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【曽我物語シリーズ】富士の巻狩り・近接マップ

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 きのうの「富士の巻狩り」マップを見ていただけたでしょうか。
 「だいたい、こんなあたりで起きたコトなのか……」っていう感じに思っていただけたら幸いなのですが。

 かなりの人数のおサムライさんが参加していたようですので、大キャンプみたいな雰囲気もあったのだと思います。

 私が住んでいる富士市に、今も残る地名の数々を見るに、生まれて初めて見る軍勢、それもあってかなり驚いたという要因もあったのではないかとも思います。

 レクリエーションであり演習でもあったワケですから、雰囲気としては柔らかいものだったのではないかと想像します。
 あるいはこの機会に頼朝さんにおぼえめでたくを狙うみたいなね。

 それで「曽我物語」なんですよ。
 カタキ討ち物語です。

 富士の巻狩の行程もかなり進んだコロ。
 富士宮市にある白糸の滝(しらいとのたき)のすぐ近くで起こります。

 この白糸の滝というのは今でも観光地でして。

 数キロ上流に猪之頭(いのかしら)地区っていう、富士山の地下水がドッカッーッて湧き出しているトコロがありまして、その水がドンブラコ~ッと流れてきて滝となり、ドッシャーッと流れ落ちるんですね。

 擬音がいちいち大ゲサだと感じられるかもしれませんが、実際にかなりの流量です。

 イラストで描いたような「水が噴出してる感じ」っていうのはウソですけどね。あくまでそこはイメージです。

 しかしですよ。冬場の枯れた風景をバックにザンブザブと川の水が流れているのを見ると「スンごい流量」って思いますよ。
 季節感がおかしい気もしてくる。

 富士山に降った雨などが長い時間をかけて地下からしみ出るという構造上、あまり夏冬関係無いみたいなんですよね。平均化されちゃうのかな?

 それらの川の水は、滝を過ぎた後、柚野(ゆの)っていう土地を通って富士川に至ります。

 方角でいうと南を向いてちょっと西寄りに逸れていく感じ。

 旧芝川町という、風光明媚っていうか笑っちゃうくらいノンキな風景の場所があります。
 そこが合流点になります。

 春はタケノコを求める人たちでにぎわうんですが。
 「川」と「山」と「竹」。
 平和な地域。
 溶岩が冷えて固まる際の現象である柱状節理のようすを観察するなら、もってこいの場所です。

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 (写真は以前に撮影したものです。)

 続きはまた明日なのです。

【曽我物語シリーズ】富士の巻狩り・地図など

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 歴史に詳しい方ならご存知かもしれませんけど、鎌倉時代に源頼朝さんにより富士山周辺で大規模な“狩り”が行われたみたいなんですよね。
 1193年であると伝えられています。

 簡単な地図にしてみました。

 軍事演習でもあり、かつまた示威行動でもあったと言われます。
 デモですよ。軍事デモ。

 「デモには意味が無い」なんてコトも言われる昨今ですが、今に至るまで語り継がれるこの一件を見るとデモには意味が大アリと言わざるをえない。
 主催した頼朝さんにとっては投資以上のアタリを引いたと言えそうです。

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 どうやら今の静岡県は御殿場市から富士宮市の奥の方まで。
 おおざっぱに言って、富士山の南側を半周でしょうかね。

 富士山1周が130キロくらいと言われてますので、およそ60キロから70キロのエリアを狩って回ったんですね。
 今の裾野市にある自衛隊の(東富士)演習場もそのエリアに入っているのが面白いと思います。

 以前にも当ブログにおいてお伝えしたかもしれないんですが、私が住んでいる、このあたりの地名。その由来を調べてみると「頼朝さんが巻狩でココに来たとき名付けた」というのが多いです。

 かなり丹念にこの地を縫うようにして、頼朝さんが移動していった様子。それと土地の人が頼朝さんにお目もじするのを心待ちにしていた様子なんかも伝わってくるようだなって思います。

 うちの近所から一例を挙げますと「頼朝さんが雨に降られて休憩した木」があるってコトから、「傘木(からかさぎ)」とかね。
 そんな日常的な簡単なコトも地名になって残っています。

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 当時の頼朝軍ご一行の様子なんかも伝わってくるようですね。地名から。

 この続きは、また明日です。

【曽我物語シリーズ】曽我兄弟

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 来月の半ばくらいまで、私の住む富士市や。そのお隣の富士宮市について、歴史ロマンを追求します。
 曽我物語について。

 文字原稿はすでにおおむね書いてあります。

 歴史の知識が皆無な私ですが、どのくらいできるのか。不安感しかありません。

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 さてさて、本日のイラストにも描きましたが、曽我兄弟についてのご紹介です。

 お兄さんは「十郎」。弟さんは「五朗」という名前です。
 正確に言うとまた別の名前もあるみたいなんですけど、おサムライさんは難しいですね。

 お兄さんと弟さんは2才違い。
 お兄さんが5才の時にお父さんが伯父さんに殺されたそうです。

 それから大人になるまで、父のカタキを忘れずに成長。
 兄弟揃って一途だったようですね。

 本日の背景としては「ハトヤ」をイメージしてみました。ホテルの。
 「ハトヤ」が、もしも鎌倉時代にあったなら…と思い、まとめてみました。

 イラスト右上の赤っぽい犬くんは、ハトヤのCMに出ていた男の子を想定しました。曽我兄弟とは無関係です。

 すみません。つい出来心で。