深海ホネホネな魚-オオクチホソエソ〔01〕

 続いております「深海魚シリーズ in 当ブログ」なんですけど、今日からは「オオクチホソエソ」さんです。

 オオクチホソエソ氏も独特のツラがまえですね。イラストですとアゴが素通しであるように見えます。骨格だけ、みたいな。変わってますね。

 見間違いなんじゃないかと、私も複数の写真を確かめてみたり、書かれた文章を読んでみたんですが、どうやら正しく「素通し構造」であるようです。

 理屈としては「大きなクチを開ける際の俊敏性」ですね。海水の抵抗を回避するために骨格のみっていう構造にしたみたいです。

 それ以上は突っ込んで調べていないんですけど、どうやらクチの中央、アゴの下から伸びている骨で、下アゴをグイッと大きく開けるようになっているみたいです。もうムリヤリですよ。見た感じとしては、大きな獲物をノドの奥に直通させるぞ絶対に。という意志を感じさせるような仕組みなのかなと思います。文で書いても分かりにくいと思いますので、後日そのへんを中心にしてイラスト化しようと思っているんですけど。

 マともあれですね。「細かいエサは逃しても良いや」「がしかし大きなエサは絶対に逃さない」という思想においての究極すぎるクチ周辺の構造なんでしょうね。ビックリしますよ。

 これまで見てきた深海魚のなかまたちは「とにかく食べる」っていうその1点でがんばっている印象でしたけど、ひとあじ違います。オオクチホソエソさん。しばらく続く予定です。