「公開・ヒトコマずつマンガ」カテゴリーアーカイブ

なおしてあげるえらいロボ

repair

 NHK・AMラジオ「昼のいこい」で、友川カズキさんの「うれしいひなまつり」を聞きました。ちょっと意外な選曲でしたけど良い歌でした。

 同じくNHKのAM、「すっぴん!」内において指揮者の秋山和慶(かずよし)氏と小説家の高橋源一郎氏の対談を聞きました。クラシックの方というのは身なりがちゃんとしてますのでついダマされがちになりますが相当ファンキーな人がいらしておいでで著名な指揮者であればなおさらです。本日耳にしたお話もやっぱり強い情熱を感じて感動しました。

 ミニ・コーナー「ミュージック・スクラップ」では電気グルーヴの新譜から3曲を聴きました。ご選曲はDJやついいちろうさん。
 やついさんのご紹介どおり、今かなりバンドの調子がいいみたいでどれも良曲でした。楽しいひと時を過ごすことができたなと感謝しました。

 4月からは「ミュージック・スクラップ」がなくなって聴取者参加の30分になると聞いてショックを受けました。リスナーの方が番組パーソナリティーの方と交流したのち、リクエスト曲を流すみたいな感じだそうです。
 プロトタイプを先月中旬頃に行ったと思いますが、その時は私の住んでいる富士市のおとなり、富士宮にお住いの方がご出演されました。
 曲名は忘れちゃいましたけどイエスのクリス・スクワイアさんのベースラインがカッチョいい曲でした。私にとってイエスはパンクロック不倶戴天の敵リック・ウェイクマンが長く在籍したという天敵みたいなバンド。しかしそんな私でも聞いたことのある曲がかかりました。スクワイアさん、つい近年にお亡くなりになっちゃったんですけどね。リッケンバッカー4000番代の使い手ですよ。モーターヘッドのレミー氏なんかと同じく。
 まぁレミー氏はベースアンプのイコライザー低音部をゼロに絞りきるっていう異常な方で、元をただせばリズムギタリストっていう出自がそのまんまに出ていた人でしたが、なにしろギターがリード弾いている時は何の躊躇もなくパワーコード押さえてますからねあの人。たぶんベースは弦の太いギターであるくらいにしか思ってなかったと思うんですが、まぁそれはさておきスクワイアさんのソリッドで全帯域にわたって満遍なく主張したトーンというのはリッケンバッカーの特質を素直に表現したものと言っていいのではないかと思います。

 何の話でしたっけ。「ミュージック・スクラップ」ですよ。終わっちゃうのか…残念。リスナーのリクエストもいいですけどやっぱり音楽馬鹿一代って人の選曲というのは貴重ですのでまた何かの形でやってほしいなと思います。
 私自身20代の前半から自室で机に向かってひたすらオノレの好きな音楽だけを聞き、そしてまた探し求めるというまさにイン・サーチ・オブ・スペースっていうかホークウインドのアルバムタイトルを借りましたが、簡単に言うと何の得もない半生。私、ブログでは饒舌ですけどリアル人生において他の人と会話することってほとんどないです。しかし膨大な音楽を処理した上で見えてくるものってごくオーディナリーなライフを送る諸氏のソレとはやっぱり違う。もちろん音楽廃人の見る夢が正像を結ぶとは口が裂けても言いませんけど「こんな曲あったのか!」っていう発見は蛇の道はスネークな人の拾い集めた持ち物を覗かせてもらうっていうワクワクにより多く含まれるわけです。

 しかし前言と相反するようですが未聴の楽曲に対しては決して絶望せず予断も持たないってのもまた私の信条ですので、出来うる限りフラットなココロもちでラジオ聴取を続けたいなと思う所存です。

とんできたえらいロボ

fly

 本日はU.K.サブズという英国パンクバンドの音楽に耳を傾けました。初期パンクとハードコアパンクの境い目かなって時期のバンドです。リフでガンガン押す作風。私はこのバンドは大好きで特に20代最初の頃にはよく聞いていました。当時の個人的アンセムと言ってもいいくらいです。
 ちなみに世間的には、と言っても非常に狭いパンクロック界隈の評価ですが、割と1stアルバムが推薦されるんですけど私は2ndが好きです。

 去年、個人的にマイルス・デイヴィスさんの音楽を集中的に聞こうとしたコトがあったんですけど、U.K.サブズに流れてしまって失敗しました。というのも『カインド・オブ・ブルー(デイヴィスさんのアルバム)』で私のパソコン・ソフト内を検索するとあろうことか『アナザー・カインド・オブ・ブルース(U.K.サブズのアルバム)』も目につく位置に出てきちゃってついそっちなだれ込んでしまったと。
 いやー。チャーリー・ハーパー(U.K.サブズのリーダー)御大もまさか自作とデイヴィスさんの作品に接点があるとはよもや思っておりますまいってコトなんですけど。

 ちなみにこのU.K.サブズってバンドは非常にマメにライブハウス廻りをする人たちで、それが功を奏してかけっこう意外なミュージシャンがファンだったりします。意外って面で一番の代表はガンズ・アンド・ローゼスの方達(U.K.サブズの曲をカバーした)かと思うんですが、私ならではのアンテナ内で申しますとハイパー・バブルスっていうやはりアメリカのシンセ・ポップ2人組バンド。多分ご夫婦だと思うんですけど、好きなバンドリストに名前が載っていたと思います。年齢的にもガンズの方たちと同じくらいかなって感じでU.K.サブズが非常に積極的にアメリカの細かいところを廻ってた頃に少年時代を過ごしたんじゃないかと、まぁ私の完全な妄想ですけど、そう推測する次第です。
 地元の小さいライブハウスでイギリスから来たとんでもないおっちゃん見た!っていう衝撃なんですかね。チャーリー氏はデビュー時に30中盤、割とコロッとした体型、加えて非常なおっちゃん声っていう若さを感じさせる要素に大変にトボしい方なんですけどバイタリティーがまぁ濃すぎるっていうか予備知識なしだと相当驚くんじゃないでしょうか。見た目、寺内タケシと思ったら中身がギター・ウルフだったみたいな。そりゃビックリしても無理はない。

 ついでですんで私ならではのアンテナ内に含まれる情報をもう1件。
 東京は中野区の某有名なショッピングセンターにテクノ・ポップ周辺ではとみにその名を知られた音楽系ショップがあります。そこのご店主は80年代初頭に欧州からイギリスまで巡ってライブを見た。それにとどまらず録音もしておいたってことでディープなマニア諸氏には知られた方なんですけど、この諸録音物件の中にU.K.サブズのライブも含まれます。46分テープものだったため完録に至っていないのが残念ですが、このご店主どうも少年時代からとにかくコンサートの現場で聞いた音は録音できるかぎり録音してるって人みたいで録音が手慣れているというか、かなり音がいいのです。

 私はコンラッド・シュニッツラーというドイツの音楽家が生前に残した自家製CD-Rをこのお店から結構まとまった枚数買っていた時期がありましてオマケとしてU.K.サブズのライブ音源を分けてもらったと。まぁコンラッド・シュニッツラーとバーターでU.K.サブズの音源を分けていただいたってのもすごいハナシですけどね。けっこう真逆ですよ。音の傾向として。

 U.K.サブズのライブを具体的にしますと「live in london at lycum 1980_10_19」です。2ndアルバムが出た後のツアーだったのかな。「イエー・バッキン・ランダンッ!」とかチャーリー氏がガナなれておいでですので凱旋ライブですよね多分。ツアー大団円って感じのバンドもこなれた大変に素晴らしい瞬間を捉えた録音です。
 私の気のせいかもしれませんがニッキー・ギャレットのデカい音に隠れて控えめにもう1本のギターが鳴っているような気もします。一瞬5人編成だった時なのかも。

 まぁ私に言えるのは以上です。奇跡的な確率で私のささやかなブログに訪問される方の中にテクノ・ポップ周辺とU.K.サブズの両方を激愛する方がもし居たなれば上記情報が役に立つ瀬があるのかもとカヨーに思う次第です。わかりませんけどね。