「イラスト・ねこ」カテゴリーアーカイブ

深海の生き物-コガシラボウエンギョ〔10〕

 キンシコウさんとネコ氏、そしてコガシラボウエンギョさん。無理のある組み合わせで並べてみました。

 割と良くできたと思います。バカバカしさもありますし、気に入っています。

 明日からはまた別の深海魚の練習に移ろうと思います。

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 ラジオ日記です。

 「文芸選評」NHKラジオ第1。兼題は「あじさい」。

 話はいきなりそれますけど、今週の「らじるラボ」の俳句コーナーは「ちょうちょ」でした。夏のちょうちょ、ということ。良かったです。

 春の蝶と夏の蝶は違うんだなと、初めてわかったというか味わったというか。ともあれ初夏なんだな、って思いました。

 「文芸選評」に戻します。

 きょう寄せられた「あじさい」の句ですけど、選者の佐藤文香さんが困るほどの量と質が舞い込んだということでした。確かに聞いていてもそんな感じ。石井アナも、ここ最近では一番の賑わいだ、みたいなことをおっしゃっていました。「あじさい」という花に寄せる関心の高さと好きな人の多さが伝わってくるようです。

 そんな中で私が好きだったのは視覚的な作品。

 雨に打たれるアジサイと、いつも以上に真っ黒に見えるカラスの姿を読んだ句。カラスの黒さを墨汁にたとえた句でした。ちょっと彩度の落ちて見えるアジサイにカラスの黒さ。という、すごくキレイってわけでもないですけど、梅雨ならではの色彩の対比だなと感じました。

 それと別の句になりますが、アジサイの咲く通学路に子供達の傘が並んで登校しているようす。これはかわいらしいですね。私はイラストのお仕事でレインコートを着て傘をさして歩く子どもの絵を描くことが割とよくあるんですが、交通安全とかの絡みで。描いていても非常に好きな状況設定です。

 最後にもう一句。雨降りの中を進むロープウェイから見下ろすアジサイのようす。シンプルにそれだけなんですけど良かったです。ロープウェイの窓にスジになって垂れる雨水でふくらんで見えたりにじんで見えるアジサイのかたまりがボンボンと並ぶようす、過ぎ去ってまた別のかたまりが現れる感じ。こうして書いて整理してみると、そんなに早い乗り物ではありませんけどアジサイという対象物に着目してみると案外と早い。スピード感というか移動感。めくるめく感じというのが演出されているのかなと思います。

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 「世界の快適音楽セレクション」。NHK-FM。

 色々と聞きましたが、番組後半のゴンチチ「ひみつ」という曲。素晴らしいアンサンブルでした。前に番組で聞けた「動物たち集まる」も素晴らしかったです。聞いていると目の前が光でいっぱいになるような思いでした。「ひみつ」の方はもう少しメカニカルな印象を持ちました。

 それとですね。番組最後のコーナー、渡辺亨さんが紹介されたブルーノ・ペルナーダスさんの音楽、その2曲が良かったです。ポルトガルの方だそうです。

 大変に凝ったアレンジで音の連想ゲームかというくらいに曲想が変化していくのですけど貫くイメージとしてはドリーミーといったもの。

 私はジェリーフィッシュというバンドの「こぼれたミルクに泣かないで」という作品を思い出しました。借りて聴いたアルバムですので、具体的にどんな曲たちであったか覚えていませんが。

 ともあれブルーノ・ペルナーダスさんですけど、電子音もよく取り入れられていて私の趣味に近いものを感じました。

地獄の鬼さん〔01〕

 このところ「地下のムシ氏」を練習してまいりました当ブログのイラスト掲載なんですが、いろんなムシ氏を「地獄の亡者」そのものに据えようと決定した経緯については先日に申した通りです。

 ところで一方、地獄には鬼もいます。舌を引っこ抜いたり、熱湯のお風呂に亡者を入れたりしているワケですよね。かなり“俗”な描写というか、地獄としての世界観ですけどね。

 そこで私が思い描く具体的な地獄のありように移るんですが、前にも少し書きました通り「あまり陰惨にはしたくない」みたいな気持ちがありまして、鬼の描写についても同様です。

 ネコやイヌが着ぐるみとしての鬼スーツの中に入っていることにしました。これは俄然バカバカしくなってきましたよ。私っぽくて良いんじゃないでしょうか。

 地獄は灼熱地獄とも聞きますが、着ぐるみが、耐熱スーツのように機能しているという設定はどうだろうか、と考えたのです。

 それと、責め苦を与える役割りですけど、鬼のね。

 これも、彼らは好きこのんでしているのではない…みたいに考えてみました。そもそも、鬼を地獄の官吏とする考えは一般的であるようなんですが、これまた“俗”な感じに「お役人」ぽく扱おうと考えています。

 彼らは、暑い地獄でがんばっているワケですけど、昇進試験にパスすると地獄勤務から抜け出して、もっと楽な部署に異動できる。みたいなシステムを考えました。就業時間が過ぎたら早く宿舎に帰って昇進試験に向けた対策を練りたいとか。

 そうなってくると舌を抜いたりする作業も非常に事務的と言いますかね。

 適切に作業を行って、日報にその内容を記入する。ノルマがあったりしてね。なんだか世知辛いなって感想も湧いてくるようです。人生幸朗ですよ。ボヤキ漫才ですよね。

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年賀状のイラスト

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 もうお正月という時期でもないですが、年賀状用に描いたイラストです。

 土手に寝ころぶ動物たちを描きました。
 手前のウォンバットさんが正座しているポーズは、なかなかよく描けたと思います。
 かなり気に入っています。バカバカしくて。

 ただ、お耳の位置を改善したいかなって思います。
 描いた時にはコレで良いかなって思ったんですけど。

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 本日のラジオ日記ですけど、土曜日ですので「世界の快適音楽セレクション」。
 時間的には2倍。いろいろな曲を聞きました。
 新年特別番組ということでゴンチチのおふたりの自室からのギター生演奏のプレゼントあり。

 その他には、松島トモ子さんが8才のころの歌声で「雨に唄えば」。
 ゲマ・デル・ソルさんの「ラモ・デ・デリリオス」。美しいギターと声。
 藤本二三吉さんの「祇園小唄」。
 アフォンソ・パイスさんの」レノヴァカオ・エ・コンシリオ」。鳥の声の入った野外録音。ギター曲。
 などが良かったです。

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 「文芸選評」は短歌。兼題は「声」だったと思います。
 先生はお電話の参加で俵万智さん。
 もう少し耳からの感覚に重きを持とうというご提案からの「声」という題だったようです。

 子供や赤ちゃんの発する声の歌が多く寄せられていて、良かったかなと思います。

 保育園のクラス全体が子供の泣き声で満たされる中、我が子の泣き声のトーンを聞き分けられるという歌。
 それと氷上で遊ぶ子供達でしたか、キャッキャと口々に叫ぶ声、全体のトーンのスケッチ。
 俵さんの解説では、その歌は“カ行”を意識して使い、子供たちの嬉しそうにして野生的な声の張りをうまく表現できているとか、そんな感じでした。

 私は「なるほどね」って思ったんですが、それとは別に思い出したことがありました。

 当ブログにてちょっと前、金子仁美さんと斉木由美さんの現代音楽曲を聞き返した。とか書いたんですが。その関連でネットの動画で斉木さんのコメントを聞きました。
 斉木さんはどうやら「虫の声」をご自分の作曲のテーマにしているということなんですが、その動機について。
 なんでも長野の湿地帯をご家族と共に旅行した際、大音響の虫の声に取り囲まれた経験があるとのことでした。
 虫の種類によって泣き始めからその終わりまで、特有の節(ふし)があるワケですけど、違う虫ですと抑揚もちがうし一連のフレーズの長さ(周期)も違う。鳴き声は無機質でもある。
 しかしそれらがまとまって鳴った時には1種のトーンが生まれる。それって音楽の根源的な、だったか、原初的なだったか、とにかく音楽の成り立ち、構造に近いものを感じた。そんなコトをおっしゃっているように理解しました。

 つまり虫の声を個別のものの積み重ねにて音楽に仕立て上げたい。そういう挑戦、また課題だということでした。
 それを聞いて、そこでも私は「なるほどね」って思ったんですけど、今日の「文芸選評」で聞いた、子供の歓声を扱った短歌にも似たものがあるな、と思いました。

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 そうだ。お仕事メモ。
 「副読本のイラスト」。
 とりあえず終わりました。
 仕上げ作業に着手した当初は「日曜までかかるかな」と思っていたんですが、かなり早めに終わって良かったです。
 ホントは、まだお返事の訂正指定なんかが戻ってきていない状況ですが。
 私の場合、とりあえず完成させておけば、部分的な修正作業というのは、特に気にならないタチですので、わかりませんけど、まぁイイかなって思っています。

 明日からはまた別の作業に取り掛かります。

化けネコ!…足の指をナメナメ…25

visit-of-the-cat_25

 以上で「ゆびなめキャット」のお話は終了です。
 お疲れ様でした。
 ありがとうございます。

 以下に雑感を述べたいと思います。

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 まずはアパートの屋根。瓦(かわら)の描写ですね。

 ふだんのイラストのお仕事では、時間的な都合もあって描きこめないケースがほとんど。テマがかかりますからね。
 それでいつも残念に思うんですが、今回はそれなりに追求できました。

 これが楽しかった。
 ちょっと慣れましたよ。やっぱりとにかく描いてみないコトにはダメですね。

 それと古い木造アパートを描くのが楽しかったです。

 マンガで描いたアパートは、あくまで私の記憶にある千駄ヶ谷の私が住んでいた建物を思い出して描きましたが、それとは別に、ネットで同じような年代の木造モルタルなアパートなども調べてみました。実在のアパート。

 やっぱりそれが良くってですね。
 たまらなくイイですよ。

 大家さんの「アレもしたい」「コレも必要」みたいな意向を盛り込んでいったらワケがわからなくなった感じの物件が特にイイです。

 ただし、ネットで記事を見るに、文章が添えられているワケですが、「古いアパートの取り壊しを行いました…その工事の記録です…」なんてコトが書かれていて、「あぁ、解体時に撮影した写真なのかぁ。やっぱりもう今の時代からは無くなっていく建築だよね………」なんて思ったり。

 ですが私が個人的にマンガの中に建立する分には何の問題もありませんので、ちょっと私のワールドの中では描いていきたいですね。古いアパート。

 かなりゴテゴテしたやつを3Dモデルで作って上下左右の任意の角度から見た場合にも容易な作画が可能、みたいにしてみたいです。それぐらい変に複雑な構造。パソコンのパワーを借りた方が良いやつですね。まだこれは思ってるだけですけど。

 さらに付随する周辺環境として古いマンションなんかも調べてみたんですがこっちもイイ。
 今回のマンガにも少しだけ描き添えてみました。古いビル。
 資料としてはもう少し集めた方が良いな、と感じています。これが楽しいんですけどね。

 ですが別に今の建築が嫌いってワケではありませんので、いろいろ混じった変な町が良いかなって思っているんですけど。

 以前に音楽関係のお友達から私が聞いたエピソードとして、同じアパートにシンセで音楽を作っている若い男性ふたりが入居していて、当時はカセットテープに多重録音なんですが、都合良くなのか2階と1階に住んでいたらしくて、ちょっと作ったテープを2階からヒモで吊るして受け渡して、下の人がそれにかぶせて音楽として仕上げていくという、そんな工程を経て出来たテープを買ったんだったか、聞いたんだったか忘れましたけど、そんな人たちがいたそうです。
 今の世ですとネットを介して世界規模でしかも瞬時にやり取りできますけど、こっちは極小サイズの世界ですよね。「お〜い。いる〜?」みたいな感じだったのか知りませんけど。まぁホノボノしています。
 確か聞いた話ですと片方の人がプロフェット600を使っていたとか。ノイズジェネレータを後付けする改造を済ませた感じの。これが当時は珍しくなかったって話なんですが、私はシーケンシャル・サーキット社の製品って触ったコトすらありませんのでわかりません。

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 マンガ作成についての雑感に戻します。
 キャットさんの描写について。

 もしかしたら読んでくれた人の中にはネコ好きの立場から、「実際どんなガラであったり、年齢、オスっぽかったのかメスっぽかったのか」などを気にされていたりするかもしれません。

 不明です。

 私はすごく視力が弱くてメガネがないと全てがボンヤリとしか見えないので、キャット氏の詳細は全部が想像です。
 そのぶん好き放題に描きました。これも楽しかったです。

 ネコに足の指をなめられた感覚は、今でもまだ残っています。
 おどろきました。
 ザラっとしていて、スースーしました。

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 次に、私自身の描写ですね。
 主役がネコなので、私の方はネズミっぽくしました。
 髪の毛の感じは、昭和のネズミ・キャラクター「トッポ・ジージョ」くんを参考にしました。
 就寝中ということで“寝グセ”の感じをがんばって描いてみました。
 楽しくできたんですが、後半については「シッポ」の存在を私が忘れてしまったので、シッポが無くなっちゃっています。ネズミなのに。
 見返してみて、ようやく気づきました。もうしわけないです。

 あと、私がキャット氏と対面した時のようすですけど、動物ならではの無表情で物怖じしてない感じね。
 別段、ビクッともしてませんでした。
 キモの座ったネコ。
 淡々としてプイっと帰って行きました。

 ふしぎで、面白い体験。
 どこからあのネコは来たのか。

 それと最大のナゾは、なぜ私の部屋にピンポイントに訪れたかですよね。
 全然わからない。
 すごくふしぎ。
 いくら考えてもわからないですね。

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 あと最後にスケボーのタイヤ(ウィール)が回っている感じですが。
 むしろ“風”を感じたんですよね。
 ゴーゴーとウィールが回って、風を起こしているような。
 「なんか涼しいぞ」っていう。
 常識的にはありえないんですけど。
 しかしアレについては単に私が寝ボケていただけだと考えています。