「公開・ヒトコマずつマンガ」カテゴリーアーカイブ

のたうちまわる幼虫くん

time_of_a_pupa

 予告を受けていたお仕事の原稿が入ってきました。

 5月からのお仕事というお話でしたが、とりあえず1点分だけ先行して送っていただけたようです。

 関東地方の、とある市の小学校で使う教科書です。正確に言うと副読本です。中学年くらいになった子たちが自分のおうちや学校だけでなく、その周りの社会全体を学び始める頃に読む本になります。
 市によって特徴があったりしますし、名産品、あるいはそういった歴史を作ってきた郷土の偉人なども扱うんですが、もっと基本的に「くらし」全体についても学びます。ゴミの出し方なんかもその一部です。

 そして今回送っていただいた原稿の内容は「スーパーマーケット」です。
 見開きでお店のフロア全体を見渡す感じの絵です。

 いろんな商品が並んでいる様子。お店を運営する店員さんのお仕事。商品を買いに来たお客さんなどを描写します。今回の改訂で加わる要素はバリアフリーの強化などです。車椅子で訪れたお客さんなどを加えるということです。

 しかしこれはなかなか手ごわいイラストがやってきました。パースですよ。冷徹な遠近法が支配する画面です。
 久しぶりの副読本のイラストということで「また、給食を仲良く食べている可愛らしいイラストが描ければいいな」とかノンキなことを考えていたんですが、非常に手間のかかるイラストが来ました。

 しかし私が仕事をいただけるのも「可愛らしい絵を描ける」と同時に「パースなども描ける」という点にありそうですのでがんばるしかありません。

 余談になりますが「ガンバレ・ツイスト」というイタリアの60年代の楽しい曲があります。「i barritas gambale twist」で検索すると出てくると思いますので、ご興味のある方は聞いてみてください。おじさんがヤギの真似をする牧歌的な場面から始まります。

 イラストのお話に戻しますが、本格的な原稿の支給は連休明けだそうで、つまり時間はありますので、覚悟を決めて、このなかなかに手のかかるイラストに取り組もうと思います。
 いそがしくなりますので、明日以降のマンガは少し描写的な濃度がうすくなると思いますが、どうぞよろしくお付き合いください。

声をふりしぼるようすの幼虫くん

hole

 アメリカの著名ミュージシャンであらせられるトコロのプリンスさんがお亡くなりになったとのニュースを知ってとてもビックリしました。

 まさかスライ・ストーンやジョージ・クリントンよりも早く亡くなるとは。早すぎです。
 まぁロジャー・トラウトマン氏なんかよりは長生きされたワケですが、あちらは事情が事情だけに比べられません。

 そういえばバーニー・ウォレル氏がご病気でキビしい状態にあると小耳に挟んだんですが息災にされてるんでしょうか。個人的にはP-Funk的に言いますとジュニー・モリソン氏の作風の一つであるコミカルなSF風味がすごく好きではあるのですが。

 コケおどしというかケレン味満載というか、そんな見た目のインパクトに弱い私のグラムな体質なんですけど、幼児の頃にピーターの「夜と昼の間に」で音楽のパワーに気づき、ミック・ロンソンで本格的に開眼した人間ですからロンブー履いてワウを踏む感じの人はだいたい好きです。見た目のカッチョ良さのために安定性を捨てるという音楽家にあるまじきアルマジロですよね。ですよねって言われても困ると思いますが。

 まさにプリンス氏もそんな感じで見た目がスゴい。スゴすぎて時々意味が分からない格好をされる事も多々ある方でしたが、音楽的な個性も群を抜いていて、私が彼を知ったのは80年代前半でしたが、静岡の in-aka(イナカ) に住んでいた私の耳にも容易に届くほどラジオでよく流れていました。もしかしたら流れていた回数はさほどでも無かったのかもしれませんが、一聴して彼のものとわかる作風でしたので印象が他よりも強かったのだと思います。

 私はプリンス氏の音源というのは3枚組のベスト盤しか持っていません。それも彼の人気がひと段落してから買ったのです。
 それまでの80年代から90年代というのは音源など買わずとも至る所で氏の楽曲を耳にするというのは普通でしたから、購入の必要も無かったんですね。
 まぁ偉大な方でした。

 私が80年代にたまたま購入していた限りなくプリンスっぽいキャラクターが出てくるアメリカの漫画の一部分を掲載して今回は終わりです。
 (クリックすると少し大きくなります。)(1986年 HEAVY METAL誌より「Funkenstein’s Monstar」by Rod Kierkegaard, Jr.)

heavy_metal_1986