ゴ×××帝国〔08〕

 朝に市役所の建設総務の方や道路建設維持課の方たちが町内に来てくれて道路の実況見分を行いました。

 町内に残る私道を市に移管したい。という、我が町内の「市道化委員会」のお仕事の一環です。

 これまでの経緯を記しておきますと、3年ほど前に市から「ここはこう直してほしい。直ったら確認の後に引き取れる見込みです」というような段取りになっていて、言われた通りの工事は先ごろ終了。測量を終え(境界区分を厳密にしないと後々の紛争を呼ぶ可能性があるため市では引き取れないのです)、申請書類を整え、市に提出しました。

 ところがまだ何かあるという連絡がありまして大変に動揺したんですが。

 私が遅刻してしまったため、やりとりの詳細は分からない部分もありますが、補修、改善の必要のある箇所というのは理解しました。私の感想としてはかなり歴然とした部分ですので、やっぱり最初に言って欲しかったなと思いました。

 主に側溝のフタの部分が良くないそうです。跳ね上がりの危険があるので重量のあるものに変更するか、溶接だったり、ネジで固定するとか。

 コンクリートであれば、厚みの目安として10センチくらいないとマズいっていう決まりがあるみたいです。

 確かにうなずけますし、基準があるなら仕方がないですよね。

 問題になっているところは道路の道幅の4メートルっていう基準はクリアしているんですが、自動車がすれ違う時なんかを考えると側溝ギリギリとか場合によってはその上に乗ってよけるとか、退避する余裕がある方が良いのかなって思います。ましてや昨今の物流だったり宅配業のトラックの事を考えると尚更です。

 町内会としては痛手です。しかし将来的に私が死んだ後なんかの事を考えると、この辺の土地をまた誰かに買ってもらえるような水準に保っておくのは大事かもしれません。

 きのう私が市内の北部をさまよったというお話をしたんですが、実はその際に小学校の運動場が視界に入ってきました。体育の授業と思われますけど、先生の前に子供が数人いるだけという光景でした。あれがひとクラスっていうこともないと思うんですが。心配です。

 直後に通りかかった中学校の向かいにある幼稚園からは、にぎやかな声が聞こえてきてどうやら運動場に全園の子たちが集合して行進の練習をしていたみたいで非常に可愛らしかったのと大ざっぱに見て60~70名は居たんで、変な安心をしたんですが。

 子供の数に一喜一憂ですよ。

 しかし将来のことを考えると消滅する町内会っていうのも避けられないのではという危機感があります。

 日曜の防災会議の時に小学校の南校舎の1階を案内されました。発災の際にはこの教室は待機所になるとかですね。しかしやっぱりクラス数というのは非常に減っています。確認できて逆にショックなんですが。

 前にもチラッと書きましたが、うちの町内は新旧の東名高速道路のインターチェンジの中間という、交通的には便利な位置ですので、まだ望みはあるんではないか。

 「生き残り」と書くと殺伐とした雰囲気も出てきますけど、なんとかウマくいくようにしたいものです。実はもうすでに空き家の問題で悩んでいるという区域も出始めているんですよね。市内においては。私の目から見るとメチャクチャ良い住宅街だなっていう場所でも、ちょっとした使いにくさがあると顕著にそうした傾向が出てしまうみたいです。笑い事じゃないです。どうしたものやら。