歌を歌っているようなインコさんのイラストです。
このイラストの意図としましては「インコのクチバシの構造」です。
どうなっているんだか、私は良くわかっていません。不思議だと思います。あの開閉機構。
明日とあさってもクチバシのようすの解明に念頭を置いたイラストになると思います。
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ラジオでバディ・ガイさんの演奏を聞きました。曲名は「Messin’ with the Kid」。
NHKラジオ第1のお昼前の番組「らじるラボ」より。
木曜日は俳優の六角精児さんがパーソナリティーの日です。
テーマとしては「名ギタリスト」。
バディ・ガイさんはブルース部門の「名ギタリスト」ではないか、というお話でした。
ブルース界といえば名ギタリストの宝庫ですので異説紛々であることはまちがいないのですが。とはいえ代表的な存在ですねってココまで書いてもしかしたらごく普通に音楽好きとかの人にあってもご存じないかもしれません。若き日のジミ・ヘンドリクスさんが彼のファンだったというだけあってロック表現に通じる直情的な燃え上がるような演奏が特徴なんですが。
興味のある方は動画サイト上で「Buddy Guy – towl Jam Let The Door Knob Hit Ya 2011」で検索してみてください。
このパフォーマンスにおいては最後の数分ですけどギターを普通に弾くのではなくタオルをギターにバシバシ当てて音階を出すというあまり見られない奏法を確認できます。
大御所でありながら未だキワモノっていうなんかもう超越した存在ですよね。
私個人としては「Messin’ with the Kid」なんてまさにそうした曲ですが、真面目に(?)ブルースやってる時よりもリズム&ブルース寄りというかソウルに近いときの方が好きです。何枚かCDを買った程度ですのでわかりませんが。
最初のリーダー作でしたか「Left My Blues In San Francisco」というアルバムだけはずっと持っています。「Crazy Love」っていう曲とか他にも何曲か非常に良い演奏が聴けます。
また楽曲「Messin’ with the Kid」について別のことを申しますと、私はルーサー・アリスンさんがカバーしたバージョンをそれはもう何回も聞きました。
日本の音楽雑誌「ブルース&ソウル・マガジン」の付録についていたCDに収められていたものです。歌い方といいギターソロの低いところからさらっていくところといい、最高だと思います。
六角さんも触れておられましたが映画「ブルース・ブラザース」でも取り上げられた楽曲なんですけど、続編の「ブルース・ブラザース2000」が封切られたときの連動した特集でした。雑誌としては。
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六角さんが選ぶ「名ギタリスト」に戻します。他にもたくさんの曲がかかりました。
ライ・クーダーさんがかかりました。ここでも先週に続いて再び「テックス・メックス」というキーワードが出てきまして、そしてまたクーダーさんと近しい関係であるデヴィッド・リンドレーさんのお名前も出ました。
私は今朝のことでしたがネットのニュースサイトでサエキけんぞうさん筆による京都の楽器店の閉店セールにおけるスケッチという記事の中で「お店に飾ってあったテスコのギターをデヴィッド・リンドレーさんが買いたいと申し出たのだが「売り物じゃない」と断られて悲しそうな表情でお店を後にした」という描写を読んだばかりでした。
ちょっと光景が思い浮かんで楽しい。っていうのと、テスコのギターだったらアンタもう何本も持っているだろうに……という呆れですよね。
見ているうちに「このギターも素晴らしい音が出るんじゃないか」と確認したくなっちゃったんだと思いますが。
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そんなワケで文章も長くなっちゃったんですけどまいりますよ。
私の活動「オール・ザ・ヤング・シンセポッパーズ in 80’s」ね。上記「テックス・メックス」とはかなり遠いんですけど、シンセポップにおけるメキシコ北部のアレやコレですよ。
つい最近に申し上げました通り、まだ調査中なんですけど、既知のメキシコのバンドのことを再度細かく調べてみたところ、「なんだこのバンドもティファナで活動していたのか」っていう痕跡が見つかりましたのでご紹介です。
「Laplace」っていうバンドの楽曲「a Veces Soy ASI(ときどき私はそのような。というような意味であるらしいです)」ですよ。
この曲はシンセポップのマナーに添いつつもフシ回しがなんていうんでしょう中南米の色彩っていうかラテンっていうか、カラッとしていて明るいと申しますかね。良い実例ではないでしょうか。
1988年の楽曲だそうです。
実のトコロ「Laplaceがティファナ土着のバンドであるのか」っていう確証を得たワケじゃないんですけど、数年前に行われたティファナのライブハウスの位置を調べてビックリしたんですがアメリカとの国境から50メートル程度っていうキワッキワの立地。
いやー。そうした地においてもシンセポップに熱い思いを燃やしている(今は)オジさん達が存在しているんだなと確認しました。
また1988年といえば実のところアンテナの高いミュージシャン諸兄におきましてはヒップホップに草木もなびいていた時分ですから、そういうバカどもを尻目にシンセポップを追求していたというのがまた胸を熱くさせますね。私も当時は一応ヒップホップは聞いておりましたけども。
もう1曲ご紹介して終わりにします。
同じく「Laplace」の楽曲「INTELIGENCIA ARTIFICIAL(人工知能。という意味だそうです)」です。私はこの曲が非常に好きです。
聞く人が聴けばわかると思うんですがエンソニック社のESQ-1とおぼしき音が満載です。
シンセポップな曲でここまでESQ-1を使った曲は珍しいのではないでしょうか。憶測ですけど7~8割はESQ-1で組んであるような気がします。
ビヨ~ンって言うベル系リードとかにその特徴がよく現われていると思います。
しまりのない上物とキビキビしたベースの対比がとても気持ち良い。デジタル波形をアナログフィルター、そしてVCAで出すっていうちょっとクスんだ出音ですよね。これが引き込まれます。
ESQ-1というシンセはアメリカ本土においてはYAMAHA DX7よりも売れたなんて逸話を残すほどよく出たシンセであるそうなんですが、価格帯が違うような気もするんで比較にならないかもしれません。
まだ残存する個体も多いのでそれらを使った曲も容易に見つかるんですが、「歌モノのシンセポップ」っていうのは意外に少ない気がしています。
聞いてわかるくらいの個性の強さがあるんで組み合わせが難しいのかもしれませんね。
ここまで書いておいてもしもESQ-1じゃなかったら恥ずかしいんですけど聴けば聴くほど「ESQ-1じゃないかな……」と思えて仕方ないです。
実は私もESQ-1は30年ほど付き合いがあったシンセですので実感としてそんな感じなのです。生活苦によりつい最近に手放してしまったんですが。まぁ元々は私が若かった時分にお付き合いしていた女性の私物だったんですけどね。
有名ミュージシャンのCMJKさんがESQ-1の発展系というか拡張版みたいなSQ-80という機種をお持ちだそうなんですけど、そちらは元々はボーカルのピコリンさんの私物だったみたいです。もしかしたらESQ-1系は流動する性質があるのかもしれませんね。借りパクって言ったほうが早いですけどね。時効ですよ。時効。マ今日は以上です。ありがとうございました。