今日と明日のお話はちょっとエロいですよ。
昭和のラブホテルのお話です。
しかし私が利用したとかの経験談ではなくて、「こういうホテルが昔あった」というお話です。
私は東名高速道路の富士インターチェンジの近くに住んでいます。
今の東名高速って新しい路線もありますけど、新旧の東名高速に挟まれるような位置です。新しくできたインターチェンジもそれほど遠くありません。
交通的には便利な場所ですので、最近は特に物流拠点の大きな倉庫であるとかが目立つようになりました。新しい幅の広い道路なんかも整備されています。トラックが「ンガー」っていって走っています。
がしかし昭和の頃はね。特に私たち家族がこの地に越してきた頃にはもっと寂しい場所でした。
人目を避けるという意味ではラブホテルの存在ですよ。
まだ引っ越してきて間もない頃に気づいたのです。夜になるとサーチライトが空を照らしているのでした。
スカーっとね。闇夜を切り裂く光線ですよ。
キレイですし、カッコいいのです。
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本日のイラストはそんな感じを図にしたものです。
カエルくんが相変わらず“飲んで”ますけど気にしないでください。
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しかし私がお昼に歩いて行って「確かこの辺なんだが…」と探索しても、それらしい基地は発見できませんでした。
「基地」だと思い込んでいたのでした。特撮番組の影響をモロにかぶっている年齢でしたから、秘密結社的なアジトの可能性アリみたいに思っていました。
10歳くらいになる頃にようやく「あれは大人の男の人と女の人が利用する施設なのだ」と気づいたのでした。
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しかしよくできておりまして、木々に囲まれて建物は見えない感じで入り口だけがちょっと覗いているというつくりでした。満室の表示か何かがちょっと見えている。そんな感じだったと思います。
サーチライトだけで存在を誇示している感じですね。
夜にならないとわからない。目立たない。そういう建物でした。
このサーチライト・ホテルのすぐそばに、私が通うことになる中学校が建設されたのでした。
中学に通うくらいの年齢ですから「すぐ近くにエロいホテルが建ってる」ってことはみんな気づいていたと思うんですが、申し上げた通り絶妙に隠れていたので不思議と気にはなりませんでした。
ゾーニングとか最近では言われますけど、あからさまにしない方が良いかなっていう物件。それを地味にしておくって意外に大事ですね。
私は実感としてこの点はよく理解できます。