フクロオオカミさんたち〔01〕

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 新企画です。
 オーストラリア大陸からちょっとだけ離れている大きな島。タスマニア。
 そこに生息していたフクロオオカミくん。
 絶滅した生き物なんですけど、それの練習を引っぱれるところまで引っぱりますよ。

 「トラ御前シリーズ」でかなり労力と時間を取られてしまったので、挽回したいのです。
 割と簡単に描ける系のイラスト。時間を稼ぎますよ。

 見た目は「イヌ」に似ているんですが、カラダに袋がある。それと腰からお尻にかけてトラっぽいシマシマがあったそうです。

 つまり本日のイラストみたいな「ミノ」を、はおった感じですと、カラダのもようが隠れて見えないんですけどね。
 しかしマ、同時にですね。
 「トラ御前シリーズ」で我が富士市は伝法村。そのあたりの村人なんかを描く機会があったワケですが、それがかなり楽しかったと。

 庶民のヒトたち。
 もうどうでもイイようなウゾー&ムゾーのヒトたちですね。

 歴史における名もなき人々。
 コレがもうスゴく楽しかったのでした。描いていて。

 私がイラストで表現していきたいと考える「バカバカしくもハッピーな世界」。そのへんにも方向性として合致するゾと確信を得まして。

 つきましては動物のバリエーション。これが必要。
 しかし重要な点としては、イヌやネコなんかの普通な動物たち。それに加える感じで「あんまり変わらないけど別の動物たち」。そういう動物が私のイラスト世界の中にいて欲しい。
 しばらくはそんな動物を探して、練習していこうと。
 同時に農業における仕草であるとか所作ね。これも研鑽していきたい。
 さらに言えば、そういう動物たちが勝手にペラペラとしょうもないコトを喋っていって欲しいと。その辺が目標です。

 今までに練習してきた、珍しいエキゾチック・アニマルのたぐいも「村人たち」として加わってもらおうと思ってますけど、あの人たちは「濃い」からね。
 もうちょっと存在感が薄めの人。それでいていつものネコやイヌともちょっと違うっていう使いやすいというか、今後ずっと活躍して欲しい。
 そういったキャラクター像を確立していこうと。そういったワケですね。

 でもねぇ。ちょっと前に描いたツチブタの家族。あれはヒットでした。
 なんかもう、よるべない農民感にあふれててね。
 予想してたよりも完成後の方が良くなっていて、イメージを上回ったという嬉しさでした。
 そのへんに気を良くしたっていうね。単にそれだけが原動力ですけどね。