「イラスト・歴史っぽい」カテゴリーアーカイブ

【曽我物語】トラ悲しみロード〔16〕・おびん水。曽我八幡

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 当ブログにおける「曽我物語シリーズ」ですが、きのうのエントリで、あらかた終わりです。
 しかし「他のコマかいトコロも知りたい」あるいは「見たい」などの希望があるかもしれません。

 そんなワケでオチボひろい的にお写真を中心に、何ヶかご紹介しようという趣旨でございます。

 【頼朝さん・おびん水】
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 富士の巻狩りの際のお話ですが、源頼朝さんが白糸の滝を訪れた際に、髪の毛の乱れを整えるために使った水のある場所と言われます。
 ヘアーの乱れを整えたワケですよ。

 私はこの場所に初めて来ました。
 位置としては白糸の滝よりも高い場所にあります。
 この「おびん水」も白糸の滝に落ちる水の一部になるんだそうです。

 下の写真は、「おびん水」があるあたりから見下ろした「白糸の滝」です。
 階段をたくさん登ってやっとたどり着く場所。

白糸の滝_上から見た感じ

 私はこの日、自転車で暑い中をこいで来たので余力もあまり無くて難儀しました。

 「おびん水」のようすに移ります。またちょっと降りて、分け入る感じです。

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 私が想像していた感じとは違って、かなり豊かに水がたまっている「池」のような感じでした。
 深さもけっこうある感じでした。

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 富士講の霊場でもあるという案内なんですが、確かにそんな印象もありました。富士講って今でもあるんでしょうかね。
 見た感じでは、つい最近にも何かの宗教的な儀式が行われた形跡。そんなものを感じました。

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 【曽我八幡宮(富士宮・上井出)】
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 白糸の滝から少し南に下った辺りにある神社です。

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 説明文を読むと江戸時代には関連グッズを売りに江戸まで行って、その収益で神社運営の足しにしていた……みたいなコトが書いてあると思うんですが。

 まぁ歌舞伎なんかでの人気にあずかるカタチでしょうから、当時の役者さんの人気コミって面もあるのでしょうけど、やっぱりポピュラーな存在だったんだなと想像したりしました。

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 小ネタですが、たまたま立ち寄ったコンビニエンス・ストアの駐車場の脇に製麺所がありました。
 こちらも「曽我」の名を冠してますね。気づきませんでした。
 いくどとなく通る道の脇なんですけど。
 この調子だと他にもきっと、曽我な名前のお店や工場などがありそうですね。

(お写真シリーズは明日に続きます)

【曽我物語】トラ悲しみロード〔15〕・仏門に入ったトラちゃん

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 トラ御前さんの足あとを軸にして追ってきた当シリーズなんですけど、富士宮市には私の見た限り、おトラさんの足跡って残ってないみたいなんですよね。
 石碑とかのたぐいがあるのではって思って、少しだけ調べてみたんですが、

 どうなんでしょうね。おトラさん。曽我兄弟の死を知り。ココロが折れちゃったんでしょうか。
 私が思うに、富士市のこのあたりまで来たらもう現地である富士宮市まで足を延ばすのも大して変わりません。
 実際はどうだったのかなって思います。

 おトラさんのその後の人生としては、仏門に入り尼さんとして曽我兄弟の冥福を祈る人生を送ったようです。

 割とその時代の人としては長生きされたみたいで。
 長野県の大きなお寺と大磯にあるお寺で過ごしたのだとか。

 私の完全な妄想ですが、瀬戸内寂聴的な恋愛相談とか引き受けてたんじゃないかって思ってるんですけど。

【曽我物語】トラ悲しみロード〔14〕・五郎の首洗い井戸

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 今日は「五郎の首洗い井戸」です。
 民家と民家のすき間みたいな場所に位置しています。

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 石碑の奥の方には凡夫川(ぼんぷがわ)が流れています。BOMP。BOMP。
 パンプ・アップ・ザ・ボリュームですよ。

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 案内板の説明にもあるんですが、曽我兄弟が、カタキ討ちを果たしたのは、富士市に隣接する富士宮市の白糸の滝の付近。
 お兄さんの方はカタキを討ったそのあとスグに斬られて亡くなります。

 弟さんは生きて鎌倉に連行するって運びだったみたいなんですが、遺族であるおサムライさんが我慢ならんとね。
 ここ富士市は鷹岡地区に流れる凡夫川のそば、クビをはねられて亡くなったと。カタキ討ちの翌日のコトだったようです。

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 近くにはホコラみたいな小さな建物があります。
 電柱みたいな柱があって、先にスピーカーがついています。
 このスピーカーから案内放送が5分おきに流れています。

 「五朗の首洗井戸! 五朗の首洗井戸! 曽我物語でおなじみ五朗の首洗井戸はコチラでございま~す!」というね。

 むろんウソであるワケなんですが、初めて来る人にはそういうのって親切ですしソバに住んでる人はノイローゼになりますね。

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【曽我物語】トラ悲しみロード〔13〕・けわいのざか-しょうしょう

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 ちょっとこういう日本髪っていうんですか。結ってあるやつ。かなり描き慣れてきましたよ。
 やっぱり練習するもんですね。

 そんなワケで、トラ御前シリーズも終盤。

 曽我兄弟のお兄さんの愛人がトラ御前だったわけですが、それでは弟の五郎さんにコレモン(ニカっと笑って小指をたてるジェスチャー)はいなかったのか?っていう疑問ですよね。

 いたんだよ! ゲロゲーロ!(青空球児・好児)
 なんてワケでございまして下のお写真ですよ。

姫宮神社2007311

 全世界に向けて発信しちゃって大丈夫なのかっていうたたずまいですね。
 完全に民家の一角。
 そもそも勝手に写真を撮っても良いのか。とまどいも相当にあります。

 「姫宮神社」って言うんですけど。

姫宮神社2007313

 ネットで参照できる文などを読みますと、歴史好きの人たちに向けて曽我物語にまつわる場所を歩いて巡るっていう企画の際に立ち寄るポイントにはなっているようですので、まぁホンノリと公的な位置付けっていうかね。公的っていうのも違うのか。開かれた場所? グレーゾーンっていうのとも違うんでしょうけど。難しいですね。でもこういったちっちゃな神社っていうのはありますよ。ドコにでもね。

姫宮神社2007315

 五郎さんと好き合っていたとされる、化粧坂小将(けわいざかのしょうしょう)。ホントに実在したんでしょうかねこの人。わかりませんけどまぁイイや。
 その人をまつってる感じです。

 これまで当ブログで触れてきた「トラ御前シリーズの旧跡」は、鎌倉街道に沿って存在していたんですけど、ココはちょっと外れてますね。位置的に。
 具体的にご紹介しますと鉄道である身延線(みのぶせん)っていうのがあるんですが、富士市から甲府市まで行けるんですけどね。その鉄道の駅である「入山瀬(いりやませ)駅」。それの近くです。

 歴史上の人物でいうと山本勘助(やまもとかんすけ)さん。諸説あるようですのでわかりませんけど、その人の出身地であると伝えられています。
 近所が。
 ギリッギリ富士宮市なんですけどね。富士市ではなく。このへんに市の境界線がありまして。入り組んでるんですよ。ややこしいんですけど。

 入山瀬駅の近くの公園には機関車も置いてあります。
 改めて実物を前にすると、その大きさにビビりますね。

鷹岡入山瀬_機関車200731