きのうの夜、もう寝るまぎわでしたが「ピエール・アンリ殿が亡くなられた」と知りました。ご冥福をお祈りいたします。
下の写真は私が持っているアンリ殿のボックス。CDが4〜五枚入っています。感想としては「サイケ・ロックの方を買えばよかった…」っていう感じもかなりあるんですけど、そんなに悪くもないです。
アンリ殿は作曲家です。現代音楽にミュージック・コンクレートっていう分野があるんですけど、そのあたり。戦後すぐくらいに成長していった分野ですね。
しかし私は芸術的なところにはあんまり興味がなくて、テクノ・ミュージックの原点みたいな感じに捉えています。電子音がよく出てくるんですけど、キレイ系じゃなくてけっこうエグい。サイケ・ロックとか聞くとまさに1発で理解できます。若者文化に融和的であったらしいのですが、それもムベなるかなって感じです。
電子音の他にはこのボックスの内容からですと人の声もよく出てきます。これまた「ヒエッ」とか「ギョエッ」、「ンカポカポ」とかのアラン・ヴェガ的っていうんでしょうか、スットンキョーなスットコドッコイ。
がしかし私だから「そう聞こえる」のであって一応ちゃんとした「芸術」ですよって言っておいたほうがアンリ殿に対して失礼のない態度かなって気もしますね。
下の写真はCDのブックレットにのっていた写真です。
こんな感じのお部屋で作業をしていたようですね。少なくとも3台のテープレコーダーがあって、上の1台はオシレーターでしょうかね…。アンリ殿が手にしているのはテープリールが入っている箱なのかな。
アンリ殿の師匠はピエール・シェフィール様って方で、この方も大変にそのスジでは有名なんですけど、アンリ殿に比べると音源の数は少ないんですよね。その辺がナゼなんでしょ的に疑問なんですけど、まぁ見方を変えればアンリ殿の未聴音源は私にとってはかなりまだ数多い。コツコツと聞いて、出会っていきたいなと思う所存でございます。
――――――――――――――
そうそう。今回の訃報を受けてネットを見てまわっていたら高木完さんのラジオ番組のアーカイブにいきあたりました。
先月に、はからずもアンリ殿を取り上げていたっていう内容だったのですが、非常に興味深かったです。
やっぱり音楽が好きで好きでしょうがないって人の話は聞いていて面白いですね。
やっぱりそういう人って「この曲なんだろう?」とか「もういっぺんあの曲を聴きたい!」とか、非常に執念深いものなのだな、と思わされました。とても他人事とは思えないワケなんですけど、音楽ってスゴいですね。