本日のブログ用イラストは「どうくつの奥で、くさっていく途中のムシ氏たち」です。
あまり陰惨にならないようにと思って描いたんですけど、どうでしょうか。
イラスト作成するにあたって念頭に置いたのは、マーク・ベイヤー氏のこのイラストです(部分)。
ベイヤー氏独自の自由な発想によるムシ氏が倒れて血まみれになっていますね。
ベイヤー氏の世界では孤独や疎外感。困難な人生。それに付随する形で“死”というものも扱われるようなんですけど、マそんなには深刻でもないのかな、と思います。
死んだ後で、霊魂となって動き回ったりするケースも見られます。つまり“次の人生”ですよね。いかにも空想の世界だなという感もまた強い。ちょっとそのへん参考にさせていただこうかと考えています。
私は私で、ご覧の通りで。死んだ人たちを描いているっていうのにネコちゃんがニコってしてたりする。これはおかしいんですけどもう仕方ないのかなっていう気もします。勝手にニコニコし始めてるんですよね。無意識のうちに。コワい人たちを描く能力が私に無いっていうのも濃厚にあるんですけど。
しかしそれならニコニコ世界はもう認めることとして、ニコニコに見合う世界観をなんとか捏造してツジツマを合わせるべきなのか。順番が逆なんですけど。登場人物の性格に世界を合わせるっていうね。
そんな風にも思っています。
───────────────
ラジオ日記です。
NHKラジオの聞き逃しサービスでジャズミュージックの権威である大友良英さんの番組「ジャズ・トゥナイト」を聞きました。
50年代のマイルス・デイヴィスさんの特集。
私の弱点です。それをできれば克服しようと思って聞きました。
番組中、ジャズの権威である大友さんがくりかえしおっしゃっていたことは「マイルス。カッコいい」というワードでした。
「なるほどカッコいい。か………」と私も繰り返し頭の中でグルグルさせながら聞いてみたんですが、わかりました。ようやくわかった。確かにカッコいい。大友さんの選曲が非常に良いなっていうのもあるんですけど、聞いていってみると、私が熱愛する、偏愛するとも言えますけどエレクトリック期のデイヴィス氏のカッコよさと、軸はそんなに変わらないみたいだぞと気づきました。どうやらこの時期に組み立てられたものであるらしいんですよね。土台としてはね。
実はこの「50年代マイルス・デイヴィス特集」を聴くのは2回目です。「確かにカッコいいぞ!」と理解できたのがうれしくて個人的に手持ちの「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」を再聴する活動に入ってしまったので番組の後半は聞けず。サーバから消えてしまう前にと、今日、全体を聞き直しました。午前1時まで聴けるみたいですのでもう1回、聞いておこうと思います。
いやー。やっとわかったかな? という思いです。20年くらいかかりました。最初に手に入れたデイヴィス氏の音源「オン・ザ・コーナー」も全然わからなくて「コレどうするんだ」って思いましたけど、実際のところ、1年ほどで聞いてるうちに突然良くなりましたから。アレに比べればかなり苦しんだ計算。
しかし同時にデイヴィスさんの活動を評価する上で、かたくなにエレクトリック期を認めない人たちもいる(らしい)っていうその意味するところも私なりに理解できたように思います。デイヴィスさんのムキ出しの良さっていうのを味わいたかったら、もしかしたら50年代のソレなのかもしれません。そのあとの発展が70年代にはあるんじゃないかって私なりに思うんで認めないってのも損な話だと思います。しかし逆に私はエレクトリック期の、主にギターにやられてる部分大ですからね。ジョン・マクラフリン、レジー・ルーカス、ピート・コージーといった諸氏ですよね。ホンっトに衝撃だったんで、そっちしか聞いてない瞬間も多々あると。今後はもっとデイヴィス氏の演奏にも注意を払おうと反省しました。より一層のね。
以上のような感じですが番組ではジャズの権威である大友さんに教えていただいた他の要素も多くありました。しかしそちらは個別にまた改めて消化するなり学んでいくなりしていこうと思います。
───────────────
今日は土曜日ということでFM放送の番組「世界の快適音楽セレクション」も聞きました。湯浅学さんの選曲。今日もとりわけ良かったです。
コレは…。とウナったのはゴンチチさんの楽曲、番組の後半でかかった「エスカレーター」。
今日は本当に私としては良い曲ばかりでしたが煩雑になりますので要点を絞って書いておこうと思います。
まず遊佐未森さんね。私がほとんど知らない方。その最新作を聞く幸運。きれいな音楽でした。
フアナ・モレーノさんの音楽がとても良かったです。
それと最後にキッド・バルタンさん。電子音楽。ふるい録音。
曲名が良くて「メカニカル・モーションズ」。ゴンチチのおふたりのコメントとしては工場の中を見学するような。ビンがズラッと並んで通り過ぎていくようなというものでした。たしかにそんな感じです。
キッド・バルタンさんは私の得意分野の方でもあるんで、オムニバス・アルバムではあるものの音源も持っています。
番組でも言われましたが、当時の事情を考えると音世界が濃い。テープ編集もおそらく相当なものではなかったかという極めて複雑な制作活動がしのばれます。
それで改めて調べてみました。「ひとりでやるにはキツそうな作業量だ」っていう発想ですよね。するとやはり年下ではあるが有能そうな協力者の存在を知ることができました。
それともう一件、別に思い出したことがありました。キッド・バルタンさん。この人(たち)、非常にユニークな楽曲の制作にも協力しているんですよ。やっぱり録音技術の高さを買う向きがあったんじゃないかなって想像するんですけど。
ラン・デルズっていう“一発屋”の範疇に入るようなんですが、「マーシャン・ホップ」ですよね。1963年。まぁ平たく言うとジョー・ミーク制作のそれにも似てるなっていう愉快な音楽なんですが。もう私も大好き。
ちょっと以前に私は当ブログにおいて「自分も音楽的なライブ活動をしたい」なんてことを口走りましたが、実はなんですが、「マーシャン・ホップ」のカバーも視野に入ってるんですよね。具体的な形にするまで口外するつもりはなかったんですけど、言っちゃいました。これで実行しなかったら非常にカッコ悪いことになってしまいます。やはり書かないほうが良かったかもしれません。