夜間に自転車で、坂を少し登りました。

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 昨日から手を着けた、小さなイラストを仕上げて、先方にメールでお伺いを立てました。
 先日に納品した、見開きイラストの伝票を、書きました。

 伝票を郵送する為に、郵便局へ行く事にします。もう夕方。日が落ちるのが早い為、真っ暗です。
 ロード系の自転車(新しい方と称していますが)にLEDライトを装着する為の装置の用意が、依然、整っていないのですが、この機会に、ライトの明るさや、使い心地を実地でテストしたい!…という訳で、ハンドルにタイラップを用いていささか強引にライトを取り付けてみました。
 いざ出発です。
 暫定的な取り付けですので、ベストな角度がとれない為、ちょっともどかしい照射角ですが、なかなかの好印象です。
 このライトを手に入れたときの感想は「ちょっと明るすぎるかも…。」「ひょっとしたら2本は不要だったかもしれない…。」と言うものでしたが、結論を申しますれば、正解だったようです。
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 富士宮市街にある本局のポストに、伝票の入った封筒を投函。ここまでは幹線沿い。街灯が明るい為、何の問題もございません。点灯しているライトは1本だけです。
 少し進んだ後に、角を折れて北進します。この道は、「表口登山道」と申しまして、富士山を登る人が利用する道です。と言っても幹線を折れたあたりは、まだ単なる生活道路で、至ってにぎやかです。
 例によってハァハァ、ゼイゼイ言いながら坂を登っていきます。
 しばらく進むと俄然、寂しくなってきます。民家も街灯も途絶え、響くのは自分の息遣いのみです。たまに通る自動車のライトに励まされながら進みます。
 このあたりで、ライトを2本とも点灯させてみました。細かい調節が出来ていないので、ほぼ同じ場所を照らす形になり、イマイチ”2本分”のご利益に薄い気がしますが、とりあえず明るい事は明るいです。古い自転車に付けている照明装置に比べれば、格段の明るさ。清水の舞台から飛び降りる心境で買ってみたLEDライト2本でしたが、余分な投資では無かった事が分かり、安心しました。
 それはそれとして、この道、「表口登山道」ですが、これがまた、ダラダラとした傾斜が続くキツい道です。
 もちろん本日は、時間も遅いので、”登山”とは呼べない高度で切り上げる予定ですが、それでも500メートルほどあります。
 まわりは真っ暗で、非常に心もとありません。ストレートに表現しますと、相当に怖い。脇から小動物でも飛び出して来よう物ならひっくり返ってしまうでしょう。
 本日は半月に近いお月様がよく見える晴天でしたが、道路を明るく照らす程には望める訳もありません。
 私は夜間に自転車で走る事自体は珍しくないのですが、たいてい街灯は灯っておりますので、こんなに暗く長い道を走るのは初めてです。
 ライトのテストをするだけなら、もう引き返しても良いのですが、これが中々出来ません。せっかく途中まで来たんだし…みたいな、戻ったら損!みたいな、心内の葛藤です。
 そんな事を考えている内に、案外早く目的に定めていたガソリンスタンドに到着。
 実は、数年前に1度、古い方の自転車で同地点まで上った経験もあるのですが、体感的にはかなり違います。しかし、こういった印象は、体調や、外気温によってもかなり変動するので、あまり真剣に捕らえる物でもないかも知れません。ましてや、本日は恐怖に突き動かされたという要因も多分に含まれています。「楽に感じたらそれはそれで良いじゃない。」という事にして帰路に突入です。
 ガソリンスタンドを右に折れます。ここから先は、先日の白糸の滝からの道のりと同一。ですが、やはり真っ暗ですので、恐怖の連続でした。ケガをしてもいけませんので、ゆっくり走りました。やがて大淵と呼べるあたりに入った頃に、火災予防の「カンカーン、カンカーン」という鐘の音をスピーカーから流している消防関係の車に追い越されました。この車が背後からゆっくりと近づいてくるので、非常に怖かったです。
 丸火自然公園の中を通って下ります。先ほどから「怖い、怖い。」と連呼していますが、この道中も怖かったです。しかし客観的に見れば、夜道をゼイゼイ言いながら自転車を走らせている男も、相当に不審であったかも知れません。
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 帰宅すると、お伺いを立てていた先方から、メールにて返信があり、イラストに若干の修正が入りました。
 これに取り組まなければいけません。