オケラのオジさん〔02〕

 お米のタワラを運ぼうとしているオケラのオジさんです。収穫ですね。

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 ラジオ日記なんですが、先週に放送された「らじるラボ(金曜日)」をNHKのサーバ上に存在する「聞き逃しサービス」で聞きました。

 昭和ポップス愛好家の「さにー」さんの2時間なんですが、特別ゲストとして歌手の「町あかり」さんがご出演。

 ラジオの世界も「緊急事態宣言解除後」の雰囲気を多く感じられるようになってきました。今までですと、スタジオ内にふたり以上は入れない、っていうようなきまりだったと思います。私が聞いているNHKにおいては。

 町あかりさんのスタジオライブに感激しました。弘田三枝子さんの「渚のうわさ」をカバー。歌もギターも声質もグッド。詩の世界が広がっていく表現力。素晴らしかったです。この曲が大変にお好きなのだろうなと思いました。ギターがお上手でビックリしました。弾き語りの機動力を活かして、テンポを自在に変えて曲を盛り上げるという音楽的な展開を楽しみました。

 町さんはどうやら筒美京平さんと誕生日が一緒なんだそうで、「渚のうわさ」はまさに筒美ナンバー。お亡くなりになってちょうど1年くらいなのでしたかね。早いものです。しかしもうとりわけ弘田三枝子さんといえばね。筒美京平さんはね。不可分でございます。

 番組の内容に戻しますが、昭和ポップスの音源を紹介するのがあくまで主体。鈴木雄大さんの「レイニー・サマー」を聞きました。

 私が高校生の頃の曲で、テレビのCMにも使われていたそうです。全く初めて聞いたような気しかしませんでした。かなり良い曲でしたので、聞いていれば覚えているはずなのに。もっとも当時の私は洋楽ばかり聴いていたとはいえ。おかしいんですよね。静岡では放映されていなかったCMだったのでしょうか。

 他には岩崎宏美さんの「夏に抱かれて」を数十年ぶりに聴いたりしました。

 「さにー」さんの子供の頃の思い出として井上陽水さんの歌があるということで、そんな話題についてひとしきりありました。ご両親が好きで、車の中でよく聴いていたとか。しかもその体験から昭和ポップスに親しんで行ったという来歴なんだそうです。

 私と共通するものを感じました。母親が好きでしたのでよく車で聞きました。今でも「休日のよく晴れた空」を思い描くと頭の中に流れるのは「冷たい部屋の世界地図」の「ポピー」っていうフレーズです。

 つまり井上陽水さんは数十年にわたってたくさんの人の車の中の音楽として愛されているんですね。偉大だなと思いました。たぶん曲としては当時の80年代以降の井上陽水さんのそれだと思うんですけど、その時ごとにヒット曲がありますからね。そこもスゴいと思います。

 余談になりますが、「ポピー」っていうフレーズですけど、今さっき調べてみたところ、もしかしたらあの音は深町純さんのMOOGだったのかもしれないです。そうだったのか。発売時期としては1972年12月だったようです。

 1972年の12月といえばテレビアニメ「マジンガーZ」の放送も同じ月なんですが、このアニメのオープニングテーマの冒頭のシンセの効果音がこれまたカッコよくてですね。変調機能を強く活用した、たまらない音色なんですが。渡辺宙明さんのMOOGサウンド。当時の子供は幾度となく耳にしていたんですよね。ホントに感謝してますけど。

 同年の10月にはじまったとされる「おんぶおばけ」のアープ・アデッセイのリアルタイムモジュレーションをグイグイ効かせながらのシンセ・ソロと並んで私の小学低学年時のシンセ体験の2本柱ですね。もう右手で打鍵しながらの左手でノブを縦横無尽にヒネってますよ。おそらくね。いそがしい。こちらは三保敬太郎さん。いずれにしろシンセ使用としては最初の世代ということになるのでしょうか。冨田勲さんのモジュラーなんかと並ぶんだろうなって思いますけど。