ゴジラ映画に出てくる「ヘドラさん」。この怪獣は、ここ富士市、地元の人間にとっては特別な存在になると思います。
イラストにしてみましたよ。
しかし著作権というものがございますので、私なりに翻案してみました。
仮面ライダーに出てくる怪人「十面鬼」にも似ていると思いますが。
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公害の成り立ちって、第一義的には配慮の足りない企業活動にあると思うのですけど、汚染の原因に対する無作為だったりを支える民衆の気持ちですよね。世論って言えば良いのかもしれません。それらに支えられて立つもの。そうした構図もまたあると思うんですよね。
私が考案したところのヘドラさんは特に意思も持たず何かを発することもないのだけど、その体内には住民個々人としての欲望などが多く埋まっている構造にしてみました。
ブヨブヨとしていて、埋まっている個々の欲望。それ自体は押せば引っ込んだりします。しかし消滅するワケではなくてなんども浮き上がってくる。手ごわい感じ。
想像力の無さと無責任さが招いたモンスターとしての存在です。
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本日は文章が短くまとまりましたので、過去のイラストを再掲しておこうと思います。
まずはヘドロの原因となった工場をロボット怪獣に見立てて、キュウリを投げつけている怒ったカッパさんのイラストです。
背景周囲を飛行しているのは木花咲耶姫(このはなさくやびめ)ですとか役行者(えんのぎょうじゃ)です。このイラストは気に入ってるんですよね。自分で言うことじゃないですけど。
次に映画「ゴジラ対ヘドラ」の冒頭のシーンを描き起こしたものです。
この場面で映る河川は、その名前を「沼川」と言います。
きのうの当ブログで「暴徒化した群衆が工場の正門を倒した」というような記述をしましたが、その裏側に位置します。方角でいうと北。工場の敷地の北側が沼川に接しているという関係です。
沼川にはカッパの伝説が3つくらいあるのだと「鈴川の歴史」という本を読んで知りました。
ひとつは前から私も知っていたのですが、この沼川というのは昔から富士市の“カッパどころ”だったみたいです。
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田子の浦のヘドロを語る際には、どうしても地名としての「鈴川」。それと河川の名前としての「沼川」が出てきまして、錯綜しますけど両者は別物です。別に富士市に何の関係もない方におかれましてはアタマがゴチャゴチャしてしまいますけど、理解していただけると幸いです。