あらぶるカニムシ氏を描きました。これもマンガチックなカタチにうまく収まったかなと思います。
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自作曲の7日目です。
今日の曲はごく普通なんですよ。
しかし自分にまさかこんな曲が作れるとは全く予想もしていなかったので意外。その一点でまぁ気に入っているというか、一定の満足感はあるというか。
タイトルは「ゆるめのウロコ」です。
なんていうお魚だったかもう忘れちゃったんですけど、深海魚のある種類ではウロコが簡単にハガレちゃうみたいです。
多くの深海魚がそうだなって感じるんですけど、ちょっと儚げ(はかなげ)なんですよね。そんな印象を託したんですが。あんまりガンガン泳ぐっていう感じじゃない世界です。
一度にたくさんの深海魚についての文章を読んだので全く整理がついていないんですが、たとえばフウセンウナギ。クチがものすごく大きくて、自分より大きな魚も食べちゃうような。
その構造を理解すると、アゴに対する投資がやたらと大きくて他は案外質素なんですよね。
具体的にはアゴは大きくて立派。ところが頭蓋骨はアゴに比べるとアンバランスに小さい。そして伸縮自在な感じのおなかというか胃袋ですね。ここは伸び縮みするという機能に全部ふりきった感じで簡単にできていそうです。回遊魚の人たちみたく精力的に泳ぐ必要がないせいか、誤解を恐れずに言いますとただの管(くだ)、ホースみたいです。あんまり筋肉が必要ないんだなという。素人の私が見た感じでモノを言っているので実際には違うかもしれませんけど。
深海の生活。エネルギーをどうチビチビと使うか、どこに注力するかについてどの魚も相当によく考えているみたいです。
音楽的な部分についてのコメントに移ります。
ごく普通っていうか、無料のBGM集なんかに入っていそうですよね。
しかし私はあまり普通の曲が作れないタイプですので、音楽的知識がないので。そんな私にこういう曲が作れてしまって驚きました。
しかしこれは私に能力があるからではありません。
ソフトのチカラです。
コルグ社のガジェット2ですよね。実は割と初心者向けのソフトです。今はアプリって言わなきゃいけないのかな。忘れてましたけど。
初心者向けのソフトの方が親切だったりしますよね。その代わりプロの要求に応える細かいことはできない場合が多い。どの分野でもそういう傾向だと思いますけど。
和音についても親切です。指1本で画面上の鍵盤を押えるだけで4和音くらいのちゃんとしたのを生成してくれるので便利です。
そんな感じに助けられながら出来た曲でした。
ところで同じく初心者向けでアップル社が出していて関連のパソコンを買ったりすると最初から組み込まれている音楽ソフトに「ガレージバンド」っていうのがあるんですが、私は相性が悪くてですね。
あのソフトを起動したとたんに何をして良いかわからなくなるんですよね。何度か試しましたが1曲も作れませんでした。多くの人が使用する優れたソフトなんですが。
ではコルグ社のガジェット2との違いは何なんだっていうと、まずおそらく音楽的な自由度はガレージバンドの方が上なんじゃないかと思います。
よく知っているワケでもないのに決めつけちゃいますけど、それくらいガジェットの方はシンプルです。
ガジェットの方は、まず開くとシンセサイザー風のパネルが出てきます、個々のシンセで作ったフレーズを組み合わせて曲を作るという感じがかなり強く押し出されています。これがたぶん私には良いみたいです。
別の言い方を思いつきました。ゲームっぽいかも。
碁盤のマス目に音符を置いていくような簡単な構造です。
コルグ社関連で先行するソフトみたいのがありました。携帯ゲーム機向けのね。あれがかなり話題になりましたし、音もかなり良かったので。そうかそれでかもね。
私が作る曲はかなり簡単なので、難しいことができなくても全く問題はありません。
私もこの手の機械だったりソフトなどを使って長いので、「なぜこの程度のコマンドがガジェットには無いのか?」と思ったりしますけど、たぶんあまり細かくしないほうが良いでしょう。
わかりにくくなったら元も子もないかなと感じます。
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一応、今回の自作曲の公開シリーズは、本日で終了です。
もしも聞いてくださった方がおりましたら感謝です。
さらに楽しめたという感想を持てたとしたら嬉しいなと思います。
ガッカリしてしまった方にはごめんなさいって言うしかないですよね。
申しわけないです。
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メモ的に記しておきましょう。音楽ソフトの流れでね。
私が音楽のソフトを買ったのって96年くらいかな。それ以降もハードのシーケンサー使用も続いたんですけど、ここではソフトのお話に限定します。そんなに遅くないんですよ。90年代なかばであれば。今もありますけどキューベースという。それを出しているスタインバーグ社がVSTっていう概念をブチ上げましてね。くわしいコトは省きますが、今の音楽ソフト事情に直接つながる源流のひとつです。確かバージョン3.23とかそんな感じ。箱の外にCD-ROMの入った袋が貼り付けてあって「3.5への(無料)バージョンアップCD-ROM付き!」みたいなね。今考えるとそんなグロテスクなゴテゴテしたパッケージもよく見かけましたね。
当時はフロッピーディスクがまだ使われておりまして。キーディスクっていったと思いますけど今でいうドングル的な働きをするフロッピーディスクがありました。再インストールする必要が生じてしまったらそれを売ってる会社に連絡を取って新しくキーディスクを発行してもらわなければいけないというなんとも面倒なシステムでした。カメオ・インタラクティブ。当時のウラミは忘れてませんけどね。だいたい当時の不安定なパソコン環境で再インストールを阻害するような商売の仕方は完全に現実に即さずただのイヤがらせとしか思えませんよ。今になって言っても遅いですけどね。まぁ真の黒幕はスタインバーグというコトなんでしょうけど。
ついでにいうとソフトシンセね。
実はこれも飛びつくのだけは早かったんですよ。私は。
まだVSTiとかの概念もない頃で、アップル社でいうとクイックタイムか。あれの拡張音源みたいな位置付けで。
キューベースとの連携方法がわからなくて漠然とポロポロ鳴らしてみて納得しただけでした。リワイヤ以前ですからね。昔の話です。
サイバーサウンドっていう名前だったと思います。あれをソフトシンセと言って良いものか、私にはちょっとわかりませんが、目新しかったことは確かです。FM音源系は演算して合成しているという触れ込みでしたが、聞いた感じでは「コレをなんとかしてキューベースと連携したい!」という情熱がわいてくるほどの音ではなかったように思います。もう25年くらい前の話ですから、DTMっていうんですか。歴史も深くなりましたね。
本格的に語るならパフォーマとかミュー次郎とかに言及するべきなんですが私は触ったコトも見たコトもないので何も語れないです。
そう言えば今ちょっと話題の松尾貴史さん。これってブログでは初めて書きますね。私は実はNHKのテレビドラマの仕事をしたコトがあるんですよ。古い話ですよ。私が20代の頃ですか。自分で書いていて驚きますね。VST規格よりもさらに前ですからね。
ドラマ新銀河っていうワクだったんですけど、「これでいいのだ」っていうマンガ家の赤塚不二夫さんの物語でした。
私は劇中で使用するマンガの原稿を用意したり、マンガを描いているときの手のクローズアップね。吹き替えって言うんですかね。自慢めいて聞こえてしまうかもしれませんが、私の手のカタチがけっこうキレイなんですよ。楽器の演奏には向かないのが難点ですけど、女性的なカタチでね。それで以前に同じ会社に勤めていた方がテレビ局に関連するデザインの会社にいて、多くの場合、出版局を持ってますからね。それで推薦してくれたみたいで。「マンガも描けるし、手もキレイですよ」みたく。ありがたいですね。本当に。ヒトの縁。なんの恩返しもできないまま途切れてしまって申し訳ない思いをしているんですが。NHKとは無関係のテレビ局網の人だったんですけど、当時はネットもまだまだっていうご時勢でしたからヤミクモにヒマにしているマンガを描ける人を探していたみたいなんですよね。NHKでドラマを制作されている方たちが。
長いよ。もう読んでくれてる方いないかもね。別の話にまとめるべきでした。簡潔にまとめましょう。
私が渋谷のNHKに行きますと、本来は私って裏方を手伝う立場なんですけど、毎回なぜか俳優さんたちと同じテーブルに座らせられるんですよね。今思うととても不思議なんですけど。そこでナマの俳優さんたちの努力であるとか、やっぱり生身の人たちでごく当たり前の人間である部分があるんだなみたいなことを学んだんですけど、雑談の中でね。松尾さんがポロっとミュ〜次郎のことをクチにされて。「へ〜。DTMやってるんだ!」ってビックリしたんですけど、あくまで私は部外者なんで話に割って入るコトもなく終えたのでした。
撮影が終了してしばらくした後っていうかおそらく編集作業も全部終わってっていう時期だったんでしょうね。夏の終わり頃に、これまたありがたいことに打ち上げの会に私も呼んでいただきまして。しかしあいにく、体調が悪くて一次会で帰らせていただいたんですが、みなさんが出口のところでワイワイしているときに偶然、松尾さんのとなりに立っていたんですが、脈絡はわかりませんけど松尾さんの永六輔さんのモノマネが始まりまして。ほんの数分だったんですが、「おぉコレがプロの芸人の芸か!」と感動して、家路につきました。当時、西新宿に住んでいたんで徒歩でフラフラですよね。渋谷から。ホントもうしわけないです。ココまで読んでくれた方がいたらごめんなさい。非常に長くなりました。やっぱり高齢者ともなると昔のコトはよく覚えてますよね。