ツノゼミ帝国〔25〕

 ちょっとハチマガイツノゼミさんの描写に悩んでおります。

 とりあえず完成させました。もう少し試行錯誤が必要なのかもしれません。

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 ラジオ日記です。そろそろ番組編成における通常放送が終わりつつあります。

 きのうの夜のNHK・FM「クラシックの迷宮」ですが、エチオピアの聖歌をふたつ聞きました。ローカライズっていうんでしょうか。民族音楽色が濃いように感じました。とても興味深かったです。

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 今この文章はこれも同じくNHK・FMの悪の放送番組「ジャズ・トゥナイト」を聞いています。クリスマス・ソング特集。そんな浮わついたもの聞いていられるかと反発したんですが実際に聞いてみたら良いです。冒頭の1930年代のジャンプ・ブルースっぽいっていうんでしょうか。ファンキーなダンス・ミュージックで。いやー。演奏がキレてましたね。これは大変に素晴らしかったです。今はジミー・スミス氏のトリオ演奏。ギターとドラム。そしてオルガン。ちょっとユニゾンっぽいところもあってギター面も堪能できてよかったです。

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 それと本日最大のお楽しみ企画、カーペンターズの2時間。平松愛理さんと矢口清治さん。意外と2時間がアッという間。リスナー参加の投票数でバラード曲のベストを決めるとかの趣向あり。私は「青春の輝き」に投票しましたが、人気がある曲ですので結果は1位でした。ドラマの主題歌として90年代でしたか使われた経緯があるらしいんですよね。私は見ていないというか内容もよくわかっていないんですが。この頃の私は一人で部屋でイラストを描いたりしながら誰ともしゃべらずに好きな音楽をただ聞いているという生活でした。

 過去の番組内で「青春の輝き」の詩の内容であるとか制作過程におけるエピソードを知って、この曲を聴くと涙ぐんでしまいます。

 番組後半には平松さんのボーカルと、森俊之さんのキーボードだけでカーペンターズの名曲をカバーするという特別な企画。

 平松さん的にはかなりキビしいい音域だったそうですけど、単にまとめるだけでなく強く押すところのパンチも効いていて特に最後の3曲目はよかったです。

 森さんのキーボードは流麗でありながら折り目のはっきりした整理されていて聞く人に良いガイドとしての役割を明確に打ち出す良い演奏。ボイシングにまでこだわったというリチャード・カーペンターさんへの尊敬と敬愛が伝わる内容でした。

 演奏後のお二人の感想としては「カーペンターズを歌と鍵盤1本だけでカバーするのはとても困難」だということでしたが親密な距離の近い雰囲気で良かったと感じました。

 番組で以前にジョー・オズボーンさんのガレージスタジオで初録音をした時の演奏を聞きましたが、編成としてはあれに近いのかなと思いました。

 非常にリチャード氏がドライブしたエレピを弾いていてガンガンとプッシュしていましたね。こんな演奏もできるんだと驚きました。「行けよ! カレン! お前は大丈夫なんだ!」って感じで終始ご機嫌。オズボーン氏と意気投合した後だったのか背中を向けて演奏していても平気な間柄がしのばれるというか。

 対してカレンさんは「お兄ちゃんは黙ってて! 今の私は大変なの!」みたいな先走る兄に対してキッチリまとめようとする生真面目さみたいな表情を垣間見る思いでした。表現者として開花する前なのだろうと思いますが、カレンさんを教えた先生たちの基本に忠実な態度というかアメリカにおける音楽教育の確かさと厳しさをも知る思いです。いろんなことがわかりますね。