「イラスト・ウソいきもの」カテゴリーアーカイブ

お手紙イラスト「キング・オブ・古細菌」

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今日も熱水噴出孔に関係したイラストを描いてみました。
 熱水と一緒に噴き出してくる硫化水素とかを分解する「古細菌」くんです。

 なんでも金とか銀が地面の下でできるしくみに熱水が関係しているのだそうです。
 熱水変質、熱水鉱床とかにつながるんでしょうか。

 そんなワケで細菌っぽいキャラクターを考えてみました。
 アメリカのラップの人がゴールドとかの装身具が好きなので、そういうイメージなんですが、「古細菌」っていうくらいですからオールド・スクール。アフリカ・バムバァァァァタ氏にモデルになっていただきました。
 たいへんな高温にも耐える菌ですので、暑っくるしい性格付けにしてみました。
 手に持っているのは硫化水素の分子モデルのつもりです。

 鉱山があるところには温泉があったりしますので、それもかたわらに描き加えました。
 また、有害な廃液の問題もありますので、ガイコツを転がしてみました。

 きのうのイラストは海底だったんですが、実は迷っています。
 陸地の鉱山みたいな場所をイメージするべきかと。

 私の母親が、もう閉山してますけど、金鉱山の集落の人だったのです。ですんで鉱山は私にとって割とイメージしやすいんですよね。

 ですがまだまだイロイロと考えている段階です。まぁ考えた結果、私の場合、「なんじゃコリャ」ってマンガになっちゃうと予想されるんですが…。

おどるネコの民話について

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 上の画像は、きのう掲載した画像の下書きです。
 どうぶつがたくさん登場するイラストでしたので、簡単に着色して様子を見たりしました。これでけっこう悩みました。
 (こちらの下書きは印刷を前提としない色あいになっています。なんていうんでしょう。PCなどで見るだけなら蛍光色っぽい色が使えると、そんな感じになのです。RGBとCMYKな感じのおハナシです。)

 ファイルの作成日付を見ると本番の着色作業は1週間かかったようです。悩みながらでしたし、ソレくらいなもんですかね。

 下書きで「いいな」って自分で思えた部分はだいたい本番の方にもいかせたかな、と思っているんですけど、イカガでしょう。下書きの方がノビノビしている部分はあるかもしれません。

 さてさて、きのう予告しました通り、本日は『おどるキャットたち』に関してのべてまいります。
 富士市に伝わる昔話、「金正寺(きんしょうじ)のネコ」からとりました。(下のお写真はすべてクリックすると大きくなる画像です)

tera

 簡単に言いますと、昔々、金正寺に住んでいた三毛猫氏がダンスパーティーをオーガナイズして、おおぜいのネコを集めて広場で踊っていたよ…というかわいいおハナシです。
 このお話のなんともおかしいところはダンスパーティーに参加するネコさんたちが、ヒトが寝静まるのを待ち、出かける際にめいめいの自宅から持ってきた手ぬぐいをあねさんかぶりなどにしてソレなりのカッコをして踊るっていうくだりです。
 興味がわいてきた方は富士市役所のホームページ内で検索してみてください。昔話のpdf書類かなにかが見つかると思います。
 もしかしたら、日本のそこかしこに似たお話というのが存在するのかもしれませんけど。

tera

 上のお写真は金正寺の山門のようすです。金正寺は曹洞宗のお寺なんだそうです。位置的にはJR東海道線の「富士駅」に近い場所です。

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 上のお写真。コレが富士市が誇る駅前の商店街のようすです。『昼なお暗い、胸はずむ町かど』として市民に親しまれています。

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 昔はこのへんって「富士銀座」って呼ばれていたように思うんですが、最近は「富士本町商店街」を自称しているようです。そもそもそっちが本当だったのかもしれないですけど、「富士銀座」のほうが昭和っぽくて私は好きですので個人的にはしつこく「富士銀座」と呼んでいきたいです。

 なんて申しますかアレですよね。「改めて考えてみたらこの町とても「銀座」とは言えニャーだよ! 人いニャーじゃん! こういうコトやってるから富士(市)はヨソのヒトラにバカにされるダーヨ! 恥ずかしいからやめな! みっともニャーら!」みたいな感じですかね。ちょっと怒ってるみたいに聞こえるかもしれませんけど、これでわりと普通のテンションですよ。
 一応、翻訳しておきますと「この商店街を「銀座」呼ばわりするのはどうかと思いますよ。平日の昼間ともなれば人影もまばらですし、体面上の問題もありますよね。この町をして「銀座」だなんてブチ上げた日には、富士市民は頭がどうかしているとのお叱りを受ける可能性だってあるじゃございませんか。」うんぬん。

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 そんな沈める寺院、じゃなくて商店街の「ご当地キャラ」がこちら。ロペティーさんです。「金正寺のミケネコ」がモデルです。

 「ロペティー」という耳馴染みのないお名前の由来としては、“市の花”…ローズの「ロ」。製紙業(ペーパー)の「ペ」。お茶の「ティー」から来ています。キメラなネームですね。見た目的にもかなり強引にいろんな要素をくっつけてるなって感想ですが、ヨソの地方のご当地キャラを見てもわりとこういう名産&名品が悪魔合体っていうケースはありますね。

 上のお写真のロペティーさんは片耳が折れちゃっています。かわいそうですが、ンまぁかなり風通しがいい町ですからね。強風の日ですと倒れちゃうコトもあるでしょう。しかしコレはあくまで平面パネル。ちゃんと着ぐるみ形状の愛くるしい「ゆるキャラ」も存在していて人間社会をおびやかしているというコトでございます。以上、ネコに寝首をかかれそうな町、本町商店街のご紹介でした。

 お次はイラストのムラサキ・ゾーンでどうぶつたちが手にしている「バラのマドレーヌ」の説明にうつりましょう。
 まずはお菓子のお写真がこちら。

cake

 これはおいしいですよ。ほのかに紅茶っぽかったです。
 本来であれば“お茶の富士市”としては「抹茶味」をご紹介すべきかも知れませんが、写真うつりを考えて赤っぽいタイプを買ってみました。

 背景は金正寺のあたりを離れ、市役所とか地方裁判所などにもほど近い「新通町公園(しんとおりまちこうえん)」です。

train

 バラさえ咲いていたら中央公園のバラなんかをバックに写真を撮りたいところなんですが、残念ながら季節ではありませんですので次善の策としてかなり特徴のあるパークにやってきました。


arms
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 お休みの日にはミニSLが運行して小さな子たちを乗せて走ったりするみたいです。

rail way

 トイレもどことなくSL風。

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 お菓子を買ったのは下のお写真、このお店。ちょっと場所が前後しますけど金正寺の近くです。

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 さらに、このお店から遠くない場所に有名アニメ、はたまたTVドラマにもなった「アタック・ナンバーワン」のモデルであるらしい学園がありますのでご紹介いたしましょう。バン・ボ・ボ・ボン。

 こちらです。「富士見学園」っていうんですけど。

school

 ちょっと写真が暗いですかね。夕方でしたからね。画質を調整しましょう。

kaiki

 う~ん。画質の操作に失敗しましたね。
 「怪奇!学園ドラマ!」って感じの写真になってしまいました。

 実は私、この学校の近くには初めて来ました。そのせいでちょっと迷いました。しかも写真はおそらく校舎の裏側です。早くマドレーヌを食べたくて正門側に回るのがおっくうになっちゃったんですね。まぁいいやっていう。ヒドいもんですよ。
 考えてみれば正門側からなら順光ですし、もっと良い写真が撮れたかも知れないです。

park

 キャットのダンス・パーティー会場がどのへんだったか。私は知らないのですが、金正寺からしばらく北に移動したあたりだったようです。
 だいたいこの辺かな?って地点に都合よく大きな公園がございますので、そのお写真でお茶をにごしてみました。

 となりは歴史のある神社です。米之宮浅間神社(よねのみやせんげんじんじゃ)です。

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 だいたい以上ですね。

 もし当ブログにおいでの方が「富士市に行ってみよう!」なんて一時の気の迷いから思ってしまった際には参考にしていただけるとうれしいです。

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 実際のトコロ、煙突ばかりの当地ではございますが、わざわざ遠方より来たりて確認するほどの価値はない楽しみがたくさんございます。下のお写真がその一例。

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 カラオケスナック「たぬき(ラックーン・ドッグ)」というお店らしいんですけど、壁に描かれた文字がどうにもおかしいですよね。
 「ラックー」「ンド」「ッグ」って感じですよね。モヤモヤします。
 なぜ「ラックー」で行をかえたんでしょうねぇ…。ひょっとしたら二重の意味があって、分かる人にだけ分かる符丁的なものなのか…。ナゾは深まるばかりでございます。
 “キャロライン・クーン(人名)”だったら知ってるんですけどね。

お手紙イラスト…おどる黄色いネコたち

 本日は「お手紙イラスト」の掲載です。
 3月の中旬くらいに完成したものです。今までとは違う「色の塗り方」に挑戦してみました。
 事前に思っていたのとは少しちがっちゃいましたけど、とりあえずこの感じをしばらく追求しようと思います。

 反省点としては「新しい技法を身につける時は、もう少し軽い内容の画面にとどめておいたほうが良い」ってコトですかね。
 大きな仕事が終わって、「自由だ!」みたいな気持ちがいっぱいで。グイグイと下書きしているうちに、こんなよくわからない世界を構築していました。

 このイラストには、お仕事上の取引先へのお礼状という側面もあります。通常の「お手紙イラスト」はだいたい無着色なんですけど、塗り方の練習と兼ねる感じにニコイチにしました、
 モチーフとしては私が住んでいる「富士市(ふじし)」全体が題材になっています。

 せっかくですので解説してまいりましょう。

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 まずは画面中央。富士山です。やはりわが富士市といえばこのデカい山。アングル的には伊豆半島の西伊豆あたりから駿河湾ごしに富士市周辺をのぞむような感じで描きました。

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 むらさき色のどうぶつ達の背後に並ぶポコポコした半球状の青い物体は、西伊豆の海沿いの山々のつもりなのです。あの辺は地形が急峻ですからね。

 海に浮かぶお舟ですけど、下の方はシラス漁を営むトリさん。波ガシラの上に乗っかっている大変なお舟は、田子の浦(たごのうら)の両岸をつないでいた渡し船です。江戸な時代の風景ですね。

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 波に流されているカッパもいます。これは富士市の東側の浮島沼方面から海へとそそぐ沼川(ぬまがわ)の河口で気ままに暮らしていたとされるカッパです。この人たちがわりとお茶目なカッパの一群であったみたいなんですが。

 富士山の右側のイタチ3人は昔の旅の人。東海道ですね。富士市の宿場というと吉原(よしわら)なんですけど、この町は水害などで2度ほど場所が変わっていってだんだんと内陸にズレていったそうです。
 しかし内陸にメリ込んでいくってコトは歩く距離が増えちゃうんで体力がある人とか急いでいる人は、宿場をパスして海沿いを行き、渡し舟に乗ったんだとか。

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(上のイラストはクリックすると大きめになります)

 画面の真ん中付近をご説明いたしましょう。

 まずは右手に赤いバラ。バラは富士市の“市の花”です。
 その下。お茶とお菓子でくつろぐどうぶつ達ですが、今回、取引先にお送りしたのは、バラをカタチどったマドレーヌです。市内のお菓子店謹製なワケなんですけど、まさにご進物に最適って感じですよ。そのお菓子をどうぶつたちがおいしく召し上がっているサマを描きました。

 一番下の黄色っぽいゾーンは踊り狂うネコたち。富士市に伝わる昔話からとったんですが、このノンキな昔話周辺については明日またくわしく解説したいと思います。
 ネコとかどうぶつたちの頭やおなかの色を塗るのは楽しかったです。今回の作業としては。

変曲、変動画。『恐怖! アリネコちゃん!』が出来ました。

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 やっと出来ました。FlashPlayer8.0で動きます。2006年頃に買ったパソコンでも動くと思います。

 体の半分はネコ。そしてもう半分はアリンコ。奇怪動物アリネコちゃんが、色々と活躍する内容です。その他のお友達も出てきます。
 意味無く楽しい感じです。ご興味がありましたら、どうぞお楽しみください。

(下の画像をクリックすると、動画ページにジャンプします。)
(左下の「白い右向き三角形」を押すと始まります。)
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 携帯電話をお使いの方でフラッシュファイルが見られないという方はこちらをどうぞ。(先週載せたのと同じ動画です。非常に粗い画質。)(容量が大き過ぎて携帯電話では見られないという事が分かりました。失礼いたしました。)

 音だけ聞こうという方はこちらをどうぞ。

ant_neco_110601b.mp3←ダウンロードして聴こうか、という方はこちらを右クリック的にご保存どうぞ。
(以下、製作メモ。自分が忘れてしまわない為にも書き留めてあります。)

 曲としては、去年の6月1日に出来ていたんですが、多忙のため、動画を作る時間が取れず、こんな時期の公開になってしまいました。

 動画はフラッシュというソフトで作りました。まずは下描きを、コピー用紙に鉛筆で描いて、それをスキャンして、あとはひたすらトレースするという作業です。
 少ない労力で簡単な物を作ろうという方針でした。
 トレースの作業は、半分くらいが、去年の6月には出来ていましたが、上述の通り、多忙にて中断。
 続きは今年に入ってから再開しました。
 去年の夏にパソコンが壊れてしまったので、パソコン本体と、ソフトが新しくなりました。使い勝手が変わってしまい慣れずに苦労しました。足りない知識でなんとか頑張った感じです。

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 以下は、曲の制作についての説明です。

 いつも通りにAKAI の MPC1000 という小さな機械を核にしたシステムです。JJ OSという社外OSを使用しています。グレードは2XLです。バージョンは2.21になります。

 ドラムの音はサンプルです。昔のカシオトーン、PT30という機種のドラム音です。『ダンス・メガドラムス』という古いサンプリングCDを使用しています。
 スネアの音だけ多少加工していますが、それ以外はほとんどいじらずに、そのまま使っています。曲の中で聞かれるポコポコした木琴のような音も、実はカシオトーンのドラムの音です。音程を操作してメロディーのような音列を奏でています。

 シンセの音は、DOEPFERのMS-404です。BOSSのGT-8というマルチエフェクターにつないで音を作っています。
 ベースの音は重ねて作りました。低音と高音に分けて作って合成しました。MS-404単体で、私好みのベース音を作るのは少し難しいです。

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 ところで、一昨年くらいに「MS-404はかなり使い込んだので、他のシンセを探求したい」というドクハクを、ここでさせて頂いたのですが、この曲は、かなり以前に作業して、メインのモチーフまでを完成させていた物です。そういった訳で、この曲ではまだMS-404が大活躍しています。非常に抜けが良い音のするシンセですので、やはり使いやすいです。
 別に抜ける音のシンセが良いシンセだという認識も無いのですが、曲を作る際には心の支えになります。つまり行き当たりばったりの無計画な曲でも「とりあえず曲っぽくなるまで重ねてみよう!」という無手勝流が通用しやすいのです。あまり良い事じゃありませんが。

 一番最後のパートに出てくるフレーズ4小節分(を繰り返し使用)だけは、新たに録音した音です。MS-404のフリケンシーモジュレーションを用いた、癖のある『ギョイン』という感じの音です。去年の5月に買い込んだコンパクトエフェクターを通しています。ARTECのディストーション・SE-7DBでちょっと歪めて、ベリンガーのフェイザー・SP400で音色にクセを付加して、更にTONERIDERのディレイ・AD-1で響きを付けました。しかしどれも割と軽めの使用です。
 MS-404は、他の音でかなり一杯の音場においても、埋もれずに主張してくれました。まぁその分、騒がしくなっていますが、エンディングの盛り上がる所なので良いかな…という判断をした次第。

 曲をパソコンに取り込んだ後、波形編集ソフトのSpark XLで、低い方の音域を弱めました。シャカシャカした固い音にしたかったのです。

 この曲は、私にしてはうまく収まったんじゃないでしょうか。ベースが一定の音しか出してないのに、何となく飽きずに進行するという構造が気に入っています。

 しかしまぁ結局、去年の成果はこの1曲だけ…。でも忙しかったですしね…。
 とりあえず、何とかこうして動画に仕立てる事が出来ましたので良しとしたいです。

 今後の予定ですが、あと3本か4本くらい動画を作ろうと思います。こうした動画がまとまったらネット上の動画サイトに自分のチャンネルを持つというのが夢です。しかしこれって前にも書いた事かもしれないです。

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 もう既にかなり長い文章になってしまったんですが、もう一件、今、考えている事を書いておこうと思います。

 今回の動画は古いパソコンでも見られるようにと思って、敢えて古めのシステムで作りました。フラッシュが動かない携帯電話の方向けの(非常に粗い)動画も用意しました。

 しかし最近の世の中にはスマートフォンという物もあるのです。
 これ、どうなんでしょうねぇ…。
 私がお借りしているサーバーのサービスで、当ブログにご訪問されて来た方々のお使いのパソコンの種類などが分かるのですが、実はこれが案外みなさん、新しいパソコンです。
 それなら今回の動画も新しい機能バリバリでも問題無い、とも言えるんですが、ここはやはり少数派も大切にしたい。垣根は低くしておきたいのです。

 それはそれとして、昨今のスマートフォンです。つまり新しいパソコンが比較的多いという事は、類推ですが、日常において、いわゆるスマフォをお使いの方もいらっしゃるのではないかと思う次第。おそらく実態を大きく見誤る推測ではないと思います。今年の春先に都心に出かける用事がありましたが、そこでもちょいちょい見ますものね。ああいう手のひらサイズの画面を見ている人のお姿。

 ちなみに当ブログへのアクセスで一番多いのは、何とアップルの割と最近のOSです。4割くらいあります。意外ですね。アップルだけ合わせると5割を越えるくらい。考えるに、私のブログがこういう、ユルい雰囲気のイラスト主体の内容だからでしょうか。
 まぁそんな訳ですから、何となくですけど、iPhoneとかもお持ちの方が無視出来ないくらい居られるんではないかと、こういう訳です。しかしそれにはまず、このブログをスマートフォンでも閲覧可能にしないといけないのです。手がかかりますが、やっぱりそうした方が良いんじゃないでしょうかねぇ。

 そんな事を考えています。
 私は携帯電話すら持っていないので動作確認を取れないのが不安ですが、全然見られないよりは良いのかな、なんて思っています。