ぶら下がって休んでいるコウモリさんのイラストです。
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ラジオ日記です。
NHKラジオ第1「子ども科学電話相談」を聞きました。今日はいつも質問に答えてくださっている先生方の一年の抱負を伺うのと、これまでの放送の総集編みたいな内容でした。
最後の方で聞いた「人工知能(AI)と、天気予報のこれから」というようなくだりがおもしろかったです。スーパーコンピューターでなければ今まではできなかった予測がノートブックパソコンでもできるようになるんだとか。ただし、そうしたシステムというかAIに学習させる手間があるようですけど、そんなお話でした。でもすごそうですし、実現可能な感じが濃厚で良いことだなと思いました。
今日はラジオ番組がおおむね普通の編成に戻ったようでした。お正月もおしまいですね。
「吹奏楽のひびき」は、「ドラゴンの音楽」。辰年にちなんだテーマでした。私が過去にこの番組で聞いた中からですと福島弘和さんの作曲と指揮による「ラッキードラゴン」が記憶に残っています。というか録音してあります。マグロ漁船だった第五福竜丸の船名からの「ラッキードラゴン」なのですけど、ビキニ環礁における水爆実験での被曝。その記憶をとどめようという曲なんだそうです。
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「現代の音楽」は100年のレガシー。サティーさんを取り上げました。新年最初の放送として大変けっこうな人選。特に意図はないというか偶然なのかもしれませんけども。内容としては、サティーさんの功績、後世の作曲家のヒントになり影響を与えたという脈絡についても伝えていただきました。勉強になりました。中盤で聞いたオルガンによるミサ曲。それと最後に聞いたキュビズム的な面白い曲が良かったです。もちろんよく知られたピアノ曲も最初の方で聞けました。
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「名演奏ライブラリ」は高名なチェリストの演奏。冒頭の「動物の謝肉祭」だけ聞こうと思ったんですが、なんだか聴き入っちゃって30分ほどがアッという間。ハッと気がつき「伊集院光の100年ラヂオ」を聞きました。公開期間が終わってしまうタイミング。先週の大みそかに放送されたものです。「モンキーダンス」について真面目に語る当時の若者の肉声を聞きました。映像や写真を見ることはあっても当事者たちがモンキーダンス自体について語っているものというのは初めて聞きました。内容としては、主に身体的な面。運動による精神への影響みたいなことをおっしゃっていたと思います。スッキリするとか、そういうことだったようです。
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きのうの夜に聞いたNHK・FM「クラシックの迷宮」についても書いておこうと思うのですが、非常に多くのことが語られていて内容的には大満足だったんですが、私としては書けるだけを書いておこうと思います。
「音頭」についてでした。江戸時代から現代に至るまで長い命脈。それはつまりいろんな要素を盛り込んだとしても「音頭」として成立するという懐の深さというのか、陽気なパワーの重力圏が大きいというのか。たくさんの「音頭」を聞きながら確かめながらの100分でした。
私がやはり一番良いなと思ったのは「オバQ音頭」でした。これは吹っ切れてるね。すばらしい。聞くだに思います。
それと「東京五輪音頭」も聞きました。三波春夫さんの声をちょっと久しぶりに聞きました。あの人の声が今はないというのは寂しいことだなと思いました。近年にもオリンピックというものがあったのですけど、前の東京五輪に比べて文化的な面で凌駕するものが作り出せたのだろうかという気持ちがあります。ポスターや音楽にしろなんだかスケールが小さくなってしまったような気がして、何故なんだろうかなって思います。
大友良英さんとその仲間による「ええじゃないか音頭」が番組としてのピークだったかなと思います。今の私が聞きますと、大友さんが敬愛するというカーラ・ブレイさんの音楽から学んだことなども織り交ぜてさらに「音頭」という枠に民衆の思い。多くの多くの人たちの気持ち。「顔と顔」ですね。「東京五輪音頭」的に申しますとね。やっぱり民衆の音楽は顔が見えないとダメね。また、同じく大友さんが敬愛するという篠田昌己さんからの影響も大きかったという「あまちゃん」の断片であるとか賑やかで雑多なものらを内包したいという気持ちがよく表現されているなと感じました。楽曲の締めくくりとしては福島の震災でたぶん多くの人が感じたんじゃないかと思いますけど「これでいいのかな?」っていう曲がり角があそこにあったんじゃないかなっていう記録にもなっているようで、いろんな思いが去来するような長尺の音頭でした。唄は今は亡き遠藤ミチロウさんと今も元気な長見順さんでした。
番組を聞きつつ思った別のこととしては、去年最後の放送でとりあげられたシェークスピアさんの「テンペスト」。私はその時初めて内容を知ったんですが、対極にある群それぞれが、どうやって和合するのか和合し得るのか、結実した時にある風景とは、みたいなことだったと思うんですけど、「音頭」という輪になって踊る形式そして多くを飲み込める度量の大きな音楽性を俯瞰するにつけ通底するものを感じました。ともあれ良い番組だったなと思います。