今日もお庭の手入れです。
草がボウボウですので引き抜いたりむしったりしました。
お昼過ぎから、徒歩圏内にある市の博物館に行きました。
「鳥の目で見た富士」~鳥瞰図(ちょかんず)の世界~という企画でした。
簡単に言うと上空から見た絵地図です。
もちろん富士山中心です。最近の富士市内は「富士山が世界遺産になりました!」という趣旨のノボリが目につきます。
それはそうと鳥瞰図なんですが、なんでも大正から昭和にかけて、鳥瞰図を作って観光客を呼ぶ事が流行したのだそうです。鉄道が日本のソコカシコにしかれて、庶民も移動がしやすくなったんですね。レジャーブームってヤツなんでしょうか。
この鳥瞰図の世界で筆をふるったのが、吉田初三郎という方だそうです。この方の手がけた鳥瞰図を中心に展示が組まれていました。絵の枚数が豊富でした。目で見て楽しく、また当時の時代感も伝わって来て興味深い展示でした。
吉田初三郎という方は、元々はシリアスな画家志望であったそうなのですが、商業画家に転身されたという事でした。基本がしっかりされている方ですので実力充分。何枚かの絵にはそうした本格指向のかいま見られる部分もありました。
デフォルメが強烈で工夫の跡が見られました。私も仕事で地図を描く事があるんですが、わざわざ絵で地図を起こすからには、それなりの配慮が求められます。私は「上手なウソ」と呼んでいます。パッと見て分かりやすくする為にはたくさんウソをつかなくてはなりません。まぁ他の普通の絵でも省略だったり強調って言うのは必要で、それもウソと言えるのかもしれませんが、地図という厳然たる事実を絵に写す際に求められる人の目と手のワザって言うんでしょうか。
私が描いた地図が、当地の店舗などでコピーされて貼ってあったりするとすごく嬉しかったですね。「そうだろう? 極力分かりやすいように描いたんだよ!」てなもんです。ささやかな誇りですね。
ここから話はガラッと変わりますが、常設展示のエリアで配布されていた無料文書に、私が先日訪れた今宮浅間(いまみやせんげん)神社に関する言及がある事を発見いたしました。これから読もうと思います。