本日のイラストは以前にラジオで聞いた、子供の遊びのようすを絵にしてみました。
記憶違いもあるかもしれませんけど、アイヌの女の子が二人で向かい合って、両手をメガホンみたいにして、クチとクチを接続するようにするのだそうです。
片方の子が声を出して、もう片方の子のクチの中に響かせると。これを適宜、かわりばんこにして音の変化を楽しむみたいな。そんな感じだったと思います。
小さい女の子が向かい合って遊ぶのはよく見かけるような気がしますので、これもきっと楽しい遊びなのではないでしょうか。
実際にしてみたことがないのでわかりませんけど、トーキング・モジュレーターなんかは音が頭蓋骨に共鳴してグワングワンするって言いますから、もしかしたらこの遊びもけっこうトリップしてしまうのかもしれません。
以上はNHKラジオ第2「ニッポン時空旅」のアイヌの古い歌を取り上げたときに聞いたものです。
口琴にしろ、口腔が音に及ぼす変化に興味があったのでしょうかね。アイヌと申しますか、北方の人に広くそんな文化があるみたいに認識しているんですが。
別のおハナシに切り替わりますけど、きのうもNHKの現代音楽の番組を聞きました。
先週にもちょっと書かせていただきましたが聞きましたよ。西村朗さんの「キメラ」っていうビオラの独奏曲ですね。
やっぱり素晴らしい。大変な集中力でした。西村さんもラジオで言ってましたけど、入魂の演奏でした。
ビオラの特殊奏法見本市みたいな感じもすごくあるんでしょうけど、音楽的に豊かなところが素晴らしいと感じました。非常に美しかったです。
「キメラ」っていう感じというか異質なものが隣り合いながらひとつのカラダを有している感じも何回目かに聞いたワケですけど理解できてきました。
演奏されている方のドレスの色合いが素晴らしいみたいなコトを先週に書きましたが、今思えばあの色がたくさん使われている生地も楽曲の理念と呼応していたのかなと思いました。