かなりがんばりましたが。

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 てごわいです。
 今日からシンセサイザーの録音に移りましたが、ちゃんと完成したのはベースくらいです。
 なんとかシンセの録音を、あと2日くらいで済ませたいのですが…。
 早く曲を完成させて、自作アニメと合わせてみたいものです。
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 今回、試してみたボコーダーのセッティングを記しておこうかな、と思います。
 自分で忘れないようにという意味もあるのですが、ご興味のある方はどうぞごらんください。
(最近は、記事を2分割するというのはムダかなと思って、あまりしていなかったのですが、今回はどう考えてもこんな内容を喜ぶ人は、多く見積もっても数人…というワケで分けました。)


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 (以下の画像は、クリックすると全て大きくなります。)
 上の図が、今回の全体の流れを図示したものです。
 やっぱり今回のポイントは歌を2系統に分けて処理した事ですね。
 BOSSという会社のギター用のエフェクターを使ってフタマタに分けました。松下幸之助もびっくりです。真面目な話に戻しますが、ここでマイクからの音量が安定するようにコンプレッサーをかけたり、イコライザーで危ない音域を削ったりしました。
 ボコーダーって予期せぬ音量の突出がママ起きる機械なんですけど、なるべくなら未然に防ぎたいという対策。しかし効果はそんなに大きくないです。肉声って難しいです。
 マイクからの歌とシンセサイザーの音を混ぜる事でロボットみたいな声になる…というのがボコーダーのだいたいの仕組みです。
 先日もご紹介した通りですが、今回は、古い機械の味と、新しい機械のクリアな音を混ぜてみました。
 それらの信号をミキサーで処理しました。ミキサーに内蔵されているコンプレッサーを強めにかけました。ボコーダーってとにかくレベル管理が大変です。この後、さらに録音出来た歌素材をパソコンで処理したというのは、昨日に書いた通りです。本当にもうどれだけ手間がかかるんでしょうか。
 新しいボコーダーの方は、言葉の明瞭度を得るのが目的ですので、イコライザーで低い方の音は削りました。中低域のジョワジョワする方は、古い機械の方に任せた感じです。
 そのあとはベリンガー3兄弟に働いて頂いたというわけです。
 オートパンでユラユラさせて、新旧のボコーダーの音が、左右に入れ替わり立ち替わりのジェットストリームアタック城達也。
 ディレイはダブっぽい非常に大胆かつ知能指数が低い感じの処理を1発使いました。今回の曲はレゲエっぽいんです。
 最後にリバーブに良く浸けて出来上がりです。
 なぜベリンガー3兄弟のごやっかいになったかと言うと、こやつら低価格エフェクターのくせに、完全2系統のステレオ処理が可能な不届きものなんですね。
 前述の通り、今回は2機種のボコーダーがつかず離れずな感じを演出したかったので2系統の道筋は死守したい所存でした。
 ベリンガーを使うスーパーギタリストでもたまにはアンプを2台用意してリバーブをステレオで広げるという試みをする人が居て不自然な事は無いと思いますが、オートパンの2in、2outは恐ろしいですね。私みたいな部屋で何か録音するのが好きな人とかじゃないと、おそらく2系統は使わないんじゃないでしょうか。しかもこのオートパンは2千円です。1系統が千円ですよ。びっくりしますね。中にはオガクズじゃなくてちゃんと電子部品等が入っているようです。
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 こちらが、この数年使用しているマイクです。私のアタマが大きいせいか、長くつけているとコメカミが砕けそうになります。
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 こちらがボコーダー、2機種です。右側の一番手前にある方が新しいボコちゃんです。不良品を再生させたという大安売りの品を買いました。
 奥の方の黒い外観で、スイッチとかノブがついているのが古いボコーダーです。せっかく写真に撮るというのでランプとかが点灯している様子を捉えたかったのですが、フラッシュを焚いたために全てが台無しです。
 古びた感じで冴えない外見に映るかも知れませんが、ボコーダーの中では名機とされるものです。まぁとは言え古い世代のボコーダーって、全機種合わせても大した数が無くって、それらを用いてサマザマな人たちがサマザマな名曲を録音しているので、古いボコーダーだったらたいてい名機だって言う話もあります。
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 こちらはまぁ写真に撮るまでもないかなって思うんですが、ボスのマルチエフェクターです。富士市が世界に誇る優良企業であるところの文化屋楽器店で買いました。所は富士銀座。この銀座がもう平日昼間に行くと人が居なくてスゴいです。追い剥ぎに遭うんじゃないかというサビレ具合。私が子供の頃はにぎやかだったんですけどねぇ。
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 こちらが上述いたしましたベリンガー3兄弟。ネットの動画サイトなんかを見てると毛唐であらせられるオンカタガタはベリンジャーとか発音してますね。下に少し見えているのはヤマハのシンセサイザーです。
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 こちらはアメリカのアレシスという会社のシンセサイザーです。こちらの音をボコーダーに突っ込んだと。
 画面はエンベロープの設定画面を示しています。アンドロメダって言うシンセなんですが、エンベロープのスロープを選べる所が良いですね。ゆっくりせり上がって来るじれったい音などには特にありがたいです。カスミのように現れるのか、グイッと勢い良く立ち上がるのかが選べると言った次第です。それと任意のポイントでループがとれますから、トリッキーな音作りにも大丈夫。それでいて基本的にはADSRなんで素早く簡単な設定も出来ます。実際の所ほとんどの音はそれでカバー出来ます。リッケンバッカーのギターについてそうなゴツゴツしたノブもうれしいですね。気分的には若干のレミー・キルミスター。ノー・クラス。ラブ・ミー・ライク・ア・レプタイル。
 まぁエンベロープに限らず、全体的にかなり細かい設計です。素晴らしいと思います。
 上にビニールのヒモが見えているのはこれが無いと倒れちゃうからです。お見苦しくて申し訳ないです。