デスモスチルス帝国〔10〕

 のんだくれてグウグウ寝はじめてしまったデスモスチルスのオジさんのイラストです。

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 今日は1日ゆっくりしてイラストを描いたり体を休めたりしました。

 午後に友人を通して古いお友達の死を知りました。ご病気だったそうです。

 もう全然付き合いはなかったですけど、高校生の頃にAC/DCの「フリック・オブ・ザ・スイッチ」をカセットテープにダビングしてくれた大恩ある友人でした。今夜は全曲聴いて彼を偲ぼうと思います。ライジング・パワー。比較的人気がない盤として知られるんですが、私はもう超絶的に大好きな盤でして傑作だと信じて疑っておりません。何度聞いたことか。大人になった後にCD盤を買いました。ブライアン・ジョンソン絶好調ですよ。

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 ラジオ日記と個人的な音楽聴取のメモを記しておこうと思います。

 NHKラジオ第1「文芸選評」。短歌の日。先生は野口あや子さん。

 「でも」からはじまる歌。

 「でも…」というと、ネガティブな内容を連れてきそうな言葉ですけど、ひっくり返してむしろポジティブに詠んだ歌も多かったです。

 ラジオを聞いていて選者の野口さんの「短歌の表現出来る範囲をもっと広げたい」という気持ちを感じました。近年はヒップホップに触発された短歌も作っているということでした。

 「女流歌人」というくくられ方にも抗したいという気持ちもあるのかなという印象。まぁシンプルにみんな「歌人」で良いですよね。なかには「女流歌人」が気に入っている当事者の方もいるかもしれませんが。

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 NHK・FM「世界の快適音楽セレクション」。ひさしぶりにリアルタイムで全部聞いたという気がします。選曲家は湯浅学さん。

 エレキギターの入った面白い曲がたくさん知れたという感想です。あとで録音しておかないといけません。

 テーマは「ぴょんぴょんの音楽」。

 「ジャンプ」でありますとか「ウサギ」「カエル」などにちなんだ曲を多く聞きました。

 番組内で披露されたゴンザレス三上さんのお話で、テレビの仕事でアヒルとお散歩するみたいな企画において、「アヒルは水浴びが好きだからなのか、少しでも水辺が近いと察知するとすぐに毛づくろいを始めて入水の準備を始めてスゴい」んだとか。面白いエピソードだと思いました。

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 私にとっての「ぴょんぴょん」を紹介して終わりにしようかと思います。

 「ジャンプ」の系譜なんですが、Lisaさんの楽曲「Jump Shout」ですね。1982年の古い曲。ハイエナジーとかのジャンルになるんだと思います。

 良いギターリフを備えた曲なんですけど、若い女性の内側から弾け飛んでくるような情熱っていうんでしょうか。

 あらためて「ハイエナジー」というジャンルについて調べてみました。

 全盛期は80年代半ばと定義されているようです。これは知りませんでした。私にとってはパトリック・コウリーさん、シルヴェスターさんとかがセンターラインだと思っていたのでむしろ80年代初頭その前後みたいな捉え方をしていました。しかし「フォーマット化されて大盛況」であるとか、その後のユーロビートへの接続を考えると80年代半ばをピークと捉えるのが正解なのかもしれません。とりあえずあまり詳しくない私にとっては大勢に従うのみであります。

 私の好きな「シンセポップ」に「ハイエナジー」は隣接するという認識です。

 私のそれほど広くない知見に照らしても「ハイエナジー」が好きで「シンセポップ」を敵視している人なんていう存在はあまり見かけたこともないので、さほどのズレはないと思います。

 Lisaさんの「Jump Shout」に戻しますが、作曲プロデュースは男性おふたりでありまして、片方はメガトロン・レコードの人らしいので、もうこれはパトリック・コウリー直系ですよね。もう片方の人はBarry Beamさんという人なんですが。変名も使っているので一貫してないんですけど、この人の楽曲「Girly Attic Flu」というのがヘンテコな曲でとても私は好きです。つい最近知ったんですけどね。作られたのは古くてやっぱり1982年。「Jump Shout」と同年です。ちゃんとした曲も作りながらヘンテコな曲も自分の活動としては残していたんだなと思うと興味深いですね。

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 古い知人が亡くなったという報せを受け取ったばかりですので、肯定的な気分になれる曲をもう1ヶご紹介して終わりにしましょうか。

 さきほど“若い女性の内側から弾け飛んでくるような情熱”みたいなお話をしましたが、隣接するような気分の曲です。「まるで裏づけはないのだが溢れ出てくる期待感、高揚感」と申しますか。若い時分に誰しもあったのではないかっていう「ウキウキした気分」っていうんでしょうかね。「未来は開けている」って感じ。こちらも私はとても好きな曲です。

 Lipps Incの楽曲「All Night Dancing」です。

 Lipps Incって一般的には「ファンキー・タウン」で知られる1発屋って存在なのかもしれませんが、個人的には「All Night Dancing」の方が断然良い曲だと思うんですよね。

 いかがでしょうか。むやみやたらと肯定的な気分になっていただければ幸いです。