プレーリードッグ帝国〔13〕

 座っているプレーリードッグさんのイラストです。

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 ラジオ日記です。

 俳句を聞きました。

 NHKラジオ第1「文芸選評」。

 テーマは「セミ」。

 選者は俳人の井上弘美さん。

 今日の「イチオシ作品」は鮮烈な印象を私も受けた作品でした。素晴らしかったと思います。

 蟬しぐれを1000ピースのジグソーパズルになぞらえたもの。

 おりかさなるセミの大合唱。それとセミ自体の形状がジグソーパズルの切れ目というかカットされている形状のウニャウニャした感じにぴったりだなと思いました。聞いた瞬間に「セミ! たくさん!」と思った俳句でした。

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 朝にNHK・FMで「世界の快適音楽セレクション」を聞きました。

 今週も先週に続いて再放送。渡辺亨さんによる選曲で「ツアーの音楽」を聞きました。4年前の放送。

 冒頭にかかったゴンチチの「暮らし」という曲が良かったです。しみじみとしていました。アルバム「アソートメント」より。

 その他にはChris Isaakさんの「Blue Hotel」という曲が古いロックンロールみたいな感じで非常に良いと感じました。

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 ここで私にとっての「ツアーの音楽」も記述しておきましょう。

 最初はちゃんとした音楽から。

 日本のエレクトーン奏者Tuckerさんの「FAR AWAY PLACES」。良いですね。はるか彼方にちぎれていく熱い想いっていうか、そんな感じがします。

 「FAR AWAY」ってつく音楽にはキャロル・キングさんの大名曲といい、あとはチェット・ベイカーさんがやっているジェローム・カーンさん作曲のスタンダード曲「Long Ago And Far Away」とか他にもイイ曲が私の手持ちの中にはありました。

 続きましてですね。

 かなりというか盛大にガチャガチャした音楽ですがPink Sectionというバンドの「Tour of China」。Discogsの記述によりますればダダイスト、アート・パンクってことなんですけど非常にそんな感じです。サンフランシスコのバンドで、1978年から2年間の活動。音の感じも確かにそのくらいの時期の基本的には一発録音っていう印象を受けました。女性ヴォーカルの奇声系です。私はすごく良いと思います。

 あとはこちらもいっておきましょう。

 「オール・ザ・ヤング・シンセポッパーズ in 80s」です。

 あまり「ツアーの音楽」には関係がなくてフランスの地名の「Tours」です。ツアーの文字が含まれるんで強引にというか、次にいつご紹介できる機会が巡ってくるかわからないのでいっときましょう。

 バンド名を「X-Ray Pop」という割とよく知られていると思いますけど楽曲としましては「La Machine À Rêver」。

 この曲はおそらく87年の作品。彼らは84年に始まったバンドであるそうですが初期はヤマハのMR10というリズムマシンとカシオのPT-20が主要な機材だったということでありまして実際そんな音がしているなと感じます。

 他にも良い曲がたくさんあります。ステレオラブが影響を受けているとか聞くんですけど特にこの「La Machine À Rêver」はメチャクチャそんな気がしますね。

 マそんなフランスはトゥールのバンドのご紹介でありました。

プレーリードッグ帝国〔12〕

 しっぽ付近に注目して作成したイラストです。

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 ラジオで浪曲を聞きました。

 映画「男はつらいよ」を浪曲に仕立てたもの。ほんのさわりでしたけど面白かったです。

 NHK・FM「出会いは!みんようび」より。

 浪曲師の玉川太福さん。先週に続いての第2回。

 浪曲につきものの三味線の伴奏をする人を「曲師」というんだそうですが、曲師の玉川鈴さんも来てくださって、生で浪曲を唸っていただけました。

 2週合わせて聞いてみると、浪曲の世界のごく簡単なことがちょっとわかる内容でした。

プレーリードッグ帝国〔10〕

 巣穴から周囲を見張っているプレーリードッグさんのイラストです。

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 「献血した後に自転車で富士市内(南部)をフラフラしてきた」シリーズは今回で終わりです。そろそろ陽が傾く頃にさしかかっているのです。

 「ヘドロ公害」にまつわる周辺的風景についてちょっとだけ見てまいりましょう。

 まずはこれ。JRの「吉原(よしわら)駅」の南口です。

 原因企業の主たる存在であった当時の「大昭和製紙」の工場の近所でありまして、そこへ向けたデモ行進のお話なんですが。

 「鈴川の歴史」っていう本を参考にしまして、集合場所はこの辺りになるのかな?って想像してお写真を撮影してまいりました。

 ここは田子の浦港からも離れてはいません。建物があって見えませんが、西にほんの100メートルくらいです。

 この日のデモは、陸上デモと海上デモの、ふたつあったみたいです。

 下のイラストは「海上デモのようす」を私が想像で描いたものです。2年前に当ブログに掲載しました。

 ネコのオジちゃんががんばってます。

 話がそれました。

 上掲お写真の広場みたいなところから東に400メートルくらい歩きまして、JR東海道線の踏切を渡ると「(旧)大昭和製紙の門」です。

 この門をオーエス、オーエスとばかりに大人数で押して、あろうことか押し倒してなだれ込んだのだと。大勢の人たちが。

 私の感想としては、やりすぎじゃないかって思いますけど、当時の感情としてはあったのかもしれません。そうした事態を引き起こすパワーが。

 資料を読むにあまり大昭和製紙側の態度の誠実さにおいて豊富ではなかったという面も作用していたのかなと想像します。

  ×  ×  ×

 私は以上の人心のウネリ及び具体的行動を「昭和の富士における「Gate of Steel」事件」と位置付けております。

 DEVOっていうバンドの楽曲に「Gate of Steel」っていうのがございまして。描かれているものとか全体にみなぎるパワーとか。似てるなって思います。

 あくまで私が勝手に言っているだけですけど、鉄の門をツイスト・アウェイしちゃったワケなんですね。昭和の頃ってわりとこういうのあったのかもしれません。

 もう操業していない。今は昔。ツワモノドモが夢の跡。

  ×  ×  ×

 昭和の富士市民に向かって「そのうち大昭和(略称)は無くなるだで(方言)」って言っても全く信じてもらえないと思います。

 この私にしたところで「大昭和ヤバい」なんて全然思ってませんでした。

 かなり真面目な話、富士市と大昭和製紙って一体というか、どうかすると富士市そのものって言っても過言じゃないような、そんな構造してましたからね。

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 以上、数日に渡ってご紹介してまいりました。

 富士市内の南側に点在する、昭和のアレやコレ。

 そこから代表的なものを見て回ったお写真でした。

 「全部見ちゃった」なんていう不幸な方がもしもおられましたら感謝の気持ちを送ります。ありがとうございました。

 これにコりずにまた来てくださりますれば幸いです。人生幸朗ですよね。責任者出てこ~いっていうね。