きのうは私がお正月にお友達と自転車でゲラティック号を見に行ったお話をしたんですが、実はその前にも家族で見に行っています。
その時のお話です。
きのうの内容と重なりますが、駐車場がないのです。そう報道されておりました。
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対策として家族会議で決定したのが「夜明け前に出発して朝のうちに見物して帰ってくれば良い」となったのです。
クルマをチャッと停めて。チャッと見て。チャッと帰ってこよう、というハラづもりですね。
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ところがですね。1979年。昭和54年というと暴走族がスゴかったんですね。70年代後半から80年代いっぱいくらいが全盛なんでしょうか。
イラストに描きました通りですけど、ワンワンいってました。
今でも暴走族は存在していますけど、規模、その権勢ですね。かなり違いました。その年代の人たちの人口数が単純に多いというのも関係していると思いますけど。
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日曜日のまだ暗い早朝っていうか未明ですね。私たち家族は出発しました。当時は土曜日も仕事アリというのが普通ですからね。
週休1日制。土曜は半ドンていう。若い方がもしこのブログを見ておられて「半ドン」の意味がわからないとなったらお気の毒ですが、別途調べてみてください。
そんなワケですから暴走族も「土曜の夜(日曜の未明)の天使(という歌の歌詞があるのです)」なんですね。今でしたら「金・土の天使」。マしかし業種によってはまだ土曜もやるよっていう業界もあるんでわかりませんが。
戻しますけど、私たち家族を乗せた車がゲラティック号が屹立する柏原(かしわばら、という場所)を目指していって、あと少しってあたりでスッゴい台数の暴走族に遭遇したのです。上のイラストのような感じでございます。かなり大変な思いをして描いたイラストです。
私たちの車の数台前から立ち往生していました。暴走族によるやり放題です。道幅を占領していて、前に進めなかったのです。
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暴走している若者たちにしてみればヨッピいて走っていてそろそろ夜明け。最後の仕上げっていうそんな心境だったのかもしれませんが想像です。体力あるなって思います。
具体的な位置としては、静岡県道380号線。富士清水線。住所としては富士市の大野新田。カーブになっていて下の道から合流する地点よりちょっと東の先。陸橋になっていて信号があるところです。上り車線が信号で停車している状態に乗じて対向車線の下り車線を走っている暴走族が、上り車線まで膨らんできて、発車をはばんでいる状態。
陸橋ですので、両脇に退避するスペースもない。暴走バイクの集団に対しては停車して機会をうかがうしかなかったのです。
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ところでこの当時はまだ実のところ、「県道380号線」ではなくて「国道1号線」だったんですよね。私としては静岡を一時離れていた期間がけっこうあるので、今でも「国道1号線」って聞くとまだちょっとこの東海道の名残りっていうか旧道の方を連想してしまうんですが。
すでに沼津バイパスはかなりできていて、開通を待って国道1号線に格上げになるんですが、鈴川の辺りにインターチェンジがありまして、そこを接続する工事が一番最後まで残っていたんですね。たぶんまだその工事を今まさにやっているとかそんな時期です。79年の10月とか11月頃は。
私なんかの年代からもっと上の人なんかですと「あそこの工事やってたな~」って思うかもしれません。遠く周囲からも見える見晴らしの良い場所ですので。
本来であればココで昭和の(旧)国道1号線がイカに混雑していたか。バイパスができてイカに便利になったかについての描写を必要以上にネチっこくクドクドとやりたいところなんですが余談に過ぎますので自重いたしますよ。気になる方はネットの動画サイトで静岡県庁が公開している国道1号線の昭和30年代や40年代の映像を見れば引くほど納得してもらえると思います(動画タイトル:昭和35年 行きづまる東海道など)。
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ンでね。戻しますけど。
そうこうしている内に空も白々と夜明けが近づいてくる気配です。車列がすごく長くて、信号が5回くらいは変わっていたと思いますけど全く勢いが衰えないのですね。暴走族の。長さにして数キロは確実にありますよね。大連合ですよ。どうかするとハッキリと暴走族の所属ではないけど、それに近い友人知人も誘われて合流したりしてないとあんな人数にはならないような気もしますけど、どうなんでしょうか。
私らにしてみれば、もう目的地はすぐそこでして、空が明るくなってきたとはいえ、そんなにアセることもなかったなと今にしてみればそう思いますけど、ちょっとジリジリしました。「早く現地に到着しないと他の見物の人たちも来てしまうんではないか。そうすると夜陰に乗じて見物をすませるという計画も崩れるのではないか」という。
がしかし暴走族はコワい。明らかに気が立ってる感じだし、どうしよう。っていう心境でした。少なくとも私は。(つづく)