「自作曲」カテゴリーアーカイブ

ザラザラした道を踏みしめるような曲

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昨日、良くがんばりましたが、一転して今日は眠ってばかり。
それでも夕方からがんばって作りかけだった曲を仕上げました。

2週間程前に、少しだけ作業しておいた曲です。

seki-ei_no_mori.mp3←ダウンロードして聴こうか、という方はこちらを右クリック的にご保存どうぞ。
イラストでは石英の森みたいな架空の風景を描いてみましたが、作っている時に何となくイメージしていたのはザラメに埋もれた空間みたいな感じです。
比較的軽めの曲というか、簡単な曲です。元々はサンプラーに放り込んだ音がきちんと発音されるかどうかのテストの為にデタラメに打ち込んだ2小節分の16分音譜のループから生まれまたのですね。
曲である!と、自称する事に若干、気が引けるような曲。しかし私はこういうのが多い。

 

(これより下の数行は、以前に使っていた MovableType の環境での事を言っています。)

ブログに貼るにあたり、昨日模様替えした当ブログの配色に合わせて、mp3プレーヤーの色も合わせてみました。この配色行為をしたかった。その為に曲をアップしたのだという側面も否定出来ません。
ところが、以前の曲のプレーヤーに着色した色は、以前の色そのままなんですね(例えばココ)。これは盲点でした。ブログ全体の配色は、上位にある1枚の書類変更で全て適用されるんですが、mp3プレーヤーの配色はブログのエントリごとに記述しているので、こういったソゴが発生してしまいます。

問題のある曲は4曲だけなので、変更するのはそれほど難しくありませんが、この先、曲が増えていくのは目に見えていますし、追々そうなってくると作業量も増えちゃうしなぁ…。というワケで、以前の曲のmp3プレーヤーの色はそのままという事にしました。あきらめが早いですね。
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(以下、制作メモ)
いつもの通り、AKAI MPC1000で作りました。
シンセ音のサンプルはネットから落としたフリー素材。カワイのK4の波形です。
外部エフェクトに、BOSSのGT-8。フランジャーとして使いました。
それと、KORGのカオスパッド2。こちらはイントロのリバーブ。それからディレイに使いました。
こんな簡単な曲でも出来上がれば、それはそれでうれしいですが、こうして聞き返してみると、わざわざブログに載せる程の曲かなぁという気はすごくします。

変曲『フヌール』。出来ました。

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またまたイマイチな曲が出来ました。

Fnool.mp3←ダウンロードして聴こうか、という方はこちらを右クリック的にご保存どうぞ。 先の16日に書いた、ディックの短編『フヌールとの戦い』から着想を得ました。
“フヌールは、人と寸分違わないのに、大きさだけ違う”という部分に注目してみました。
私が愛用する、サンプラーのAKAI MPC1000という小さな機械は、音をうんと引き延ばす機能があります。
音を延ばしてみます。『延ばしただけ、でも本来のドラムの音からはかけ離れた音』を作ろうという意図です。

fnool_drm_1.mp3
こんな感じになりました。
最初に入っている3つの音が元の音で、その後に聞こえたのが、引き延ばし処理を加えた音です。
非常にエグい音になりました。
引き延ばすと、こんなに複雑な変化をするのですね。予想外で新鮮な変化です。
しかし、存在感がありすぎて、使い勝手が悪いので音程を上げたり、特定周波数を削ったりしました。


fnool_drm_2.mp3
こんな感じ。後半は、今回使用したリズムパターンです。
フヌールが作中に発する、何ともとぼけたセリフや振る舞いを反映しようと、今回は7拍子にしてみました。
前回、5拍子だったので、順番から言うと、6拍子の番(?)ですが、割り切れなさを勘案しての選択です。ヒトコト多い、みたいなそんな感じです。
前回の5拍子の時よりフレーズ等には悩みませんでした。5拍子は通常作る事が多い4拍子に近過ぎるのが作りにくいポイントかも知れないな〜、などと思いました。
使った音は、ディックの頭文字の「PKD」から取りました。
ABC順に当てはめていくとDとFとBが出てきました。
「D」はベースに。「Dick」の書いた小説が元なので意味的にもツジツマが合います。
「F」も良いですね。「Fnool」のお話なので。これはコードとして解釈してみました。
「B」は、「F」コードに足すとセブンスの音。今回、7拍子ですから、数字を合わせる意味でもキレイかな。
つまり今回の曲は、D分のF7という事で出発してみました。
しかし、作っていくうちにもしかしたら崩れちゃって、意味合いが失われているかもしれません。
私はあまり音楽的な知識が無いままに曲を作っているのです。
今回は着想を外部からの刺激に依存したので、迷いは少なく済みました。
しかし、もうちょっとハジけた曲は出て来ない物かね、と自分に問いたくなります。
あきらめずに続けていけば、良い事があるかもしれませんが。
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(以下、制作メモ)
■シーケンスおよび録音は、MPC1000 (JJOS2XL)。
■ドラムの音は、サンプリングCD。サウンドスキャン社。『ROOTS DISCO』。結果的に、かなり変質させましたが。
■ベースの音と、後半に出てくるコンピュータ風の声は、サンプリングCD。『8bit STYLEZ』から。
■その他のシンセ音は、全てYAMAHA SY99。今回、数種類の音を作りましたが、途中で少しだけ出てくるピアノの音だけはプリセットのままです。
■あまり外部エフェクターは使いませんでした。
■パソコンに取り込んだ後の処理は、いつもと同様Spark XL。簡単に済ませます。

変曲。『リバーシ・ブル』

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今日は1日中、音楽でした。

途中まで作って放置していた曲を仕上げました。

reversi_ble.mp3←ダウンロードして聴こうか、という方はこちらを右クリック的にご保存どうぞ。
騒々しい曲になりました。
とても長い間ほったらかしになっていた曲ですが、とりあえずカタチになって良かったなと思います。
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(以下、個人的なメモです。)
■シーケンスおよび録音は、MPC1000 (JJOS2XL)。
■メロディーに使用したシンセは、AKAI VX90。MPC1000の内部処理で、逆再生にしたり、5度上げて重ねたりしました。
■ベースはSTUDIO ELECTRONICS社。SE-1X。途中で変化が欲しくなり、MPC内で1度上げたサンプルを作成。今回、MPC内の波形編集機能にずいぶん助けられた気がします。
■声のサンプルはBEST SERVICE社。SPIRITUAL VOICES。切り刻んでおります。
今回、あまりエフェクトは使用せず。
■パソコンに取り込んだ後で、波形編集ソフトのSpark XLで音を大きくしました。
マキシマイザー系の処理です。
保存してあったメロディーとベース、それぞれ2小節分の素材を元に、MPC内で色々と組み合わせたりして出来た曲です。
既に録音済みの素材だけで作業したので外部エフェクトを使わず…。
その辺が反省点。
もっと色々試したいと思います。