電子教材、がんばります。

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 今日は割と調子が良くて、1日のノルマに定めた量をこなせそうな気配です。
 しかしここまでに積み上がった遅れの分を取り戻すまでには至っておりません。
 そろそろ納期も近づき始めております手前、なんとか挽回したいですね。
 ですがそれらは明日からの課題になるでしょう。
■■■■■■■■以下、『今日の音楽』です。「ちあきなおみ」についてです。■■■■■■■■


 先ほど NHK FM において、ちあきなおみの曲を流す2時間の番組を聴きました。
 作家の村松友視さんの語りで進行する内容でした。
 語る内容から村松さんのちあきなおみを聞き込んだ時間の量と濃さが強く伝わって来ました。ちあきワールドに思いを馳せて多くの景色を心の中に思い描いて来たのだなと思いました。
 何でも自分に引きつけて語るのもどうかと思いますが、私も自室にこもって仕事をする生活が長く、そのほとんどを音楽と共に過ごして来たので、つい共感してしまいます。座業かくあるべし!とは言わないんですけど、こんな生活をしている人の多くは、好きな歌手とかバンドに、思い思いのスガタカタチを思い描くものなのではないでしょうか。
 松村さんが、ちあきなおみの歌に出会ったのはデビュー曲の『雨に濡れた慕情』だそうです。これは大変に素晴らしい曲で、曲も詩も素晴らしいのですが、やはり歌がスゴい。これを歌った時にちあきさんが21歳だったといいますから驚きます。
 私が『雨に濡れた慕情』を聴いたのはもう20代でした。やはりNHKのラジオを聞いていたんですが、私はあまりFMは聴きません。もっぱらAMなんですが、NHKラジオはたまに非常に濃い番組があるのであなどれません。
 『雨に濡れた慕情』の作詞をされた先生自身をゲストにお呼びして、その仕事を振り返るというプログラムでしたが、録音現場に立ち会って、改めてその歌唱に感嘆したというエピソードを昨日の事のように語られておりました。
 私も大変に驚きました。ちあきなおみと言えば割と『喝采』に人気が集まりがちではないでしょうか。しかし凄い曲を私は見落としていたのです。
 多少の努力の後に音源を見つけて買いました。2枚組のCDで、『恋すれど廃盤』というようなタイトルのオムニバスです。なかなか良い内容でとても楽しんだのですが、当然ながら繰り返し聞くのは『雨に濡れた慕情』です。聞き惚れるというカタチですね。
 耳馴染んできますと、歌はもちろん楽器の演奏がまたとんでもなく素晴らしいという事に気付きます。そしてある異音にも気付きました。何かのパーカッションが聞こえるのです。何だろうと思って注意をこらしてみると、完全にベースの音と連動しています。どうやらこれはベースのピッキングの音かなにからしいのです。
 ここでまたパンク方面に話が傾くのが大変に私らしいんですが、サイコビリーのスラップ音のそれに近い性質なのだなと、納得する私でした。
 サイコビリーというのは大変に力の余った時期を過ごす若年層を主に聴取者に選んだような極端な音楽なのですが、黎明期のロックンロール。ヒルビリーやロカビリーを現代に蘇らせると言った趣向を有した音楽です。きちんとお話しすると、その前段階にネオロカビリーという活動があって、それに依拠する部分も大です。
 サイコビリーはウッドベースの役割をとりわけ重視する音楽形態です。もっぱら弦を引っぱって指板に打ち付けてバチコン、バチコンと鳴らす訳です。
 大音量のバンドの中ですので、ウッドベース本来の生音はほとんど意味がなくて、電気的なピックアップを装着して音を拾います。音程を拾うピックアップの他に、バチコン音用のピックアップを指板の裏に仕込む場合もあるようで、いかにスラップ音を大事にしているかが伺えます。巨大な筐体を利用して音程とスラップ音、双方のバランスを取る小さなミキサーを装備している場合もあると聞きます。

 続きは明日に記そうと考えていたんですが中断しています(後年追記)。