「「聴く」カテゴリとは」カテゴリーアーカイブ

ついにこの日がやってきました。

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 現在進めているイラストなのですが、非常に細かくて大変な絵です。

 街の風景。以前に描いたこの絵を新たに描き直しています。殆どペン先の限界に挑むような絵です。10年程前に描いたイラストですが、当時、急いで仕上げた絵でしたので、いつか描き直したいと思っていました。
 とある県の小学生の教材の為の絵ですが、ひとつの市での使用にとどまらず、複数の市で流用される程、教材として使いやすい絵のようです。そういった絵ですので、今後も流用の可能性があり、多くの子たちに見てもらえる可能性があるので、きちんと描きたい…という訳です。
 若い頃と違い、私も40代中盤を迎えて細かい部分の作業がつらくなってきました。老眼ですね。ついにこの日がやってきました。
 目を酷使する仕事をしてきたので、仕方ないかもしれません。
 去年に買った卓上ライト。環状の蛍光灯で机を照らすものですが、これの中心部に拡大レンズが付いていて、細かい作業を支援するような仕組みになっています。ついにこの機能のお世話になることにしました。
 ちょっと勝手が変わるのでもどかしい所もありますが、悪くありません。目の疲労の軽減には役立つようです。
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 本日のB.G.MはDISCHARGE(ディスチャージ)というバンドの『DOOMS DAY』。”最後の審判の日、終わりの日”というような意味です。ちょっと大げさですが、私の本日の心境という訳です。
 詩の内容はかなりシリアスなので、こんな冗談めかした聞き方はいけないことのようにも思えますが…。
 DISCHARGEを聴くと、いつも西荻窪に住んでいた頃のことを思い出します。
 近くのレンタルレコード店で『PUNK & DESTROY』という編集盤を借りたのがDISCHARGEとの最初の出会いでした。これほど速いテンポの音楽を聴いたのは初めてでしたので大変に驚きました。しばらく動くことも出来ずに聞き入ってしまったのがつい昨日のことのようです。二十歳直前の頃だったと思います。
 それからの私は、ハードコアパンクに深く傾倒していきましたので、『PUNK & DESTROY』という編集盤は私にとって大きな存在の記念すべき盤です。
 本日聴いたのは、『HEAR NOTHING SEE NOTTHING SAY NOTHING』、『WHY』の2枚。CDです。なぜか後半に多くのボーナス・トラックが収録されていて、昔と調子が違って戸惑うんですよね。曲数が多いからお得ではあるんですけど。
 これから『PUNK & DESTROY』も聞こうと思います。それと2002年に再結成した時のアルバム『DISCHARGE』ですね。こちらはあまり評価されない向きもありますが、私は結構好きな盤です。

古い記憶の奥から引っ張りだしてみたリンボーマニアックス

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 仕事の進捗具合が思わしくないので若干アセってます。
 ま、それはそれとして、懐かしい名前を思い出しました。

 リンボーマニアックス。これはバンドの名前です。ロックとファンクとラップの中間みたいな地点に彼らは立っていました。

 90年代初頭ですか。今ではすっかり大御所の感があるレッド・ホット・チリ・ペッパーズとかのいわゆるミクスチャーロックが盛り上がりを見せていた頃のバンドですね。当時、私もそういうのが好きでした。1番好きだったのはフィッシュ・ボーンというバンドで、今でも彼らの事を思うと明暗ないまぜの複雑な感慨があるんですが、とにかく今日はリンボーマニアックスの事です。思い入れがあまり無いので軽く語りやすい、というのも多分にあります。

 私には小学校から中学まで一緒だった友達が居まして、彼は同じ町内に住んでいるのでご近所です。私は彼を”ゴッピー”と呼んでいます。音楽の趣味等が良く合うので、今に至るまで友達なんですが、彼がリンボーマニアックスのアルバムを買って、ダビングして私に聴かせてくれたんですよね。
 自分でも音源を買ってみようとまでは思わなかったんですが、好感触。それなりに聞き返したりしていたんじゃないでしょうか。来日公演を行うというので、ゴッピーと一緒に行きました。というかアルバムの発売時期なんかと合わせて来日も組まれていたような気がします。今思うと。そんな感じのスケジュールでした。
 場所は確か、昔の名前で言う渋谷公会堂。お客さんは満員ではなくて6〜7分でしたかね。もっと少なかったかもしれません。なんかライブ自体もつつがなく終了したという印象でした。客席でノリ良く踊っている女の子の小集団が居たのを覚えています。それともう一つの記憶はレスリースピーカーです。実物を初めて見ました。これはオルガンにつないで音を鳴らす為の装置なんですけど、聞けば誰でもご存知の音色です。別名をロータリースピーカーと云って、スピーカーの高音部が回転します。無理やり言葉にして説明するとゴロゴロゴローって音がします。かえって分かりにくいですね。

 まぁそんな調子の、ごくあっさりとした記憶です。すっかり忘れていましたが、今日、ふと思い出しました。ユニークなバンド名のおかげですね。

 なんか印象に残る良いバンド名です。

 ちょっとネットで調べてみたら、どうやら再結成して今年の冬にライブを行った事を知りました。相変わらずなライブを繰り広げているようです。ネットに動画がありました。
 映像を見て思い出しましたが、ベースの人がボーカルを兼ねているんですよね。ファンクベースの音楽性ですからベースパートは重要なんですが、歌いながらなんて器用。

 余談ですがリンボーマニアックスがほどなくして解散した後、ドラムの人はプライマスというバンドに1時期参加していたそうです。奇しくもこのバンドもベースの人が歌も兼ねるバンドですね。何の因果なのでしょうか。このプライマスというバンドも、我が友ゴッピーのお気に入りなバンドでした。実は私も近年になって気に入りましてCD、DVDともに数枚持っていたりするんですが、そちらはまた別の機会に書く事にしましょう。

 せっかくですからネットで見たライブ映像を見た感想も書いておきましょうか。
 けっこう良いですね。意外な程。むしろ私にとっては今ゲンザイの方が彼らのしたい事、彼らのツボが理解出来るかもしれない。
 ロック的なリフとラップの融合というあたりは若干、今となっては古色蒼然とした感想もあるのですが、体幹は強い。その辺の強靭なうねりで聞かせてしまう感じでしょうか。