ラジオ体操犬〔28〕

 高齢タヌキさんたちのラジオ体操シリーズの続きです。

 「ンガー」という感じです。

 ───────────────

 あわただしい朝でした。

 まずは月イチの側溝そうじ。8時より。

 9時からは別件の作業のため自転車で外出しました。

 来週の土曜日に「桜まつり」が予定されているのですが、駐車場の整備です。車幅に合わせたラインを引きました。駐車位置の明示なのです。

 正規の駐車場としては、公園にちゃんとしたものがあるんですが、よりたくさんの人が訪れる可能性を見越して、予備の駐車場づくりなのでした。

 位置としては正規の駐車場の奥。そこは貯水池も兼ねています。大雨の際のバッファですね。緩衝地的な存在。けっこう大きな広場といった外観でクルマなら50台くらい停められます。

 私が住んでいる富士市は、北に大きな富士山がそびえている関係で大小さまざまな貯水池がソコカシコに設けられています。そんな中のひとつが公園にもあるのです。

 大雨が降ると雨水が全部、斜面を伝わってザザーって感じに流れていくんですね。水ハケが異常に良いのです。さすが斜面。また富士山自体が必要以上にデカいので集まってくる水の量も多いんですね。降雨量によっては深刻です。

 私が子供の頃など「七夕豪雨」という事件がございまして。市内南部の低くて平坦な地域は大変でした。浸水被害です。あの件以降に新しく作られた貯水池も相当数あるように思います。

 静岡県外の方でも、もしかしたら「ちびまる子ちゃん」の中のエピソードとしてご存じの向きも少なくないかと思います。私自身はあのマンガを読んだことがないのですが。

 本日の作業に戻します。10人くらいが参加。1時間半くらいの作業。その後、公園内での当日の動き、打ち合わせなどをして解散しました。

 役員の人の中のおひとりが「ウチでとれた夏みかん食べて」と持ってくれまして持ち帰って食べたのですけど大変に美味しかったです。なんだかホントに春だって気がしてきます。

 そうそう、桜の状況ですが咲き始めています。木によっては。これは「桜まつり」当日もですね。天候次第ではありますが、来客が見込めるのではないでしょうか。

 ───────────────

 ラジオ日記としてはいずれもNHK・FMですが、まずは「吹奏楽のひびき」。滝廉太郎さんの「花」を元にいろんなアレンジで演奏するのを聞きました。行進曲風にしてみたり。

 つづいて「現代の音楽」。こちらは録音しておいたものを帰宅後に聞きました。

 先週の予告通り、日本の若き作曲家を紹介していこうという企画の始まりなのかなと思います。

 今日は井上渚さんの作品をふたつ紹介していただきました。ひとつは管弦楽団のもの、解説の西村朗さんによると中規模の編成。作曲者の井上さんによると音を重層的に構築できて好きであるとのことでした。NHKの委嘱作品。たぶん今日聞いたものが世界初演。もうひとつは弦楽四重奏の作品。こちらはまだ聞き返せておりません。

 タイトルとしては「開扉(かいひ)の香り」と「極光~弦楽四重奏のための~」でした。

 「開扉の香り」の感想ですが、出かける前に曲の出だしだけを数分聞きまして、オレンジ色の燃える炎が渦を巻いているような印象を持ちました。

 先ほど番組の最初から聞き返してみたらまさに井上さんが西村さんに炎の描写を意図したみたいなことをおっしゃっていて、大変に嬉しく感じました。ここはバッチリ伝わりました。わりと大作で30分弱あるのですけど、全部が理解できたワケではありませんが、最後の方のこれは演奏の面になりますが非常に繊細な音使い。美しく仕上がっていて聞いていて大満足。

 「香り」と聞きますと私としては「匂いからくる視覚的な記憶」なんかに結びつくんですが、井上さんの意図としては「今後の未来」を描きたかったそうです。トビラが開いているよというメッセージなのか、もしくはトビラは常に開いて前にあるのだという確認なのか。色々あると思います。

 井上さんの視界には薄明るく美しく途切れずにある香りというものが見えているのか、それを現出させたかったのかな、と感じました。この文章を書きながらも小さい音量で聞き返しているんですが、充実した良い曲だなという印象。

 今、気付いたんですが、聞きなおしてみる際に音量を小さくして流してみるっていうの意外に良いですね。ガッツリ向き合おうとしないで、いったんね。

 マとにかく来週の放送も楽しみです。今度は男性の若い方らしいです。