
今日のイラストも引き続き千駄ヶ谷にあったギター屋さんのお話なんですが、説明しないと、まさかコレが楽器店の中だとは思えませんよね。
私(ボロボロ服のネコ)がお店に入って「あれ? ダレもいない…」と思ってちょっとキョロキョロしたら思わぬ方向から声がかかって。
「ハイ」とか言われまして。
そっちを振り返ると、なんと。お店のご夫婦がお食事中だったと。
確かにいい匂いがしてたんですよ。
それで私も、はて?…ヒトの気配はあるが…。と、思った次の瞬間に声がしたという、そんな時間経過です。
しかしねぇ。まぁ自由なんですけど、お店の中でお昼ご飯とは思いませんでした。
気づくと確かにかなり小さなテーブルとかイスとかが置いてあって、ギリギリくつろげるようになっていたんだと思います。
「このお店の奥は深い…」。そう思いました。
物理的にというよりも、なんていうか、このお店がワールドだ!っていうんでしょうか。とても伝わりにくいかもしれないですけど。
明日もありますよ。用意してあるイラストが。
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以下はラジオ日記です。
いつも聞いている「らじるラボ」。NHKラジオ第1の午前の番組です。
今日は「FMリクエストアワー・リターンズ」。
元NHKアナウンサーの小野卓司さんがDJをご担当。
重厚なイメージしか持っていませんでしたけど、若い頃にFMリクエストアワーでDJをされていたのだと知りました。
神戸の放送局で路面スタジオから放送されていたのだとか。洒落てますね。
懐かしい曲を何曲か、かけたのち、小野さんが当時お持ちだったという個人コーナーの録音テープが披露されました。
ギターの弾き語りで既存のヒット曲の替え歌。
さだまさしさんの「関白宣言」でした。古いカセット録音ですので音質的にちょっと高い方が引っ込んでましたけどちゃんとアルペジオしていてお上手。
そのあとさらに多重録音の話題になってギターの器楽曲「夜霧のしのび逢い」の録音が聞けました。これはかなり良かった。
交通情報のバックでかかっていても違和感が無いクオリティ。
アナウンサーとしての朗読と同じく、ギターの演奏もやっぱり聴きやすくて落ち着いているのが面白いと思いました。人柄ですね。
しかしこの番組を聞く上で、そのうち徳田章さんの演奏は流れるのではないかと予想はしていたんですが、小野さんの方が早かった。
それも小野さんがギターをなさると知った日に。
そのほかも当時を思い返してのお話が聞けて興味深かったです。
発売されるかされないかのレコードをいち早く流したことなど。
やはり当時の若いアナウンサーが持っていたリスナーに向けての情熱のようなものを知りました。
日本全国で番組を持っていたアナウンサーに共通だったのだろうなと思います。
当時のラジオの音楽番組はメディアとして重要な情報源でしたからやりがいもあったのだろうと。
私の思い出というとラジオで初めてイギリスのアート・オブ・ノイズというバンドの曲を聴いた時は驚きました。
これは同世代のこの手の音楽が好きな人はクチをそろえて言うんですが、いわく「イスから転げ落ちるくらい驚いた」と。
私もそれと同じくらい。ホントに驚きました。
全く新しいタイプの曲が、いつものおウチのスピーカーから流れているのが不思議でしたね。可聴域内で起こる音の変化ですから別に当然なんですが。
その後の体験で同じくらい驚いたのはラジオでロッテルダム・テクノを聞いた時ですかね。
電気グルーヴの「オールナイト・ニッポン」で、石野卓球さんが伝えてくれました。
あれは異形の音楽でしたね。破った! あるいは1段階抜けたっていう印象でした。
単に流行の音楽を紹介するというスタンスの人だったら扱いに困ったんじゃ無いかと思います。
ちゃんとしてるか、してないかで言えば、ちゃんとしてないしね。
ユーモアも多分に含んだ音楽性でしたが、あの曲を聴くことで同時に石野さんご自身の音楽を面白がる姿勢というのも感じたのだと思います。当時の私の心境を振り返るに。