「イラスト・むし」カテゴリーアーカイブ

ゴ×××帝国〔06〕

 午前中は防災関係の訓練でした。

 体育館に小学校区から70名ちょっとが集まりまして、発災後の体育館や小学校の校舎、及びグラウンド、その他(洗濯物を干したり仮設トイレを設置するという細部について)の使われ方など、それとダンボールベッドの組み立て方、それと小学校としての防災対策、生徒の子たちの動きと日頃の訓練のようすなどを学びました。学校からは教頭先生。そして、その他の全体的な事柄は市役所から聞き防災管理科の人たちと体育館や地域を担当する係になっている人たちが来て教えてくださりました。

 マニュアルが体育館ごとに定められておりまして、その版が去年のもの。基本的には去年に聞いたお話と変わらないのですが、コロナ渦において必要と考えられるものなどの物資が倉庫に新たに加わっているのかなという感想を持ちました。

 私が住んでいる地域には中学校が1ヶあって、小学校が2ヶあるんですが、つまりふたつの小学校に通っていた子たちが成長するとひとつの中学校に通うといった感じです。

 この3ヶの学校というのはそれぞれが避難所になると位置付けられておりますが、日頃の訓練としては市内のどこも小学校区の単位で動いているので、たぶんおそらくどの地区でも中学校を使った訓練はしていないのかと思います。なぜこんな込み入ったことをブログにおいて書くのかというと、私は小学校区のはじっこに住んでいて、避難所は中学校なんですよね。おとなりの地区と合同で身を寄せるといった塩梅。

 まぁ大きな注意点だったり運営の方法というのは共通しているんですけど、ちょっと不安があります。

 私の立場はあくまでボランティア的な補助であって、中心は防災に関わる自主防災会だったり町内会長ってことになるんですが、1年ごとに変わる人の割合も高いので何年も続けて地区のことをやっている私及びその他の人たちの存在というのも案外小さくないのかもしれません。とにかく原理原則を正しく知っておいて指示が必要かって時にはアドバイスするとかですかね。私がもしもその場にいれば。ちゃんと言っておくタイミングが後にズレればズレるほどコジレちゃいそうだなっていう心配もありますし。

 ただし一番大事なのは私にしろ震災で死んじゃわない。ケガをしないでおくということではあるのですが。まずはそこからですからね。

訓練が終わって自転車で帰宅する道すがら撮影しました。ちょうど正午頃。富士山がよく見えます。気候的に冬に近づいています。気温的には暖かかったのですが、湿度が低かったせいか、富士山の姿が隠れることなくのぞめました。

 以下はラジオ日記です。

 NHK・FM「現代の音楽」。先月の上旬に亡くなられた作曲家の一柳慧(いちやなぎとし)さんの追悼番組。

 なんと3週にわたっての放送です。みっちりとその業績を捉え、振り返り、おそらくラジオを聴いている人たちみんなで故人の死を悼む、もしくは一柳さんの残したもの存在を忘れないでいようっていうメッセージを感じます。

 私は先月に個人的にささやかな追悼活動をしました。過去ブログに書いたとおりでありますが、がしかし私が思っている以上に一柳さんが日本の現代音楽に残した足跡が大きかったということなんだろうなと思います。

 本日の放送の内容としては60年代から70年代最初の方までということでテープ作品であったり電子機器を介した曲をふたつ。それとピアノ曲を聞きました。

 電子音楽の方は聞き返したばかりであったせいか、今までとはまた違った聞き方ができて新たな発見がたくさんありました。収穫でした。「東京1969」において特に顕著でした。もしかしたら体育館でたくさんの人がすれ違う、または協業するという活動をした直後に帰宅してから聞いたせいもあるのかもしれないなと思いました。“群”としての様相ですよね。“人”がある曲だと思うんですよね。「東京1969」って。

 ピアノ曲は「ピアノメディア(1972)」を聞きました。初めて聞いたのですが、解説の西村朗さんおっしゃるとおりで衝撃的にカッコよかったです。演奏の高橋アキさんが最高でした。

 基本的にはミニマルな作りをした曲でしたが後半に仕掛けがしてあって鮮烈なおどろき。そしてまた瞬時に元あった連続体に戻っていく何事もなかったかのように。大変面白かったです。多くのピアニストに取り上げられる人気曲だということですが納得します。

 今回の3週の特集では、特に個人的には私が知らないでいた一柳さんのピアノ方面を聞ければ良いなと思っています。最晩年までピアノを愛していたようなんですよね。来週以降も楽しみです。

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 NHKラジオ第1の午後の番組「ディスカバー・カーペンターズ」を聞きました。ハーマンズ・ハーミッツのカバーなどを聞きました。それとARPシンセサイザーが用いられたというエピソードを編曲家の森俊之さんに教わりました。たぶんオディセイですよね。ハービー・ハンコックさん等の名前が出たので間違いないと思います。

 森さんは収録スタジオにキーボードを持ち込んで実演をよく番組の中でしてくださるのですが、どうやらヤマハのCP4という機種を愛用されているのかと思います。それと一緒に写った写真がネットにありました。これが私は知らなかったのですが木製88鍵でありながら重さが17キロ台というちょっと前の常識では考えられないというか昨今は61鍵の普通のシンセサイザーも飛躍的に軽くなっているんですが、それはともかく驚きました。

 その後、思うところあって過去の放送を録音していた音声を聞き返しました。作詞家ジョン・ベティスさんを取り上げた2週間分です。7月の後半とかの放送でした。

 確かめたかったことはカレン・カーペンターさんの低い音程での歌いだしを母音の「ア」に置いて一番良い響きを引き出したという点でした。

 確認を終えて満足したのですが、別の話になりますが、「青春の輝き(I Need to be in Love)」の詩の内容であるとか、ジョン・ベティスさんがカレンさんに向けてもしかしたらカレン自身も感じていながら言葉にはできなかった心のあり方をズバリといぬく形で詩にしたのでは……という解説を聞き返してまた感動。そして放送第1回目にも「I Need to be in Love(この曲に関しては原題のほうがストレートに楽曲を思い返せて良いなと思います)」が取り上げられていたのでそちらの音声も聞き返しました。

 もう私も泣いちゃって大変でした。歌詞ができたばかりの清書もしない読みにくい状態でしかし何回か歌ううちに完璧に歌として捉えたというカレンさんのエピソードでした。いわく「一番好きな曲」となったということで。完璧な詩作だったんだなと思いました。

 他の曲を聞くにつけ改めて思いますが、カレンさんの楽曲に対して声のトーンを寄せていく能力の高さは凄いですね。ノドの制御の巧みさと申しますか。もちろん名のある歌手の人は誰でもできていることではあるんですが、群を抜いていると思います。曲想に対して自然でありまして、もう歌いだしから聞く人が判断するよりも早く「あ、メッチャ落ち着いた曲なのね」とか曲の道筋がそれはもうハッキリしてます。迷わず音楽に入り込めます。こうしたテクニックって音楽を伝えていく上で本当に大事なことなんだって学べますね。

ゴ×××帝国〔05〕

 会議「市道化委員会」に出席してきました。

 町内に残る私道を市に移管したいという活動です。

 市から引き取りの条件として指摘された箇所の補修を済ませ、測量や書類も整えた区画があるのですが、これでようやくと思っていたその当該区画にどうやら何か問題が残っているみたいです。

 市から連絡があったのだとか。

 町内会としては市から言われたことを全てクリアした上でのことであって青天の霹靂です。今更どうなっているのやら。

 来週の火曜日に市の担当者の人たちを交えて現地を視察することになりました。

 とはいえ、具体的にどこがどう問題であるのかはまだ明かされていないという何とも不透明というか戸惑っています。

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 明日はまた朝から地域のお仕事です。

 小学校区における防災関連の活動です。

 今夜も早めに寝ておこうと思います。

ゴ×××帝国〔04〕

 今夜は会議がありました。今、帰ってきたところです。もう夜の10時近いです。

 今日は議題が多かったのです。

 直近の予定から来年の春くらいまで。

 30人ほどの会議。行事をやるにおいての中心的なメンバーです。

 最近の私が参加した別の会議があるんですが、10人ほどの規模の。そこで話して見えつつある内容についてもはじめて皆さんに伝えられました。

 意外と大きな拒否反応はなかったように見えましたが。

 しかしまだまだこれからのお話でもあります。

 まずは町内会長の集まりの話でどんな意見が出るかです。

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 以下は個人的な音楽聴取メモです。

 朝に「おしゃれ娘」という曲を聞きました。

 若き日の服部良一さんがおつくりになった曲です。

 調べずに書いちゃいますが女性コーラスグループのボーカルとジャズ系大きな編成の伴奏という構造の曲で、服部さんの妹だったかご係累の方が参加する女性コーラスグループだったような気がします。

 きのうラジオの長時間番組で聞いた「山寺の和尚さん」ね。バンド・ゴスペラーズの村上さんのリクエストでした。こちらも服部良一さんの作品でした。

 きのうの放送ではSP盤から出る音をマイクで拾った音を聞かせていただいたワケなんですが。私の場合はCD盤です。

 まだたしか20代中盤だった私がかなりの覚悟を決めて買った3枚組です。同時に笠置シヅ子さんの3枚組も買いましてね。好きなんですけど。たしか雑誌レコードコレクター誌のレヴューで、あがた森魚さんが褒めてらして決意したのでした。

 特に聞きたかった曲は「流線型ジャズ」っていう曲で。これが聞いて満足の非常にモダンな良い曲。聞いた瞬間から今に至るまでずっと好きです。

 今朝起きて思ったんですよね。「山寺の和尚さん」は男性コーラスだけど、それに対して「おしゃれ娘」は“対”になるような曲ではないかと。

 男声と女声。

 このふたつのタイプをやり遂げてこそ「コーラスグループとジャズバンドの絡みの実践」が完成するっていうか。

 はたして実際にそういう意図だったんだか、時系列的に近いのかもわかりませんのであてずっぽうに書いていますけど、しかし聴き比べてみるになかなか興味深い組み合わせでした。我ながら有意義な試みではなかったかと思っています。

 以下は主に「おしゃれ娘」の方について書きましょう。

 まず録音したスタジオの鳴りが良いですよね。そして録音がまた素晴らしい。このくらいそれぞれの楽器のディテールが聞き取れれば何の文句もございません。

 リードをとる女性の方の歌い出しのちょっと飛び出しちゃった感じね。服部さんは“良し”にしたんでしょうけど、後世に聞く者の耳にとっては臨場感が伝わってきてたまりません。はずんで上気した表情が浮かんでくるようです。高揚感がありますよね。この曲。すごく音楽的なものが感じられて仕方ないんですけど。

 きのうのゴスペラーズ・村上さんがマイクの立てられ方について言及されていました。2本立てて1本はベースパートを担当する男性の前だろうと。

 思うに「おしゃれ娘」の方はもう限りなくワンポイントマイクな感じを受けます。デリケートな低音の収録っていう足かせがありませんからね。それでいてウッドベースの時おりブンッて伝わってくる瞬間がこれがまた良い。マともあれマイクを中心に楽器が放射状に必要な音量が録音されるような配置。セオリーからするとそんな感じなんでしょうけど。

 ミュートしたトランペットをコーラスに近づけて合いの手を入れさせるという手法は共通しているように思いました。これ同じ人が吹いてるのかもしれませんね。

 改めて聞いてみて驚いたのはギターの人のバッキングです。非常に素晴らしいです。映像があったら見て確かめてみたいくらいですが音を聞くだけでも理想的な弾き方を持続していると伝わってきます。この歯切れの良さ。音の粒立ち。そして音量管理ね。歌裏ではちょっと遠くに離れておいて今だ!って時に素早く音像に飛び込んでくるというこの臨機応変にして鮮やかな身のこなし。素晴らしいです。

 ともあれ1本のマイクを譲り合って互いが引き立てあっている的な。この時代にこういう録音現場があってそこでたくさんの人たちが心を一つにして音楽していたんだなって思うだけで胸がいっぱいになりますね。永遠ですよ。スゴく昔の出来事ですけど。

 なんだかちょっと良い文章を書けたような気がしますので今日はコレに気を良くして横になろうと思います。

 実は明日の朝も会議があるんですよね。9時から町内会のお仕事で「市道化委員会」です。早く寝ましょう。

ゴ×××帝国〔03〕

 今日はNHK・FMでのラジオ番組「川口アーカイブス」を聞きました。

 平野レミさんご出演の部分は笑ってしまっておなかが痛かったです。おしゃべりしに来た近所のおばちゃんみたいになっていました。

 番組はとても長時間だったのですが、途中のマイケル・ジャクソン特集以外は全部聞きました。

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 マイケルさんの曲がかかっている間は聞き逃し配信で「名演奏ライブラリー」の後半を聞きました。最初にかかったドビュッシーの名曲演奏はリアルタイムで聞いていたのですが、日曜は10時から「子ども科学電話相談」があるため、そちらを聞いていたのです。傾向として後半に現代音楽系がかかることが多いような気がしているんですが、なかなかそっちは聞けない現状です。

 ピアニスト安川加寿子さんの演奏で湯山昭さん、野田暉行さん、矢代秋雄さんの作曲作品を聞きました。

 特に野田さんの「ピアノ協奏曲」はNHK交響楽団の演奏も素晴らしく緊張感あふれるテンションの高さ。良いものが聞けました。感謝。

 折しも野田さんはつい最近に82歳で亡くなられたばかりだそうです。ご冥福をお祈りいたします。

 今日は祝日「文化の日」でしたが、昔はNHKのラジオで「現代音楽」を流していたと聞きます。将来的には現代音楽をこれでもかと流す特集番組を期待したいです。

 湯山さんの作品は子どものピアノ練習向けに作られた小品を何曲かまとめて聞いたのですが、子ども向けにやさしくしかし弾く楽しみを吸収できるような配慮が感じられて湯山さんの優しさが伝わってくるようでした。前にネットの動画サイトで見た湯山さんと娘さんの親子漫才みたいな動画の印象が楽しくて記憶に残っています。

 安川加寿子さんのドビュッシーはご自身の「楽しい」「演奏者個人の解釈が活かせる余地の広さ」などの言葉通りだったと思いますが特に「沈める寺院」の奥行きを深くとった場面作りに引き込まれました。良かったです。

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 戻しますが、今日の「川口アーカイブス」は、その進行を満津岡信育さんと矢口清治さんがご担当。

 満津岡さんが「はっぴいえんど」関連にかなりお詳しいと初めて知りました。びっくり。

 他に印象に残ったのはバンド・ゴスペラーズの村上さんのリクエストで服部良一さんの「山寺の和尚さん」がかかったところでした。

 ゴスペラーズの黒澤さんが夏にNHK・FMの松尾貴史さんの番組に出演した折に紹介されたソロ作品で歌われたテーマがアフリカ系アメリカ人の人たちが歌ってきたことに学び、昇華したような良い内容だったことに感銘を受けたのですが、その一方で日本の古いアカペラ・ワークも参照しているんだなということがわかって探究心が深いなと思いました。

 あとはなんでしょうかね。美空ひばりさんの東京厚生年金会館でのライブでしたか。びっくりするような名唱でした。

 それと18歳当時のライブ録音だというスティービー・ワンダーさんの「太陽のあたる場所」。ホレボレとしました。

 今日はたくさん聞きました。中島みゆきさんが若い時分から重い歌を歌っていたんだなという発見もありました。有意義でした。