「イラスト・ねこ」カテゴリーアーカイブ

安部公房『壁』再読中です。

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 何の気無しに読み始めました。
 おもしろいです。

 気に入った小説は何度も読み返すタチです。
 特にお気に入りなのは、フィリップ・K・ディックと、安部公房。

 もしかしたら、残りの人生、小説はこの2人の著作を読み返すだけでも充分かもしれない。そんな気もします。
 最近の期待は、ディックの新刊が6月に出ること。ワクワクしています。ディックという人も不思議な人で、今更、新訳が出るお話なんてそれほど優れてはいないハズ。それでも未読のお話には興味が尽きないのですね。ファンとしては…。むしろ、どれほどヒドいのか期待してしまう向きもある。ちなみにディック。未訳の小説はSFに限るとあと数冊です。作者本人が認める程にヒドい話はヒドい。にも関わらず、異例な程の翻訳率の高さだとか。私もぜひ、全作に目を通したいと熱望する者の一人です。どうかこの願いがかないますように。

 すっかりディックに話の筋が傾いてしまいましたが、安部公房です。
 どうなんでしょうね。安部公房。私には難しい事は分からないので、自分に分かる範囲で言うと、とても面白いお話を書く人です。多くの小説において笑える部分やユーモラスな描写が見られます。皮肉とか冷笑とかも多いのかな。
 で、『壁』なんですが、まだ途中。第1部の『S・カルマ氏の犯罪』、裁判が終わったあたりです。このお話もおかしくて、吹き出してしまう箇所が多いのですが、薄皮1枚下には、何とも言いがたい不気味なうねりみたいな物も感じられて、読み進めるに戦々恐々という感じでしょうか。
 この2〜3日のうちに読み終えてしまうつもりです。

ザラザラした道を踏みしめるような曲

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昨日、良くがんばりましたが、一転して今日は眠ってばかり。
それでも夕方からがんばって作りかけだった曲を仕上げました。

2週間程前に、少しだけ作業しておいた曲です。

seki-ei_no_mori.mp3←ダウンロードして聴こうか、という方はこちらを右クリック的にご保存どうぞ。
イラストでは石英の森みたいな架空の風景を描いてみましたが、作っている時に何となくイメージしていたのはザラメに埋もれた空間みたいな感じです。
比較的軽めの曲というか、簡単な曲です。元々はサンプラーに放り込んだ音がきちんと発音されるかどうかのテストの為にデタラメに打ち込んだ2小節分の16分音譜のループから生まれまたのですね。
曲である!と、自称する事に若干、気が引けるような曲。しかし私はこういうのが多い。

 

(これより下の数行は、以前に使っていた MovableType の環境での事を言っています。)

ブログに貼るにあたり、昨日模様替えした当ブログの配色に合わせて、mp3プレーヤーの色も合わせてみました。この配色行為をしたかった。その為に曲をアップしたのだという側面も否定出来ません。
ところが、以前の曲のプレーヤーに着色した色は、以前の色そのままなんですね(例えばココ)。これは盲点でした。ブログ全体の配色は、上位にある1枚の書類変更で全て適用されるんですが、mp3プレーヤーの配色はブログのエントリごとに記述しているので、こういったソゴが発生してしまいます。

問題のある曲は4曲だけなので、変更するのはそれほど難しくありませんが、この先、曲が増えていくのは目に見えていますし、追々そうなってくると作業量も増えちゃうしなぁ…。というワケで、以前の曲のmp3プレーヤーの色はそのままという事にしました。あきらめが早いですね。
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(以下、制作メモ)
いつもの通り、AKAI MPC1000で作りました。
シンセ音のサンプルはネットから落としたフリー素材。カワイのK4の波形です。
外部エフェクトに、BOSSのGT-8。フランジャーとして使いました。
それと、KORGのカオスパッド2。こちらはイントロのリバーブ。それからディレイに使いました。
こんな簡単な曲でも出来上がれば、それはそれでうれしいですが、こうして聞き返してみると、わざわざブログに載せる程の曲かなぁという気はすごくします。