「イラスト・むし」カテゴリーアーカイブ

クワガタムシ帝国〔29〕

 以下は、日記的な記述ですが主に音楽について書いたものです。

 今朝はアメリカのロッケンロールな歌手でピアニストのジェリー・リー・ルイスさんの訃報に接するところから始まりました。

 いやしかし長生きでしたね。自然死だそうで。音楽的には激しい人でしたし起伏の大きな人生って言って良いと思いますけどその死は静かなものであったのかなって思います。

 彼の写真でご自身が80代になった頃にモーターヘッドのレミー氏やストレイキャッツのスリムジム・ファントム氏と写っているものがありますけど私はその写真がお気に入りです。レミーさんの方が早くに亡くなってしまってねぇ。人の寿命はデコボコですね。 

 楽曲的なことを申しますと「ブレスレス」。私はこの曲のリズムであるとかスリッパをハタいたようなスネアの音が大好きです。あとは「ハイスクール・コンフィデンシャル」ですか。こちらも好きな曲。

 私が地元のまちづくり協議会の一員として関わっている小学校区内の若年女性たちによるダンスグループが、数年前にアメリカのコンテストに参加した際のダンスのBGMとしての選曲が「火の玉ロック」であったと知って「イイのかな!?」と一人でキモを冷やしたのですけど、当地で踊って(音楽面においては)たぶん何も言われなかったのでしょうから良いのだろうと思いました。と同時に安心もしました。オールディズの使われ方、伝わり方としても正しいですよね。きっとね。(彼の自伝的映画を見るとわかるのですが非常に年齢的に若い女性との結婚にまつわる騒ぎで不道徳だ悪魔的だと弾圧を受けたことがあり、その彼の楽曲における「火の玉ロック」の「キス・ミー・ベイベ・ウーン・フィルグー」がかなりキワドイのではないかという心配を私がしたということです。しかしかなり古い話ですからロッケンロール勃興時のアレやコレを知っている人でないと通じない話でもあります)

 その後、「ブレスレス」で思い出して手持ちの音源を検索して、イギリスは東端のノリッジという土地出身のシンセポップのバンドである「テストカードF」の曲を聴いたりましした。こちらはですね。私のことですから80年代のすべての若きシンセポッパーズの一群の中の1ヶなんですけど、作曲能力はあるバンドでして佳曲チラホラであります。代表曲は「セコンズ・アウェイ」だと思うんですけど、「アンファミリア・ルーム」なども私は好きです。

 そんなことをしているうちにNHK・FMの番組「世界の快適音楽セレクション」が始まりました。こんな風に普通にラジオ番組を聞けるのは久しぶりです。ありがたいですね。今日は天気も良くて平和な1日でした。感謝。感謝。

 番組「~快適音楽~」の内容としては オスカー・ピーターソン・カルテットによる「ソーラー・ウインズ」が良かったです。

 特に前半の抽象的な部分は飛び抜けて良かったですね。ホワホワっていうね。フェイザーというエフェクトをかけたエレピでしょうか。

 番組を進行するゴンチチのおふたりの片方である三上さんのコメントによると、当時の「エレピを扱うスタンスとしての楽しいおもちゃ感」であるとか、「どう使うとイイのかっていう調査中」な感じ。そんなことをおっしゃっていましたね。まだ“定番”が存在しない時期であるねっていう文脈。チチ松村さんのコメントとしてはジョー・パスのギターも良かったねということでした。同感であります。

 エレピについてはマイルス・デイビスさんに「おまえコレ弾け」ってエレピを指差された時のチック・コリアさん。そして全く別の機会にやっぱりデイビスさんから同じコトを言われた時のハービー・ハンコックさんの反応が判で押したかのように同一であったとか。っていうエピソードが私は好きで。

 なんでもどちらも「え! コレ? オモチャじゃん」と思ったらしくて。やっぱりピアノをずっと追及してきた人にしてみればそう思いますよね。つまり奇しくも「おもちゃ」っていう印象なんですけど。

 しかし弾き出してみるとエレピの魔力に魅せられてしまった。そのイキサツも同じだというのがなんとも言えない。まそんな伝説じみたお話でありました。

 エレピの始まりって戦後に生じた壊れた航空機からの廃材利用から始まったローズ・ピアノであるっていう認識が私にはあったんですが、どうやら原初はもっと先にあったみたいな記述を知りまして、大いにたじろぎました。まだまだ知らないコトだらけです。

 マイルス・デイビスさんといえば今年も特集番組「ジャズマイルス」の5夜連続企画があったんですが、初回と2回目をチェックしただけで終わってしまいました。聞き逃してしまいました。とくに第3夜のSUGIZOさんの回は非常に興味があったんですが「まだ余裕」って思っているうちにスルスルと日にちが過ぎてしまいました。

 地区の「文化祭」を終えて私がホッとしてたっていうのもあるんですが、この機会にこの半年ほどで録音しておいた500曲ほどの音素材をですね。処理する作業をしていたのです。それで気持ち的にも時間的にも余裕がなくなりまして。

 私が採集している「レアといえばレアだけど実態から言えばあえて聞く人もいないというだけの「すべての若きシンセポップの野郎ども」」ですよね。こういう人たちはカセットテープのオムニバスに1曲だけ参加してバンド生命は終わった。みたいな人たちも珍しくないので録音状態が好ましくなかったりするんですが、パソコンのソフトでちょっと調整してやる作業というのを私は人知れず続けているんですね。もう異常なシンセポップ愛というしかないんですが少しでも良くしたいのです。低価格の環境でがんばって作られた珠玉のどうでもいいシンセポップですよね。別に誰に聞かせるというワケでもないんですけどこの作業に取り憑かれております。しかしそのリサーチの結果、こうしてブログに書く材料にもなりますし、「まぁイイのかな?」って思ってやっています。

 そうだ。先日の当ブログにおける記述について訂正というか謝罪がございます。

 連呼しております「すべての若きシンセポップの野郎ども」ですね。それと楽曲「Deck the Halls」です。これを私は「Cielo」っていうバンドと「Bruce Haack」さんという電子音楽家についてのみの脈絡の中で記述しました。しかし忘れていたんですけど「モーガン・フィッシャー」さんです。彼について書いておかないとマズいコトになります。

 フィッシャーさんは1970年代にモット・ザ・フープルというバンドで鍵盤を担当していた人なんですが、そのバンドのヒット曲こそがデヴィッド・ボウイ作による「すべての若き野郎ども」なんですね。使い勝手の良い言い回しなんで私はソコから借りてきているのです。有名な曲ですので知っている人はニヤリとするっていうアレですよ。符丁みたいなね。ボウイさんはニューウェイヴァー的には必修科目ですからね。

 そして更にフィッシャーさんはご自身のソロ作において「ハイブリッド・キッズ」名義で作品を残しておりまして。「Deck the Halls」のカバーもしているんですね。これがほんの少しかな? わかりませんけど「Bruce Haack」風味を含んでいるのかもしれない。つまり「気付いてね」っていうサインも無くはない。ココをスルーしちゃうと音楽ファンとしての名がスタります。正直いって後悔のホゾを噛みました。私としたことがホントに恥ずかしいです。どっちかっていうとこんなコトのために生きていると言っても過言ではないのにね。

 更に申しますとフィッシャーさんはまだたぶん日本在住だと思います。音楽家として。また珍しい電子楽器蒐集家として。私は割と珍しい楽器に通じている方だと思うんですがフィッシャーさんのコレクションは「初めて知ったこんな楽器」というのがゾロゾロあります。マつまりそういう初期の電子だったり電気楽器がお好きな方ですと「Bruce Haack」も必修なんですよね。ご存知ないワケがない。一般的な知名度は別にして。

 当ブログは、ほとんど来訪者がいない閑散としたサイトですけど日本語でやっている以上は、ほんのわずかながらも「フィッシャーさん、こんなテキトーなコト書いてるヤツがおりますぜ。静岡に」などと善意の関係者からチンコロされないとも限らない。そこでまだ傷が浅いうちに訂正しておくコトにしました。

 フィッシャーさん申し訳ありません。私は「ハイブリッド・キッズ」の2in1のCD。買って持っておりますよ。何曲かお気に入りです。2トーン・スカ風味が最高です。

 という弁明をさせていただいて安心したところで今日は終わりますかね。

 実は今日はNHKラジオの放送であるとか聞き逃し配信で作曲家「西村朗」さんの諸作に親しんだりという内容も用意しておいたんですが、ちょっと文章が長くなりすぎました。ブログの更新時間もかなり過ぎてしまいましたし、聴いているFMの番組の「クラシックの迷宮」も終わってしまいました。そんなワケでまた明日です。ありがとうございました。

クワガタムシ帝国〔28〕

 今夜は会議があります。公民館的な施設に行ってきます。

 なんでも数人で集まるそうで、今後の方針についてとか、組織の改革とかについて話すらしいんですけど、私はまだあまりよくわかっていません。

 不安です。

 「文化祭」をつい先週にしたばかりで具体的な行事としてはあれが今年度は最初ですからね。まだ経験的には話す材料もあまりない状態。

 どうなることやら。