この時の騒ぎというか過熱状態ですね。スゴかったです。
何もないところにいきなりふってわいた大事件。しかも“事件”って言ったら得てして一瞬で終わってしまって後から来た人には目撃できなかったりしますけど、この件の場合には大きな船がドッシリと砂浜に直立しているワケでして。見に行こうと思えば行って見れてしまうという。
事後たる現状を見るだけでもかなりの驚異です。150メートル級の貨物船が船の大きさとしてどの程度なのか知りませんが、通常は海に浸かっている部分も込みで近くから見上げると「うわー」ってなります。
物体としての説得力がスゴい。
しかもそれが地元の何もなかった砂浜に鎮座しているのです。
時ならぬ大ブームでありまして、近隣住民がこぞってやって来る。しかし船としては安定しているように見えますけど、やっぱりいつナンドキ傾いてドッシャーンって行くかもしれない。危険であると。
そんなワケで24時間体制で警備員の人が常駐するようになりました。
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本日のイラストはそんな様子を図化したものです。
イラストでは猟銃を持っていて「近づくなーっ! 撃つぞー!」っていう感じになっていますけど、これはウソですよ。
それと船体に強力な照明を取り付けてあるかのように描きましたけど、これもイラスト上の効果が欲しかっただけでありまして。全くのウソです。ちょっとドラマチックにしたかったんですね。ホントは、まっ暗な中に警備員の人がテントか何かの中にいるっていう感じでした。夜であれば。
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この船はその後どうなったかと申しますと、「もう海には戻せない」という判断が下され、その場で少しずつ解体されたそうです。解体の過程は私は見ておりませんが。
結局最後まで「倒れた」という報道も耳にしませんでしたので、非常に安定していたのかなと思います。実に奇跡的な出来事でした。