
いよいよ明日に迫った「富士山女子駅伝」。
お天気は大丈夫そうです。
問題は富士山がキレイに見えるかどうか。なんとかキレイに見えるようにと祈るばかりです。
私は今回も交通ボランティアとして参加します。
私の持ち場は「喫茶店 蘭豆(らんず)」とコインランドリーの中間あたりです。
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それはともかく上に掲載しましたイラストですよ。
タイトルにもあります通り伝説でありまして。古いお話です。

たぶん上のお写真、説明板に書かれた文章を読むのが手っ取り早いでしょう。
乱暴に書きますと、おトノさまが持っている名馬を「ください!」と頼んだお侍さんがおりまして、しかし別のお馬さんをもらったんですけど、別のお侍さんが「オレが欲しかった馬に乗ってるじゃないの! なんで?! ズルい!!!」みたいなお話かなと思います。
そんな伝説が、「富士山女子駅伝」のルート沿いに存在しているのですね。
ぜひ駅伝選手のみなさんが走る姿と、駿馬のイメージを重ね合わせ。歴史ロマンをも感じながら観戦していただきたいな、と思います。
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で、それってドコなんだってお話です。
かなり後半です。時刻にしたら12時ちょい過ぎ。

公式サイトの地図をお借りして書き加えました。だいたい画像中央のあたりに注目してください。
第7走者が富士山を登るその途中。ちょっとだけ下り坂があります。吉原高校の前を過ぎたらもうすぐです。

写真にするとこんな感じ。赤丸のところに石碑と説明板が立っています。
テレビ中継ではこんなにわかりやすい構図になるかわかりませんけど、明日もしも富士山がキレイに見えていたら画角を大きく取って撮影されるかもしれないと想像します。ここは本当に富士山がキレイに見えるおすすめポイントですからね。

もうちょっと石碑に近づいたお写真です。

石碑周辺のお写真です。

道路との位置関係を示すお写真です。

石碑のみを捉えたお写真。
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お伝えしたいことはだいたい以上です。
源太坂にまつわる伝説のご紹介でした。
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ちょっと蛇足ですけど「なんでオレが欲しいって言った馬にオマエが乗ってるワケ!?」という当時の梶原源太景季(げんた・かげすえ)さんの心境を表したような楽曲がございますのでご紹介して終わりにしましょう。
ヒップホップです。「ビブラストーン – やだ (UNLIMITED Version)」。近田春夫さんがやっていた大所帯の生演奏ヒップホップ・バンドですね。1980年代の後半から90年代中盤って感じの活動時期。
歌詞を拾ってみましょう。「先に頼んだのはボクじゃないか」「ボクよりあとから来たヤツだってのに なんでアイツがボクのTシャツをエラそうに 着てるワケ!?」みたいな感じです。
ヒップホップには普通、「脚韻を踏む」っていうマナーがあるんですけど、ビブラストーンにはそれが薄いのがひとつの特徴ですね。
近田さんは当時、「脚韻というよりは“イメージのしりとり”で前後を強固につないでいきたい、韻を踏む代替としたい」みたいなことをおっしゃっていた覚えがあります。
個人的にはこの考えがとても好きです。
楽曲に乗せる歌詞を考えてみると、特に洋楽をたくさん聞いてきた人が歌詞を作るときにぶち当たる問題として、日本語で歌詞を作ると英語で作れる文章に比べて単語数がかなり減っちゃうっていう問題があると思います。そこにもってきて脚韻っていう要素を埋めるとなるとさらに制約の増大が否めない、みたいな。
日本語をもってして曲を聴く人に最小限の言葉で多くを想起せしめる工夫としての「イメージのしりとり」っていう発想だったんじゃないかっていうのが私の解釈です。
なんかまた頼まれてもいないのに熱弁ぽいトーンになっちゃいましたね。
ついでですので最後に私が一番好きなビブラストーンの楽曲をご紹介しましょう。「ビブラストーン – NATIONAL」です。
国家間の関係とか戦争とか難民とかの問題を描写しているんですけど、「ひとりひとり会ったら大好きにはならずとも我慢できるくらいの関係にはなれる」「殺されたあいつはなんだったんだろうか」という部分が一番好きです。戦争反対。ピース。っていう感想を持ちます。
もうずいぶん古い曲になっちゃいましたけど、私がまだ若かった時期に繰り返し聴いた曲ですので精神的な支柱のうち、何本かの1本になっていると思います。