きましたが、まだ私が東京に住んでいた時期に西新宿4丁目という町内の南側にあるコインランドリーで作りました。ここは当時の自宅から300メートルくらいの距離で近所だったのです。当時はラップトップパソコンを持っていたので出先で曲を作ったりしていたのです。

 作詞したのはつい最近です。20年くらいのへだたりがあるんですね。けっこう長生きしました。私も。

 それはともかく富士市内にある、近所のコインランドリーで毛布を洗濯して乾燥するまでの時間を利用して作詞しました。

 意図せずそうなってしまったというだけですが、この曲はコインランドリーに縁(えん)があるようです。

 ───────────────

 西新宿のコインランドリーは、森田必勝(まさかつ)さんが生前の最後に住んでいたというアパートがあった場所にかなり近いと、ネットの時代になってから知りました。ビックリしました。急に身近な存在になりました。

 森田さんは昭和45年に亡くなった方でして、彼が住んでいたというアパートは、私が住んでいた時にはもう存在していませんでした。

 大きなマンションになっていて、その裏手の壁って感じの位置だったと思います。

 なぜ亡くなったか。そしてなぜ彼が有名なのか。それは「三島事件」の関係者だからです。

 作家の三島由紀夫さんが市ヶ谷(いちがや)の自衛隊で割腹自殺をしたという事件です。その際に一緒に割腹自殺を遂げたことで知られています。三島さんが作った「楯の会(たてのかい)」の学生長を務めていたという。当時25歳。しかしまぁ激烈な死に方ですね。

 私がグラフィックデザイナーとして働いていたのも市ヶ谷でして。左内坂(さないざか)っていう坂道の途中に会社があったんですけど、これがけっこう市ヶ谷の駐屯地に近かったのです。お昼休みに同僚たちと市谷亀岡八幡宮に行きますと、隣接する駐車場のフェンス越しに駐屯地の中が見えました。軍用車両などが並んでいて「いやー。この中で三島事件が起きたんだなぁ」と戦慄したのでした。

 その後、迫撃弾が撃ち込まれる事件とかがありましたし、防衛庁から防衛省に格上げになったりしましたので、今はどうでしょう。あの駐車場から気軽に中をヒョイってうかがうこともできないでしょうね。たぶんね。もう時代が全然違います。マそんなわけで私は市ヶ谷の自衛隊にも若干の思い出があります。

 森田必勝さんと「キバハリアリの歌」の関係に戻します。

 キバハリアリの恐れを知らず突進していくイメージですね。前方に向かってしか飛べないあたりですとか。キバで相手に食いつく根気強さ、それと古いタイプの種が生き残って生きている。そんな部分に共通するものを感じています。

 よく言われているんだそうですが、「三島さんは森田さんの決意(切腹すること)の硬さに巻き込まれたんじゃないか」とする説があるそうです。

 もしかしたら三島さんは森田さんにガッチリ食いつかれていたのかな? なんて思いを込めてみました。

 イラストを描く上で「モデルがいる」というのは好影響が見込めることもありますので、西新宿のコインランドリーのあたり。1970年の11月25日の朝。その場所から立ち、生きては帰らなかった若い人がいたよ。みたいな感じですかね。

 キバハリアリの頭部は巨大なキバを開閉するための筋肉の収納場所も兼ねていることから大きな頭をしていると思うんですが、森田さんも割と立派な頭蓋骨をしているように見えます。残されたお写真を拝見しますに。

 以上のようなわけでして、アリに実在した人物のイメージを重ね合わせた上で、「間奏の部分は、アジ演説(アジテーション。人々を扇動する政治活動の一環)」をさせてみようかな。ということなのです。実際の森田さんは演説はしていなくて三島さんが叫んで自衛隊員に向かって訴えるその隣に立っていたということなんですが。

 本日も長くなりましてすみません。ありがとうございます。

アニメ化帝国〔マツモムシ(77)〕

「針状口吻マツモムシ・アニメ」の全編です。

 容量的には全部見ますと90メガバイト弱です。

 ご興味のある方はご覧ください。

 曲(音楽の方)は以前に公開したものから少し作り変えました。

 実はイントロにかなり悩みまして。

 むずかしかったです。

 ───────────────

 ながく続けてまいりました「マツモムシ・アニメ」計画は本日で終了です。お付き合いくださいました皆様には感謝です。ありがとうございます。

 明日からはまた別のムシのアニメ化に着手します。

 ちょっとした予告を先日しましたが、「おそろしいアリ」の曲をアニメ化しようと思います。

 ムシが苦手な方には申し訳ないです。まだまだこの先つづきそうです。

 ───────────────

 日記としましては、いつも通り病院へ行き、面会。

 スーパーマーケットに行き、野菜とお米を買ってきました。

 ───────────────

 かなり久しぶりにイラストのお仕事をいただきました。

 これからちょっと忙しくなるかもしれません。

 年末になるとよく入ってくるお仕事を私は長年やっているんですが、必ずしも毎年あるものではなくて、それと今年は他にまったくお仕事の発生がありませんでしたので忘れていました。こうしたお仕事があることを。

 他の作業を考えていたんですが、計画が狂うかもしれません。非常に怖いです。

 まだ全体的な原稿量は不明ですからこの先の忙しさも現時点ではまったく不透明。

 もちろんお仕事はたくさんある方がありがたいのですけど。

 ひとつの自治体が発行する印刷物の手直しなので、そこまで多くイラストの変更はないかもしれません。とりあえずは今、入稿しているイラスト作成をしっかりやろうと思います。