「自分史」カテゴリーアーカイブ

TROMS〔02〕新幹線を待つ日々

 私が生まれたおウチの窓から見えた風景についての記述をします。

 私は、幼稚園に通い始めた頃まで、そこに住んでいたんですが、今は「新富士駅」という新幹線の駅が建っている場所の近隣です。

 このころはまだ「新富士駅」の建設以前でした。

 新幹線の線路の両サイドに遮音壁が設置される前でしたので、家から新幹線が丸見えでした。

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 今でも周囲に人家が少ない場所においては新幹線の姿がモロに見えると思いますけど、当時はまだ新幹線開通からもあまり時間が経過していなかったので、わりと密集した地においても後回しになっていたのかなと思います。

 1歳違いの妹とよく外を眺めていて、黄色い新幹線が走っていくのを見たりしたら母親に報告していました。

 子供は報告したがりますからね。

 母親からは「新幹線の線路に近づいたらダメよ!」と何度も言われました。

 しかし幼児の距離感覚ではかなり遠くに見えていたので「お母さんは大げさだなぁ」と思っていました。

 住んでいる家と線路の斜面の間には田んぼがあって、幼児の目には、はるかかなたの遠い場所。という気持ちでいました。

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 大人になってこのあたりを再訪しまして。「確かこの辺だ」とウロウロして「お! ココっぽい!」って地点を発見したんですが、思っていたよりも新幹線の線路との距離が近くてビックリしました。

 「これは大人の感覚だと子供に何度となく注意するのもムリはない」と納得したのでした。

TROMS〔01b〕連載を貫くタイトルについて

 連載タイトルの説明をしておこうと思います。

 「TROMS」という言葉を考えてみました。

 これは「The Reality Of My Surroundings」の略です。カシラ文字を取りました。

 フィッシュボーンというアメリカのミクスチャーロックのバンドのアルバムタイトルからお借りしてきました。

 「オレを取り巻いている現実」みたいな感じでしょうか。

 彼らフィッシュボーンというバンドは楽しく激しい音楽性で知られるんですが、「アメリカという地で生きるアフリカ系のオレたち」みたいな視点は常にあって、大きく言うと「社会とオレ」ってことでしょうか。

 ツラい部分も楽しい部分もどちらも見据えつつ強くありたいっていうパワーを感じます。私が20代の頃にずいぶんはげまされたバンドの存在でした。

 ライブにも3度ほど足を運んでおりますので、回数から言えばイギー・ポップ氏やGBH、バズコックスなんかと同等です。

 私がラジオでよくお話を聞いているゴンチチのチチ松村さんもライブで見たことがあるそうでパワーを感じたとかウンヌン。非常にパワーというか渦巻くような音楽の奔流と申しましょうか、そういうバンドです。

 アルバム収録曲の中で私が好きなのは「Fight the Youth」「Everyday Sunshine」などです。非常に久しぶりに聞き返してみました。今回あらためて。同時に私にとっての1番好きなフィッシュボーンのアルバムというのはこの盤ではなかったなということも思い出したんですがそれはまた別の話。

 しかしこのアルバムタイトルはイイなって思います。

 またこのアルバムというのは、短い曲がところどころに挟まっていて、それらは同じ曲のバージョン違いも混ざっていて混然としているんですけど、「叫んでいる声の部分」が他のアーティストの楽曲にサンプリングされて使われている例がチラホラあります。聴く人によっては「この声の出典元はこの曲だったのか」という発見がもしかしたらあるかもしれません。

 有名なものですとOrbitalの「tension」かなと思います。

 戻しますけど、今回の連載の文章を書いているうちに、若い頃にフィッシュボーンにひかれたのは、もしかしたら子供の頃から整理できずに抱えていた小さな疑問なんかが関係しているのかもしれないな、と思い当たりました。簡単に言うとやっぱり「社会のあり方」ってことかなって思うんですが。

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 そうしたタイトルを掲げての連載なんですが、内容もそれに沿う形で進む予定です。

 主に「私の生育環境」それ自体、そしてそこから感じた事柄を記していこうと思います。

 話の流れに逆らわない程度に「いかにして私は絵を描き始めたか」みたいな記述も混ざってしまうかもしれません。本来は別にすべきかなとも思うんですけど、文字や言葉を覚える前から私がずっと続けていることですので、不可分だな、とあきらめました。ちょっとゴチャゴチャするかもしれません。

TROMS〔01〕新幹線

 思うトコロあってですね。昔のことを振り返ってみようと思います。

 1ヶ月くらい続く予定の連載企画です。

 終了予定日は5月26日くらいです。もうちょっと伸びるかもしれません。

 この連載に興味ナシって方は、5月の末あたりに当ブログへと再訪してくだされば、たぶん元に戻っていると思います。どうぞよろしくお願いします。

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 初回は私の生まれたおウチの描写からです。

 窓から見えた景色は上のイラストのような感じです。

 以前に当ブログにおいてチョロっと書いたかもしれません。私は新幹線の線路のソバで産まれました。

 場所的には「新富士駅」という新幹線の駅の東に数百メートルです。

 「柳島(やなぎしま)郵便局」っていうのがあるんですけど、そこからちょっと東に行ったあたりです。

 2軒続きの長屋に住んでいました。そのお部屋で産まれまして、4歳くらいまでは住んでいたと思います。

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 本日はココまでです。

 こんな感じで細かく連載していこうと思います。

 私の傾向として文章を書いていると楽しくなって長くなってしまうんですが、他の誰も読めないような分量はマズい。

 というワケで、イラストと文章の分量をバランス良くして進めようと思っています。