親子のクアッカワラビーさんを描きました。
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きのうの私の外出の詳細を以下に書き記そうと思います。
まず私の今日の体調から。
筋肉痛を心配していたんですけど、案外そうでもなくて。
買ってから一度も使わずにいたバンテリン様の薬効におすがりしましてね。
あら不思議ですよ。
使用期限をもう2年も過ぎたお薬だったんですが、もしかしたら大丈夫なのかもしれないと思いました。
早めに買い直そうかと思いますけどね。
けっこう良く効くとわかりましたので。
それと8時間半もたっぷり寝たのも良かったかもしれません。
きのうの「原田治さんの展覧会」のお話です。
天気が良かったです。
お昼に出発し2時間くらいかかりました。
館内の展示は一部を除いて撮影可能でした。
ありがたい。
原田さんの最初の頃のお仕事は、佐藤憲吉さんと組むケースが多かったんだそうです。
これは初めて知りました。ビックリ。
佐藤さんの初期の頃の作風がとても懐かしくてねぇ。
こちらには期待していなかったので嬉しい驚きでした。
原田さんのお仕事は、線画を完成させたのちに、色指定で版を作っていく場合も多かったと思うんですが、その色指定の原稿も展示されていてとても嬉しかったです。
それにしても細かいですよね。
これは線画を完成させても、まだまだ油断できませんね。
後述しますが、原田さんのそういったスミ1色の原稿を私はかなり若い時期に目撃しておりますので、「再会したな!」っていう気分も大きかったです。
印刷の状況が変化したのか、色指定の方法が「青=何パーセント」というものから、「C=何パーセント」に変化しているのが興味深いですね。
「C」は、シアンの略で、「青」のコトです。
技術的な内容を忘れるくらい、愛くるしくて楽しい展示でした。
とても感動しました。
帰りは夕方に差し掛かりまして。
そうしたお写真を何枚か掲載しようと思います。
日光が当たって反射している高架になっている道路は、東名高速道路です。
それと強風のために、富士山の積雪がけっこうハギ取られてしまっているのもわかります。
わりとたっぷり雨が降ったんですけどね。最近。
帰宅を急ぐ車がビュンビュン走っているところです。
この写真を撮影した場所は、割と有名な場所です。
富士山と新幹線を一緒の画面に入れられる、という良さがあるんですね。
上のお写真は良くある構図とは違うんですが、知らずにシャッターを押したら偶然にも新幹線が入っておりましたので、参考写真として掲載しておきます。
そういう写真を撮る際には道路の向こう側に行って、立って撮るのがイイんですけど、この時の私がもう足が痛くて瀕死の初老男性でしたので向こう側に行くのもキツいみたいなね。会いたい気持ちがママならぬみたいなね。違いますけど。
とにかく疲れておった。そういう事情だったのです。
ところでさっき書いた「私は原田さんの原画をうんぬん〜」の話ね。
以前にも当ブログにて書きましたので、繰り返しではあるんですが、この際ですし、上のようなイラストを新規に作成いたしました。
これはね。紙焼き作業をする暗室の中の出来事です。
当時の私はデザイン事務所で新米デザイナーみたいなコトをしていたんですが、「紙焼き機」っていうのがありましてね。
これは大きなカメラみたいなものっていう説明が良いでしょうか。
白黒しか撮れないんですけど、非常にシャープな線が得られるんですよ。
後工程のフィルム製版には欠かせない。ウヤムヤな部分の無いハッキリした線。あるいはベタ塗り。そういうコトなんですけど。
当時はおよそデザイン事務所であれば置いてないトコロはないってくらいの普及率。パソコン業務に移行した後にはもうほぼ使われなくなっちゃったと思いますけど。
上のイラストの通り、だいたいひとりで作業するんですよ。ドコもだいたい小さな部屋に置いてあったんじゃないかと。これは想像ですけどね。
暗室ですからまぁおそらくそんな小部屋。
それで、紙焼き機の光っていうのがスゴく明るいんですよ。
原田さんのイラストを使った印刷物を作る過程でしたが、ひとりで原田さんの原画を詳細に観察できるチャンスだったんですね。
もうメチャクチャ参考になりました。
「こうやって線をつないでいるんだ」とか「ホワイト修正の少ないキレイな原画だよ。これがプロなんだな。」とかね。
ただし、そこで下手にコピー機で控えをとったりしなくて良かったと、今ふり返って思います。
私の今のイラストの作風の原点であるコトは間違いないんですけど、具体的にマネしたワケじゃなくて、線の美しさとかフォルムの可愛らしさとかね。
その辺には多大な影響を受けていると思います。
マとにかく、展覧会に行けて良かったです。
上の展覧会のチケットは、私が19歳の頃に同じ美術館である「佐野美術館」に行った際のものです。
もの持ちが良いというか、捨ててなかったんですが、こんなものが出てきました。
「くまのプーさん」ですね。
この展覧会も可愛らしかったです。
19歳の頃の私は、リアルな画風のイラストレーターになるつもりでした。
自分にそういう絵が描けると思っていたんですね。
その後に「ダメだ!」って挫折しまして、いったんイラストをあきらめて就職。
スケボーを始めたり楽器を買って音楽を作るマネ事をしはじめたり。
今の私につながるような再出発の時期だったんですけど、それらが楽しくなって「今までの凝り固まってた自分の世界以外にもいろいろあるね」って気づいた後でしたかね。
「オレには可愛らしい画風もあるんじゃないの」と。
くまのプーさんは確かに好きでしたけど、結局今の私は「子どもと動物が適当なコトをしゃべってる」みたいな絵を描いてますから、そのまんまなんですよね。だいたい。
バカバカしいけどちょっと笑えるみたいな世界です。
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長くなりましたが、そうしたワケで。
佐野美術館の展示と、原田治さんのイラスト。
どちらも私の人生の出発点なんですよ。
そんな内容でした。