セキセイインコ帝国〔16〕

 おなかを地面につけて足を開いているインコさんのイラストです。

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 お昼過ぎに市内の税務署に行ってきました。確定申告です。今日が受付の初日。「どれくらいの人が並んでいるんだろうか?」。私はこんなに早い日に来たことがないというか夏になってから申告することも珍しくなかったため興味津々でしたが。受付窓口がふたつありまして、ひとりの先客がいるだけでして、つまり待ち時間ゼロでした。

 最近は電子申告もありますし“紙”で持って行く人は少ないのかもしれません。郵送っていうのもありますしね。

 私の場合は昔からの習慣で紙に税務署のハンコをポンと押してもらわないと申告した気がしないので、仮に将来「もう紙での申請は廃止です!」ってなるまでは窓口に用紙を持って行こうと思っています。

 それはともかくスッキリしました。早めにすませると気持ちが良いですね。この先の人生は「早めに申告する人」でいたいなと思います。

 明日からはまた別の作業を進めます。がんばらないといけません。

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 ラジオ日記です。

 ラトルズっているバンドの曲を聞きました。ほぼ初めて聞く曲ばかりの数曲。

 ラトルズというのはビートルズのパロディバンドです。どの曲も良くできていて、聴いて楽しく感じましたが、あえて言うなら知らなくても良いバンドかなと思いました。

 以上はNHKラジオ第1「らじるラボ」より。木曜日担当の俳優・六角精児さんの企画・選曲でした。

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 今日は特別に「らじるラボ」のアナウンサーであるNHK吾妻謙さんの選曲も聞きました。吾妻さんの人生の最初の頃を彩った名曲の数々。

 ハービー・ハンコックさんの「ロックイット」や、日本のアイドルグループであるスターボーの「ハートブレイク太陽族」などを聞きました。

 「ハートブレイク太陽族」は後年になって「テクノ(ポップ)歌謡」のカテゴリに入れられておりますね。マしかし当時の私個人の感想ですが別にテクノポップとは思っていませんでした。「企画ものだな!」とは思っていました。わかりやすい繰り返しの音形が反復するっていう構造でもありませんし。“歌”としては良いなって思いますけど。

 単に製作した人たちがテクノポップのド真ん中っていうことと、存在としてのインパクトから昔を懐かしむ人が「テクノ(ポップ)歌謡」のカテゴリに入れてるだけじゃないかと感じています。

 私にとっての「テクノ(ポップ)歌謡」は何かって考えますと近田春夫さんの「あぁ、レディハリケーン」です。これはもう当時大衝撃でありまして、ケレン味が効いてるっていうんですかね。キッチュなSF風味っていうか。大好きでした。それでいて非常に「歌謡曲」っぽくできてます。

 調べてみますと「あぁ、レディハリケーン」って1979年の歌なんですね。YMOが1978年からってことなんでそこから数えると今年は45周年ですか。大変に昔の出来事ですね。

 そうだ。1979年って言えば松田聖子さんのデビュー時ですね。「あぁ、レディハリケーン」も化粧品のCMソングでしたし、松田さんもなんだっけ洗顔剤か何かのCMだったと思います。

 私が極端に世のアイドル事情にウトいって話は何回かさせていただいたと思うんですが、松田聖子さんもそうでした。私これは強く世に訴えたいんですけどアイドルの人の芸名はパッと見て「これはカタギじゃないな!」って名前にして欲しいんですよね。新珠三千代とかね。鳳蘭とか。水の江瀧子とかね。タトエが古いですけど。栗原小巻とかね。じゃないとアイドル方面に関心が薄い人だとわかんないんですよね。そのへんの一般人と区別がつかないんですよ。

 当時のことを書きますが、ある日の朝に私が中学校に登校して教室の黒板を見るとデッカク「松田聖子」って書いてあるんですよね。女子が書いたみたいでしたけど。「松田さんがどうかしたのかな?」って私は思いました。

 ところが次の日だったかその次だったか忘れちゃいましてけど、またもや黒板に「松田聖子」って以前の書き方よりも数倍の熱量で書かれたことが伝わってくる熱気ですよね。もう猛烈に「松田聖子」だったんですよ。

 即座に私は「他校の「松田聖子」とやらに大変な敵愾心を抱いているんではないか! 女子の不良グループが!」と体内の緊急ブザーが鳴り響きまして。「こりゃもう戦争」だと。「きっと校舎の中をモトクロスのバイクにまたがった暴走族が駆け巡ったりするんだ」と。「ケガしないように気をつけなきゃ」と緊張感に身が引き締まる思いでおりました。

 ところがその日の夕食だったかにテレビを見るともなく眺めておりましたら割とその当時よく放映されていた洗顔剤のCMの若い女性のどアップだったかの下の方に「松田聖子」っていう文字が書かれているのにようやく気付きまして。「なんだコレだったのか!」。非常に安心しました。「校舎の中をバイクが走り回ることもないし、運動場でタカハシレーシングの人たちが車をグワングワン暴走させることもないんだ」と悟り、ホッとして体の中の緊張感が氷解していくのを感じたのでありました。

 マ以上、芸名が普通の人っぽいと、その事情が伝わってない人にとっては時に無用な緊張感を強いたりしますよ、っていうお話でした。ココまで読んでいただいてありがとうございました。