変曲『Laughing Moon』出来ました。

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まずは進行していた仕事のお話。見開きのイラストの着色ですが、終わりました。

すでに完成済みのイラストも合わせて再確認。手直しをしました。やはり後日改めて見直してみると直しておきたい点が目につくものです。

ともあれ副読本のイラストの仕事(14点ほど)に、ひと区切りがつきました。
先方からの訂正指示が入る前に描き始めたので、完全な見切り発車なのですが、今日から新規の仕事が入ってくるため、先回りして仕上げてしまいました。時間はありましたし。
経験上おそらく7~8割は訂正無しで使えると思います。訂正が入ったとしても、配色などは流用出来る可能性が高いでしょう。何より心理的に「一応、終わっている」という状態にあると落ち着くのが大きいです。
それにしても、今回の仕事に含まれる「見開きイラスト2件」は町の様子を細かく描くイラストでしたので、手間がかかりました。
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少し時間が空きましたので、2週間ほど前にアウトラインだけ作っておいた小さな曲を仕上げました。
『Laughing Moon』という2分45秒の曲です。BPMは200。速いです。

laughing moon _1.mp3←ダウンロードして聴こうか、という方はこちらを右クリック的にご保存どうぞ。

2小節のループ。延々と繰り返す曲です。各パートをミュートして起伏を作りました。音符的にはおそろしくシンプルな曲。ドラムとベースとSEだけの構成です。3時間ほどでアウトラインは出来ました。
しかし細かい調整などに、もう3時間ほどかかりました。このような曲を趣味で作っている方ですとお分かりかもしれませんが、2小節程度のループなら何の構想がなくても適当に生まれてしまうものなので、重要なのはむしろ後行程。すなわち調整とか構成作り等々にあるのかな、という気もいたします。
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(以下、制作メモ)
音符的にシンプルな曲ですが、シンセの音色にはこだわってみました。
シンセは全て DOEPFER MS-404。アナログ・モノシンセです。
ベースを2種類。割と普通のベース音色ですが細め。ベースが2本並走する曲ですのであまり太くしない方向で整えました。というか、MS-404を購入後、14年ほど経ちましたが、初めてベースとして使いました。
もう1本のベース。こちら、音色的にはもう1本と殆ど変わりませんが、曲中で自由に音色を変化させています。なんて申しますか、『シンセ・フリースタイル』って感じでしょうか。私はこの手のシンセをグリグリと自由にいじってハイ、オシマイみたいな形式が非常に好きです。
いつもの外部エフェクト、BOSSのGT-8でステレオ・ディレイなどをかけて広げています。
続きまして、SE的に使用したシンセ音・2種。こちらも同様にMS-404とGT-8のコンビです。今回、作業時間が短くて済んだのは機材も接続も全部共通というのが大きいかもしれません。
『ピギョ~ン』という音は、MS-404だけでは詰められなかった為、GT-8のオートワウを併用しました。ちょっと歪ませすぎてノイズが乗ってしまったのが痛恨のミス。
もうひとつのSE。人が笑っているような『ハハハハハハハ…』と聞こえる音はMS-404のフィルターセクションの良く効くLFOを最大限に活かしたもの。この音色は気に入っています。私としては今年最初のヒット。カットオフとレゾナンスの微妙なさじ加減で人の声に似たトーンを作りました。更に、GT-8で歪ませて中域にピークを作った感じです。
『Laughing Moon』という題名は、このシンセ音から着想しました。お月様がビョ~ンと現れて笑い転げると言った感じです。安部公房のエッセイに『笑う月』という1編がありますが、そちらとは無関係です。
以上でシンセ関連のメモは終了。改めてMS-404の素晴らしさを実感するような作業でした。しかし実は悩んでいることもありまして、MS-404は非常に使いやすく、かっこいい音の出る音源ですが、私も40代半ば。この先に残された時間のことを考えると、他のさほど活用していないシンセのことが気にかかります。今後はそちらも深く使ってやりたいと思う次第です。というかMS-404のLFOが素晴らしすぎるんですよね。可聴域に達する勢いまで伸ばせるし効きも良い。飛び道具に最適。シンプルなモノシンセにワイドなLFOを2ヶ追加しただけでこの出音の広さ。発想の勝利です。フィルターにちょっと癖があるというかレゾナンスのスイートスポットが狭いことで有名ですが、さすがに10年以上愛用しておりますので、問題はありません。
最後にサラッとドラム関係についての言及を済ませることにいたしましょう。
全てサンプル。TR-606です。サンプリングCDの『ダンス・メガ・ドラムス』。これが古い素材でございまして、記憶が確かならAKAI S-1000の頃に発売されたものではなかったでしょうか。懐古モード全開でございます。当時は手が届かず、イシバシ楽器新宿店の1Fフロアで指をくわえて眺めておりました。イシバシ新宿は割とフロアの変動が大きいお店で、シンセ関連が何階に存在していたかを思い出せばだいたいの年代の記憶も同時によみがえるといった便利な楽器店ですね。
それはともかくこのサンプリングCD。割と近年になってからやっと買えたものです。
バスドラムとスネアはエフェクトでかなり変形させました。
シーケンスと録音には、いつものAKAI MPC1000。OS 2XL。ベースのフリースタイルの部分はオーディオ・トラックを使いました。