アニメ化帝国〔デメニギス(21)〕

 本日のアニメも音が出ます。

 「そういう さかなが ぼくたちデメニギス」の部分です。

 大きなデミニギスが横切っていく構成にしました。

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 本日もイラスト作成とは別の作業をしながらラジオ番組を聞きました。

 NHKラジオの「聞き逃しサービス」を利用して、主に戦争関連といいますか、去る8月15日あたりの放送です。

 「アナウンサー百年百話」では戦時中のラジオ番組「小國民の時間」の紹介。それと、玉音放送時におけるいわゆる反乱軍の妨害交渉について。しかしその様子は狂信的なものではなく、ごく冷静に伝えられたものであった。当時の実情を正しく伝えたいという内容のものでした。

 同番組「アナウンサー百年百話」につきましては、この前の回で「ラジオ太郎」という、私は初めてそうした番組があったと知りましたが、いわゆる国威発揚と申しますか、平たく言って軍国主義の浸透を目指す、みたいな内容であった、またその狙いなどについて当時の資料から学びました。

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 「こどもの見た引き揚げ」という番組も聞きました。今の北朝鮮から1年半かけて博多港まで家族6人で帰国した話。これは奇跡的な話だと思うんですが、内容は非常に厳しい。マラリアにかかって九死に一生を得た話、助けてくれた医師と朝鮮の家族の存在が印象に残りました。あとは戦後の日本の描写。何も無くなってしまったんだが、不思議に嬉しく笑いもあったということでした。

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 保阪正康が語る昭和人物史スペシャル「日本の敗戦、そして復興 ~明治17年生まれの功罪~」。ちょっとタイトルが長くて、普段ラジオを聞かない方にはわからないと思いますけど、保阪正康さんと宇田川清江さんが長く続ける番組の特別プログラムです。

 山本五十六さん、東条英機さん、石橋湛山さん。の人生だったり成したこと、それと日本のその時々、お三方について言えば、その視点、ものの考え方の違いについて考えていったと思います。

 みなさん同年生まれであって開戦時には57歳。日本を動かす立場にあったということなのです。

 番組後半では主に石橋湛山さんについて語られたと思います。ここで思想史家の白井聡(さとし)さんも加わっての展開。

 白井さんは石橋湛山については思い入れがあり、そしてまた第35回石橋湛山賞を受賞している、その時はとても嬉しかったということでした。私情とかではなく原則にあくまでこだわりそこから出発して正道を探るという点に惹かれるのかなと放送を聴きながら思いました。

 私は白井さんのことはよく知りません。鈴木邦男さんとの共著「憂国論」でわずかに触れた程度です。感想としてはまぁ鈴木さんのパーソナリティというか柔らかな語り口が多く印象に残っています。今ちょっと読み返してみたらやっぱりとてもおもしろいので、このあと寝る前にまた読んでみようと思います。

 番組の内容に戻しますが、白井さんが引いた石橋湛山の語ったという「小日本主義」であるとか対アメリカについての自主独立。石橋内閣がもっと長く続いていればあるいは今の日本のあり方は違っていたのではないか。等々。その通りだなと思いました。

 番組最後のまとめとしては、教育が大事。戦争のことをよく知る。みたいな感じだったでしょうか。とくに「先の大戦については年がら年中知る、考える必要がある」という白井さんの提唱めいた発言についてもその通りだと思います。前に当ブログに書きましたが、先の敗戦については日本人が陥りやすい全てのダメな要素が凝縮していると個人的には思っています。間違っているのに非常に魅惑的に見えてしまう深い罠ですよね。昨今、戦前復古的な動きもありますけど、なんちゅーことをしてるんじゃと思います。あれはダメ。また大変なことになると危機感モリモリの私なんですが、まぁそれはさておき意義深い放送内容だったと思います。

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 それと、「高橋源一郎と読む「戦争の向こう側」」という放送番組の前半を聞きました。「戦時下の発禁処分」について。「新興俳句」というものがあったと初めて知りました。

 本日は以上です。